大坂なおみ問題
大坂なおみさんに注目が集まっています。日本人として初めての4大タイトルで優勝したということだけでなく、その決勝戦で起こったハプニングとそれを引き起こしたセリーナのこと、観客の反応、彼女の国籍とか人種の問題などなど、様々なことが語られています。でもみんなが一番注目しているのは、彼女のキュートな性格とか人柄ではないでしょうか。あの表彰式での彼女の対応と言葉には私も感動させられました。そしてこの話題をきっかけに、日本人とは何かとか、男女差別とは何かとか、重要な問題にみんなの関心が集まったことに意義があると言えるでしょう。テレビを見ていて一番記憶に残ったコメントは、タケシさんが指摘していたことです。それは彼女のお父さんがハイチ人なんだけど、ハイチの人はほとんどが植民地時代にアフリカ、特に現在のベナンから連れてこられた人々であったということです。ハイチの先住民はスペイン人に絶滅させられてしまい、後から奴隷として連れてこられたアフリカ系の人々が現在のハイチ人のほとんどであるということです。ハイチの歴史は複雑ですが、特筆すべきはハイチが世界初の黒人による共和国を樹立したという事実でしょう。そのハイチの出身のお父さんが、どのような理由で日本にこられたのか、その辺りに興味があります。まあ、それはそれとして、大坂なおみさんは、日本人でもあり、ハイチ人でもあり、文化的にはおそらくアメリカ人なのでしょう。そのような多様性とハイブリディティを背負っているのだけれど、まあそれは本人には全く責任のないことなのであって、そういうことを超えて、やることをやって、一人の人間として頑張っているところが素晴らしいのです。そんな彼女を、無理やりに日本人だと定義したがるのはやめたほうがいいのではないでしょうか。しかし一方で、彼女こそがある意味でこれからの日本人を象徴している存在と言えるのかもしれません。それにしても、彼女のように口をあまり開けずに英語を喋る人は珍しいなと思います。また、レポーターたちがなんとかして日本語で喋らせようとしているのが気になります。