こんばんわ♪


 「ナショナルゲーム 振り返り」にお付き合い頂いた皆さま、ありがとうございました(^^


 ナショナルゲームを、スペシャルオリンピックスを通して、今“感じている”ことは「人と違う」ということに対する「自信」と「寛容さ」の大切さです。



~ MISIA 「HOPE&DREAMS」 一部抜粋 ~


 人と違う自分に なぜ人は不安を感じるんだろう


 孤独に慣れることなんてダメさ

 願いは強さになるから 誇り高く!




 

 知的障害であったり、身体障害であったり、


 体が弱かったり、心に傷を持っていたり、


 他人と同じやり方では上手くできなかったり、


 自分の気持ちを上手く表現できなかったり、


 生まれた性別どおりの”普通”でなかったり、


 


 世の中の「その他大勢」の人たちと、自分は・・・


 「何か違う」。




 そのことで・・・




 叱られたり、怒鳴られたり、


 非難されたり、誹謗中傷されたり、


 雇ってもらえなかったり、クビになったり、


 無視されたり、殴られたり、


  

 

 それは・・・・


 怒鳴ったり、殴ったりする方に、


 一体どれだけの正義があるのでしょう?


 


 誰も・・・


 一人の人間として生まれてきて、


 好きで“そうなった”訳じゃない。



 でも、人と「違う」と・・・


 それだけで、


 一人の人間としての「小さな幸せ」ですら、


 諦めなきゃならないような、


 そういった”チカラ”や“雰囲気”がある世の中の「普通」、「常識」って・・・



 一体、何なのか?



 そういうことを、これまで以上に、


 よく、深く、


 考えるようになりました。




 スペシャルは・・・・


 私をどんどん「人」にしてくれてる・・・


 そう感じてます。



 

 「違う」と自分のコトを思っている方たちのどれほどが・・・


 「孤独」と戦っておられるのか、


 「偏見」と戦っておられるのか、


 「小さな幸せ」を切に願っておられるのか、



 「違い」を受け入れられる”寛容さ”。


 ”大人になる”というコトの、大きな意味の一つに、


 このことがあるんだろうな、と・・・


 

 「違ったっていい!」


 「みんな、みんな、実は色々!」


 「みんな、みんな、違うんだ!」


 「その違いを、いつか大きな武器にするんだ!」


 「違っても・・・・誇り高くいよう!」





 ・・・・・・・・実は・・・・・・・


 天性の「天の邪鬼」な私・・・(え?知ってた?f(^^)


 それも「違う」部類に入るのかもしれない・・・


 だから、スペシャルに魅かれたのかなぁ・・・・


 スペシャルは、私自身を励ましてくれる・・・


 そんな気も・・・しています(^^








 さて! 気分を変えて!


 一昨日の夜、この時期恒例の「京都駅ビル(伊勢丹ビル)」の見学に♪


 何がある?


 


 ・・・・・・・こんなのがあるんざんすニコニコ


 

 
 
 



 こんなのを・・・


 一人で見てるバツイチ中年男性・・・


 さ・・・寂し過ぎ!?叫び (笑)


 スイマセヌ(笑)(笑)



 んで、この場所は、駅ビル名物「大階段」のあるところ。


 昼間はこんなんなんですが・・・(171段!)


 

 (年明けには、”駆け上がり大会”なんてのも・・・よくやるよなぁ・・・)



 今の時期の夜は・・・・目目目


 こんなんだったり・・・


 


 こんなんだったり・・・


 


 こんなんなったり・・・


 


 こんなんなったり・・・


 


 はたまた、こんなんだったり・・・


 

 バリエーションが多過ぎて載せきれない!爆弾



 と、こんなんを一人で見に来てる私・・・「孤独」だぁドクロ (笑)


 でも、写真を撮るまん前にず~っといてる・・・


 おっちゃんのピカ頭さまが気になって気になって・・・


 「のいて~」とも言えず・・・・(笑)




 お二人さま以上でお越しになれる方は、是非!


 京都営業案内でしたぁクラッカークラッカーо(ж>▽<)y ☆



 こんにちは。


 長野県での地震・・・・まだ詳しいことが分かりませんけど、どうか・・・1人でも2人でも、被害にあわれた肩が少なくすみますように・・・


 続いての激しい余震なんかが起こりませんように・・・・




**********************************




 昨日は朝・夕と、スペシャルオリンピックスの卓球練習!と、1週間の仕事の疲れをスポーツの疲れに置き換えるべく(にひひ笑)気合いを入れておりましたら・・・


 なんかの手違いで・・・


 午前の練習はなし(@o@)


 私と、ナショナルゲームに一緒に行った51歳のアスリート、そして小学?中学の女子アスリートとそのお母さん・・・練習会場の入り口が閉まってて、「今日はどうなったんでしょうねぇ?」と・・・


 「???(。>0<。)」な感じで1日がスタートしてしまいました叫び


 まあ、練習の予定変更はあるでしょうし、それを1人のヘッドコーチから(しかも卓球の場合は、メールもされないおばあちゃんですし)、全てのアスリート・ファミリーに漏れなく連絡を取ることの難しさは重々理解しているので、これは“いたしかたなし”と、解散しましたあせる


 でも・・・夕方の練習だけでも・・・本日、筋肉痛でブログ投稿をば・・・f(^^




 ナショナルゲームの振り返り、3回目。


 11/3の最終日、「決勝」と「閉会式」。



 前回書きましたとおり、我が京都の2人は予選では1勝もできずでした。


 私自身は、まだスペシャル自体が・・・つまりは知的障害の子たちと接するようになってから・・・まだ2年もたっておらず、今回の卓球代表の子たちとは、ほんと日が浅い付き合いなので・・・


 「その子の本音」「本当に言いたいこと」を、コミュニケーションの中で掴むのが難しいものですから、1勝できなかった事を、本人たちがどう受け止めているのか、なかなか把握しきれません(w_-;



 決勝は4試合総当たり・・・私の本音は「1つでも勝たせてやりたい!」


 ただし、スペシャルの理念は・・・


 スペシャルオリンピックスで大切なものは、最も強い体や目を見張らせるような記録ではない。


 それは、各個人のあらゆるハンディに負けない精神である。


 この精神なくしては勝利 のメダルは意味を失う。


 しかし、その気持ちがあれば決して敗北はない。


 ですから、それを(私の本音を)アスリートに押し付けることはできません。


 アスリート自身の口から「勝利への欲求」が口にされない限り・・・


 

 で、決勝の朝の実際の会話がどうなるかというと・・・



 私:「今日はいよいよ決勝やな。どんな試合したい?」


 ア19歳:「頑張る!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・うまいことしたい」


 私:「昨日は、最後まで頑張ったもんな! 2人ともあれで良かったんやで。」


 ア19歳:「良かった!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・・とりあえず頑張れた」


 私:「今日はどれだけ頑張れるかな?」


 ア19歳:「もっと頑張る!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・・ぼくも」


 私:「よっしゃ! じゃ、もっと頑張るのに今日は目標!・・・コーチのお願い!」


   「2人とも、昨日より1試合でもいいから、昨日より1点でも多く取ろか!」


 ア19歳:「1点取る!ニコニコ


 私:「こらにひひ 1点じゃアカンがな(笑) 昨日より1点でも多く取るんやで。」


 ア19歳:「分からん!にひひ

 ア51歳:「・・・・・(コクコク)」


 私:「できたらなぁ・・・・1本でいいから、スマッシュもして欲しいなぁ」


   「別に決められんでもいいから・・・昨日、ハエ叩きの練習したやろ?(笑)」


 ア19歳:「した!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・・(コクコク)」


 私:「まぁ、とにかく、昨日より頑張れたらいいな!」



 ・・・・という感じです。


 とにもかくにも、1泊2日行動を共にしてきたことで、なんとか“壁”感なくコミュニケーションはとれるようになってきたかな?というくらいで、決勝へ突入です(●´ω`●)ゞ




 
 


 決勝とはいえ、前日の予選とやることが変わるわけではありません。


 始まってしまえば、もう私にしてやれることは、応援してやることだけです。



 予選の結果、再組み合わせがされて・・・


 それぞれの組(ディヴィジョン)は5人の総当たりで、1人4試合。


 なんというのか・・・再組み合わせされたとはいえ、組の殆どは昨日コテンパンにされた同じ相手なので・・・


 「あぁ・・・厳しいなぁ・・・」という感じでした。


 (アスリートはどう感じていたか分かりませんけどね)



 1試合目、2試合目、3試合目・・・・予選と同じようにコトが運んでいきますo(TωT )


 2人ともコテンパン・・・しょぼん


 「1点多く取るのもアカンかなぁ・・・(ノ_-。)」と、祈るような気持ちで、あの子たちの頑張りを見ていました。


 

 でも・・・4試合目・・・


 ついに・・・ついにその時がやってきました!



 まずは51歳のアスリート。(くどいようですが、私より年上ですけど、あえて“子”と書いてます)


 昨日までは「6点」止まりだった子が・・・・・


 4試合目の2セット目、7点目を奪取!


 思わず心の中で「よっしゃ!」とガッツポーズですニコニコ


 本人が気づいてなさそうなのが玉にキズでしたけど(笑)


 ところが、3セット目・・・なんと続けて更新、8点目!!!チョキチョキ



 さすがに本人も「昨日より多く取れた」ことに気付いたようです。


 キョロキョロしだします・・・・「俺を探してんのか?」


 京都控え位置から、試合が見易い位置に移動してたので分からなかったようで・・・


 応援席から手を振ってやります。本人もやっと私を見つけました。


 本人・・・・感情表現の苦手なあの子が、いつもの「コクコク」を必死にやってます。


 思わず私も「コクコク」で応えます(笑)


 試合はまぁ・・・結果的にその子は4銭全敗ではありましけど、昨日より点を多く取れたのが2セットもあっただけでもう十分です。


 「よく頑張った・・・」、「いい土産話できたよなぁ」です音譜



 と・・・感慨にふける間もなく、はたと気づきます。


 「はっ!? もう1人はどうや???」


 同時に試合してるもんで、すっかり忘れるとこでした・・・


 見やすい位置に移動すると・・・


 「うえ??目



 ・・・・2セット目・・・・なんとリードしているではありませんか!!目


 1セット目は取られてましたけど、もしかして・・・もしかして「セット取ってまう??」


 私の興奮をよそに、本人はいつもどおり(笑)


 スマッシュ決められると“頭を抱えるクセ”を出し、調子にのると跳ねるように動き・・・


 「あ、とりあえず楽しんでるな音譜 って・・・アイツ・・・分かってんのか?」




 結果・・・2セット目を奪取!!


 私:「もういい・・・もう十分・・・・」


 なのに、本人は淡々と3セット目へ。(分かってんのかなぁ・・・)




 ・・・・・・・・・・・・・ドキドキ・・・・・・・




 ・・・・・・・・・・・・・ドキドキ・・・・・・・・°・(ノД`)・°・











 ・・・・・・・・・・・・・・・!!! 勝ってもた!!!



 もうダメ・・・・


 勝手に涙が出てきます汗しょぼん


 本人は・・・・


 淡々と、いつもどおり・・・


 「やっぱり・・・・分かってんのかなぁ、アイツ・・・」と、涙が出ながら苦笑いです(笑)にひひ



 最終結果は、1勝3敗。


 「それがどうした!」です。もう・・・


 「2人とも、昨日より頑張った! 最後まで頑張った!」


 2人とも・・・・「敗北」なんかしなかった!!




 全ての試合が終わり、控えに帰ってきた2人。



 私:「2人ともよう頑張ったな!」


 ア19歳:「頑張った!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・(コクコク)」


 私:「昨日よりたくさん点取れたな!」


 ア19歳;「取れた!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・・やった・・・・」


 私:「帰ったら、いい報告できるな!」


 ア19歳:「できる!ニコニコ

 ア51歳:「・・・・・(コクコク)」



 コミュニケーションは相変わらずですが、とにかく2人とも表情に「安堵感」が感じられたので、とにかくもう・・・「良かった・・・これで笑顔で連れて帰れるかな・・・」と、思わずポロリ汗しょぼんとなりそうなのを必死にこらえる始末となってしまいました(笑)



 表彰式・・・


 スペシャルは「全員表彰」をするので、これがまた長い表彰式なんですが・・・(笑)



 まずは、51歳の子の方。


 

 


 5人中5位。4・5位はメダルの代わりに「リボン」が授与されます。


 「頑張りぬいた証」・・・・綺麗なリボンでしょ?ニコニコ音譜



 んで、19歳の子の方。


 


 スペシャルの表彰は、メダル授与が終わると、みんなで「バンザーイ!バンザーイ!」をします。


 順位でも、メダルでもなく、アスリートの「頑張りぬけた!」ことに対する万歳です。


 

 1勝できたので「4位」になりました!音譜


 お母ちゃんに見せてあげなよ!! 頑張りぬいた証だぞ!!


 なくすなよ!!(笑)




(余談・・・・あとで聞いた話・・・)


 表彰式のプレゼンター・・・


 馬術には、MISIAさんが来てくれてたらしい・・・


 何の種目か分からなかったけど、ドリームサポーターの「森 理世」さんもプレゼンターしてくれてたらしい・・・




 卓球は・・・・・・・・・・むっ


 「やっぱ、どこまでいっても卓球は“地味”から抜けられんかぁ?にひひにひひ


 と、「よこしま」な感想をもってしまいました(笑)(笑)


 そんなのスペシャルには関係ないのにねぇ・・・あくまで「よこしま」な感想ですにひひ


 (卓球のプレゼンターしてくださった皆さん、すいません。あくまで話の上での、卓球のイメージを描いた“笑い話”と見て頂ければ幸いです)





 もう、この状態で帰路につきたい・・・・


 そんな気持ちでしたが、ここから、バスで1時間半かけて「閉会式」の行われる博多へ移動叫び


 つ・・・・疲れる!(笑)




 閉会式は、水泳競技会場でもあった、博多の「アクシオン福岡」。


 まあ立派なところで・・・ニコニコ

 
 



 開会式ほど盛大!ではありませんでしたが、割とこじんまりした会場で、逆にアットホーム感のある閉会式となりました。



 有森裕子理事長は当然のことながら・・・・


 ドリームサポーターの「森 理世」さん。


 スペシャル国際本部会長の「ティモシー・シュライバー(スペシャル創設者 ユニス・ケネディ・シュライバーの息子さん)」。


 が、大会の最後までいてくださっていたことにビックリ!目

 「2人とも超忙しい身やろに・・・・おおきにです」と心の中でつぶやいてしまいましたニコニコ


 


 式の“イベント”では、子供たちが見事な「和太鼓」を披露してくれたり、アスリートと同じ、知的障害を持つ方たちの「バンド」が、これまた見事な演奏を聞かせてくれたり・・・


 


 アスリートたちも、手拍子したり踊りだす子もいたりと、楽しんでいました音譜


 

 ありがとう! 福岡!!


 ありがとう! 福岡市はじめ、協力いただいた北九州の皆さん!!


 ありがとう! 大会スタッフの皆さん!!


 ありがとう! スペシャルオリンピックス!!


 ありがとう! アスリートのみんな!!  感動をありがとう!!





 文章力の問題で・・・「感動」が伝えられたかどうか・・・・(;^ω^A


 でも、もし・・・「ちょっと、スペシャルに接してみようかな」と・・・1人でも思って頂けたなら・・


 アスリートの未来に決して「光」は失われないと・・・・


 そう思いたいです。


 ですよね! ファミリーの皆さん!!ニコニコ音譜

 







 ・・・・・・・・(余談)


 閉会式終わって、ダッシュで博多駅へ。


 「お弁当もお土産も買う時間ないかも!」との心配があったので、数少ないファミリーの方が協力して、お弁当を事前手配して、新幹線のホームに届けていてくれました。


 感謝ニコニコ音譜



 「明太子弁当」!チョキ



 「おぉ~~♪ 最後の最後にやっと福岡らしいの食べれた~音譜


 でしたぁ(笑)



 

 


 こんにちは♪

 更新ちょっとサボってしまいました、週末の男(笑)(;^ω^A


 「あの感動を忘れないうちに振り返ろう」なんて言いながら・・・


 先週はナショナルゲームの疲れも抜けきらないうちに、サッカーと卓球の2連チャンだったので、もうブログどころではなくヘニャヘニャでした(笑)にひひ




 前回の「振り返り」は、初日・・・『開会式』でしたが・・・

 自分でも「影響受けやすいなぁあせる」と、我ながら呆れつつも・・・買ってしまいました。


 開会式でミニライブして頂いた「MISIA」さんのアルバム、『NEW MORNING』音譜
 

 開会式で歌ってくれた、スペシャルオリンピックス日本公式応援歌、「HOPE&DREAMS」収録・・・


 12月のSON・京都のクリスマス会では、ずっと流しておこう~(^O^)/




 さて、2回目に振り返りは、2日目「予選会」です。


 前に“ともこちゃん”のエピソードでも書きましたが、スペシャルオリンピックスの大会における「予選」は、

“ふるい落とし”のためではありません。


 「決勝のディヴィジョン(技能レベル別のクラス・組分け)」のために行われますから、『決勝へは全員が進めます』。


 事前に提出したディヴィジョンに基づいて予選会を行って、そこで出た結果によって、より公平(技能レベルの近い者同士)な組み合わせ(ディヴィジョン)にした上で決勝で競い合います。



 ディヴィジョンは、1~10まで。「1」が一番技能レベルが高いことになります。(1とかになると、卓球経験のある私でもガチで負けますよ)


 私がついていた卓球の2人。


 2人ともディヴィジョンは高い方ではありません。


 というのも、京都選手団・卓球の選手選考はいたってシンプルで・・・「ナショナルゲームに行ったことない子を」でしたから、結果して選んだ2人は低い方のディヴィジョンだったってことです。



 会場に入るとみんなビックリ(@o@)目


 「立派やなぁ~」でした♪


 最近、愛ちゃんや佳純ちゃんの活躍で、卓球がよくTVに映るようになりましたけど、あの感じに近いセッティング音譜


 アスリートの2人は、それだけで“やる気スイッチ”が入ったようですo(^-^)o



 でも・・・


 事前の練習。


 大阪地区と同じコートだったんですけど、これまた大阪地区は「ガチで勝ちに来てる」2人でまぁ上手いこと・・・それにコーチも鬼軍曹みたいな方で・・・(大阪のコーチ、すいません)


 こういう場合、4人で対角でラリー練習するんですが、うちの2人は完全に気後れして練習にならず・・・


 仕方なしに、コートを出て片隅の方で“卓球以外”の練習・・・


 私がピンポン球をあっちに投げこっちに投げ、2人にはキャッチさせたり叩かせたり・・・


 とにかく2人が気楽に体を動かせるようにしとこうと・・・




 開始式が終わり、いよいよ・・・という時になって、2人の顔には明らかに緊張の色が・・・ガーン



 さっきまで、アスリート2人のコーチ2人で、キャッキャ言って盛り上がってたのが、こうなるともう・・・いつもの「障害」部分が頭をもたげてきますo(TωT )


 詳しい病状・症状は分からないのですけど、2人とも中程度の知的発達障害・自閉症というところで、緊張しちゃうとコミュニケーション自体も難しくなってきます。



 私:「どした? 緊張してきたんか?」


 ア(19歳):「緊張ヽ(;´Д`)ノ」

 ア(51歳):「・・・・・・・・・・・(コクコク)」


 私:「さっき、“ええ会場で楽しみ!”とか言うてたやん。楽しんだらええねんて!」


 ア(19歳):「緊張ヽ(;´Д`)ノ」

 ア(51歳):「・・・・・・・・・・・(コクコク)」


 私:「もうすぐ係のボランティアさん呼びにきはるしな。そっからはもう俺着いていかへんから」


 ア(19歳):「行くヽ(;´Д`)ノ」

 ア(51歳):「・・・・・・・・・・・(コクコク)」


 私:「コート入ったら自分で頑張らなアカンねんで。ボランティアの人の言うことよう聞いてや」


 ア(19歳):「頑張るヽ(;´Д`)ノ」

 ア(51歳):「・・・・・・・・・・・(コクコク)」



 と、まぁこんな感じで(●´ω`●)ゞ


 

 全国という舞台で「頑張りぬく」ことを目的に来ているとはいえ・・・


 全員、決勝に進めるとはいえ・・・


 やはり・・・


 送り出す側としては、「やるんだったら勝って欲しい」と思ってしまいます。



 でも、こういう会話を重ねていると・・・


 「とにかく、“自分の力で頑張れて”、“頑張りきれて”」


 「笑顔でコートから戻ってきてくれたら、それでいい」


 に変わってきてしまいますね。



 と、言うてるうちに召集がかかり、アスリートたちはコートに。


 DSC_0387.jpg

 DSC_0384.jpg


 私たちはスタンドから見守るのみです。


 基本、卓球の場合、コーチは試合中は手助けしません。声もかけません。


 あくまで、アスリートが自分の力で頑張るように仕向けます



 写真でお気づきかもしれませんが、全国大会なのに「観客」は殆どいません


 出場するアスリートのファミリーの一部の方だけです。


 スペシャルオリンピックスがいかに“知られていないか”の象徴ですね。



 で、ファミリーにも(本来的には)応援ルールがあります。


 「誰かに、どこかの府県に偏った応援はノー」です。


 全員表彰の精神と同じで、頑張るアスリートみんなを応援するのがルールです。


 とは言っても、あんまり守られてはいませんけど・・・


 可愛い我が子に偏ってしまうのは・・・・まぁ仕方ないですねニコニコ



 知的障害を抱え、親も子もしんどい思いをして、暗い思いをして、世の中から隔離され・・・


 だったのが、スペシャルと出会えたことで・・・


 「我が子が全国の舞台に立っている」


 もう、それだけで、会場の応援席についただけで涙ぐんでいる親御さんも・・・



 

 予選会は、だいたい各ディヴィジョン3~5名で総当り。


 うちの子たちも4試合行いました。


 
 

 

 スタンドから1試合目を見ていて・・・・


 「あ~~( ̄_ ̄ i) こりゃ厳しいなぁガーンでしたねぇ。


 事前申告でディヴィジョン合わせているとはいえ・・・


 本人が緊張で力を出せていないこともあるのかもですけど・・・


 「実力が違うな~」・・・・(/TДT)/でした。



 結果・・・予選は2人とも1勝できずしょぼん


 予選会は、1試合5分間で「どれだけ点数を取るか(これが決勝ディヴィジョンの参考になります)」だったんですけど、2人とも10点も取れず、15~20点くらいの点差をつけられての全敗(ノ_・。)



 19歳の子の方は、大きい音が苦手で私生活も含めてずっと「耳栓」をしています。


 で、大きい音や声を目の当たりにすると、“頭を抱え込んでしまう”クセがあります。


 そのクセが、試合でスマッシュを決められたりするとしょっちゅう出てました。


 あの子にとっては、苦手な大きい音と同じようにスマッシュが・・・バシッ!!と決められることは「怖かった」のかもしれません。



 51歳の子(年上なんですけどね。“子”と表現します)の方は、とにかく体が動かない。


 練習の時からそうなんですが、1球1球説明しながらゆっくりさせると、「ラケットをちゃんと振る」とか、「体を動かして(フットワーク)ボールを取りに行く」「フォアからバックに変える」とか理解はするんですが・・・


 いざ球が来ると・・・


 ラケットは止まってしまう。


 足が1歩前へでない。


 バックに手が変えられない。



 点を決められるたびに、「あぁ・・・(/TДT)/」という表情が顔にでます。


 決められた悔しさなのか、できない自分に腹をたてているのかは分かりませんが・・・



 でも、2人とも最後まで試合を投げずに4試合頑張りきってくれました音譜チョキ



 私:「どうや? 今日は頑張りきれたか?」


 ア(19歳):「頑張った!べーっだ!

 ア(51歳):「(コクコク)・・・なんとかできた」


 私:「明日は決勝や! 2人とも今日より1点多く取ろか!」


 ア(19歳):「頑張る!べーっだ!

 ア(51歳):「(コクコク)・・・取りたい」


 私:「明日は、有森理事長も見に来てくれると思うし。有森理事長好きか?」


 ア(19歳):「好き!べーっだ!

 ア(51歳):「(コクコク)・・・来てくれはったら嬉しい」


 私:「よっしゃ! じゃ、明日は有森理事長にええカッコ見せよな!」


 ア(19歳):「ええカッコ!する!べーっだ!

 ア(51歳):「(コクコク)・・・できたらいい」



 私としては、負けても、点差をあけられても、とにかく最後まで試合から逃げ出さずにやりきってくれただけで、もう十分でした。


 

 決勝・・・今日よりも頑張れればそれでいい。


 明日、笑顔でこの子達を京都まで連れて帰れれば、それでいい・・・


 そう思いながら、ポテチンぐぅぐぅと眠りについた2日目でしたニコニコ





 ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました音譜