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亀梨和也“無二のアミーゴ”山Pとのアモール…<紙面未収録加えた完全版>
KAT―TUNの亀梨和也(34)が、29日に3年ぶりに復活する山下智久(34)とのスペシャルユニット「亀と山P」として初のオリジナルアルバム「SI(シー)」を発売する。05年に「修二と彰」として162・6万枚のミリオンヒットを記録した「青春アミーゴ」で熱狂を巻き起こしてから15周年。また新たに山下と2人の「共同作業」によって生み出した作品への思い、また自身にとって「不思議」という山下の存在について語った。(畑中 祐司)=紙面未収録インタビューを加えた完全版=
亀梨にとって、山下は特別な存在だ。その逆もしかり。ジャニーズ入所は山下が2年早いが、同学年でJr.時代からの無二の友だ。
「不思議な関係ですよね。『青春アミーゴ』という軸があって、自然とお互いが存在している。ただの友人とか、若い頃から知っているというだけの関係じゃない。2人で感じたこと、2人でしか見られない景色、作れない環境を経験しているのがすごく大きい。同志というか。あの試合、一緒に戦ったチームメートにしか分からない、みたいな」
まだKAT―TUNとしてCDデビューする前だった05年、日本テレビ系ドラマ「野ブタ。をプロデュース」に山下とダブル主演し、役名の「修二と彰」として歌った「青春アミーゴ」はミリオンヒット。17年の日テレ系ドラマ「ボク、運命の人です。」で12年ぶりに共演した山下と今度は「亀と山P」として「背中越しのチャンス」を歌った。そして今年15周年を迎えた。
「全て巡り合わせなんだと思う。『背中越し―』があったからこそ、今回のこれが成立した。15周年だからって『―アミーゴ』から急に、ここまでは飛べなかったと思う」
15年末の「ジャニーズカウントダウン」では、事前リクエストによって2人の“復活ステージ”が実現した。今回、自分たちが望んだことではあるが、それはこの時のファンの後押しがあったからこそと受け止める。
「僕らが組むことに対して、違和感は正直ないじゃないですか。またやってくれるんだと思ってもらえる。それは圧倒的に『青春アミーゴ』というものがあるからこそ。ただ単純に仲良くて、何かやろっかというノリでもない。でも、タイミングが合わないと成立しないことでもある。だから本当に不思議な巡り合わせ」
「青春アミーゴ」は当時以上に、2人にとっての宝物となった楽曲。サビの歌い出しのフレーズを、今回のアルバムタイトルに決めた。
「『亀と山P』(のユニット名)もそうですけど、パッと見た時に『おっ!?』って思ってもらえるような何か象徴のようなもので、一番はまりが良かったというか。で、スタッフを含めて話し合って、ひっくり返すと『15』にも見えるじゃんって」
実は今回、ユニット名を「修二と彰」「亀と山P」とも違う新たなものにするプランもあったという。
「とはいえ(ファンからは)『亀と山Pの―』とかってなるよね…って。別に『ど~も~、亀と山Pで~す』ってことではないんですけど(笑い)。『亀梨和也です』『山下智久です』なんですけど…。ファンの方たちが一番呼びやすいのかな、ということで二転三転しながら、結局は1周回ってシンプルに」
8曲入りのアルバムは、どんなアプローチで制作に臨んだのか。作品の軸となるリード曲は「Amor(アモール=愛する人)」に決めた。
「基本的に幅広い世代の方たちに、というところが一つ。『青春アミーゴ』が、本当に幅広い層の方たちに楽しんでいただけた楽曲だった。2人だからこそ届いた“幅”があった。なので、今回も2人でめちゃくちゃ格好いい音を追求しましょうっていう趣旨より、いかに楽しんでもらえるか。2人が改めて集まって、どういうものを提示、どういうものが生まれるんだろうという中で、『Amor』を軸にしていこうってところがバチンって決まって進めていけた」
ドラマ共演などはあるが、音楽制作に関してここまで2人で密に仕事をするのは今回初めて。
「『背中越し―』の時もカップリングがあったりしたけど、分量は圧倒的に今回が。それぞれのこだわりを強く提示するというより、お互いのフィルターを通して。うまく一つのものに落とし込めるか、モノによっても日によっても違うけど、ある種の共同作業で作っていけたと思う」
「Amor」はミュージックビデオも制作したという。音入れは2人別々に行ったというが、仕上がりに手応えは十分だ。
「2人の声がハマった曲を聴く中で、出来上がりに、そうそうそうって。何ていうか、しっくりくる感じ、フィットする感じがありましたね。ごくごく自然と、いい具合に力みがない感じのコンビ。その辺がうまく形になったのかな。どこかで、ちゃんとぶつかり合うところはぶつかり合って、交じり合うところは交じり合って、というところで、何か自然と受け取ってくださる方たちが、そういうものを感じ取ってくれれば」
改めて、亀梨和也にとっての山下智久とは。
「いい刺激というか。常に意識して生活したり仕事してるわけじゃないけど、存在として、やっぱり山Pも語学だったり、海外での演技だったり、山下智久としての道をすごく開拓してる。俺もやっぱり亀梨和也としてちゃんとしてないと山Pの横には立てない。お互い、いい意識の中でいられているのかなと」
2人の共同作業には、アルバムの先にまだ続きがある。5月9、10日に京セラドーム大阪、6月13、14日に東京ドーム公演を控える。
「アルバムはもちろん、コンサートというものも視界に入っている中での作業。ライブで、楽しんでもらえる楽曲であったり、そういうものも基準にありながら選曲しました」
ただ、新型コロナウイルス感染拡大で世界的にイベント自粛が続く。
「とにかく本当に一番避けて通れないのは、この状況でいかに楽しんでもらえるか。こっちがこういうものを示したいから、楽しんでくださいという思いだったり、いかにお客さんに今をどう楽しんでもらえるか、という、その軸は変わらない。でも、こういう状況の中で何を示して、どういうタイミングでやるべきかというのは、おのずと議題には上がってくる。なかなか先がちょっと見えづらい状況ではあるけど、準備はしっかりと。その準備は着々としながら、柔軟に」
15年前には、2人だからこそ届く“幅”があると知った。同様の期待値はある。
「ライブは、山下智久と亀梨和也という、この素材をいかに楽しんでもらうことが一番のテーマ。お互いの今の2人が交ざると、どういうものになるのか。それは、これから打ち合わせ、リハーサルをやって、自分たちでも感じられるのかな。こういう状況だからこそできることももしかしたらあるかもしれない。そういった意味でも『亀と山P』でこうやってアルバムを作ってコンサートしましょうって動いていることも、今までのジャニーズではなかったこと。だから、もう1個、何かできたら。こういう状況だからこそ、僕らにできる新たなこともあるのかもしれない」(紙面より)
◆紙面未収録インタビュー
亀梨が言う「新たなこと」―。ジャニーズがYouTube公式チャンネルで行った配信企画「Johnny’s World Happy LIVE with YOU」の2日目(3月30日)にKAT―TUNとして出演した。
「僕個人で言うと、ああいう形でYouTubeに、というのは初めて。やり心地というか、これはこれなんだと。受け取り側にとっても、テレビを見る、コンサートDVDを見る、YouTubeを見るって、一緒のようで全然違うんだと思いました」
今回は、事前に横浜アリーナの無観客ステージで収録したパフォーマンス映像を公開。一見すると、テレビの音楽番組のようでもある。
「テレビって割とこっちがやっていること、しゃべっていることを撮ってもらっているという感覚。YouTubeって僕も初めてで、どういう感じなのかと思ったけど、全世界に配信しているようで1VS1なんだなって。体感としては割とカメラに向かって、という世界。だから、もっと違う楽しませ方もあるのかなというのは、勉強していかないとと思ったし、可能性、伸びしろはめちゃくちゃ感じました」
ジャニーズは長年、肖像権保護などの観点からインターネット上での取り組みに消極的だったが、近年は緩和の流れにもなっている。その中で、イベント自粛が続く今だからこそ実現した“YouTubeデビュー”でもあった。
「受け取り側のマインドも絶対に違うし、見せ方としては極端な話、今ここでカメラを自分の目の前に持って歌うとか、そういう距離感でも成立すると思う。むしろ、そういうのはテレビじゃ出来ないことだったりする。今までは興味が湧きすぎないように、自制していた部分もあるけど(事務所が)いいというなら、興味を湧かせたい」
もちろん、極端にすべて“解禁”することがいいとは思っていない。デジタル配信に対する思いも同様だ。
「とはいえ、ずっとテレビにお世話になってきている中で、テレビで出来ること、テレビとしての見せ方もあるし、役割もある。僕自身も絶大なるものとしても捉えている。それで言うと、世界的に見ればCDを出すこと自体も(少ない)。だからこそ、今回パッケージもすごくこだわった。手で触れてもらえるものの良さもある。そのプラスαとして、デジタルとしてのアプローチもあると思うし、可能性をたたけたらなというのは、ずっと話している」
ただ、大きな光を感じたのは確かだ。
「僕らの仕事って、やっぱりいかに楽しんでもらえるか。まさに今こういった状況だからこそ特に、どう動けるか。ちゃんとファンの方、視聴者の方とつながれる取り組みというのは、僕らももっと模索していかないといけないと思っています」
今年は3年ぶり映画主演も控える。“事故物件住みます芸人”松原タニシ(37)のノンフィクションの実写化「事故物件 恐い間取り(仮)」(8月28日公開、中田秀夫監督)だ。
「それこそホラーも初体験だったけど、ホラーの撮影って超エンタメなんだと思った。コンサートを作るのに近い感覚があった。もちろんお芝居があるけど、構成がしっかりしていないと成立しない。より緻密な計算があるからこそ」
人VS人だけでなく、人VS物、人VS空間だったり、ホラーには独特の要素もある。
「お芝居もしているけど、感情の動かし方だったり、普段のお芝居と違った脳みそを使いながら。そこはちょっと発見でしたし、面白かったですね。こういう感覚もあるんだと」
演じるのは、売れない芸人という役どころ。主演が発表された際には「初めての姿をお見せできると思う」と期待させた。
「最近は何か、分かりやすく言うと『“亀梨感”を消して欲しい』という役をいただくことが多い。今回も、それこそボサッとして欲しいとか、ダラッとして欲しいというのがあったり。だから、シンプルに亀梨和也としてだけ活動していたら、しないよねという髪形だったり」
映画は現在、編集作業中。「リング」(98年)などのホラーの巨匠・中田監督の手によって、どう作り上げられているのか。
「今までやったことのない表情とかも、すごくやっていると思う。レコーディングが迫っているのに、めちゃくちゃ叫んで声を潰したり…。いろいろやりました。でも、とにかく僕らが出来ることを今やらないとと思うので。どうなっているのか、僕も楽しみです」
◆亀梨 和也(かめなし・かずや)1986年2月23日、東京都生まれ。34歳。小1から中1まで江戸川区のシニアリーグに所属し、軟式の世界大会に主に投手として出場。中学1年だった98年にジャニーズ入所。99年「3年B組金八先生」(TBS系)で俳優デビュー。01年4月「KAT―TUN」結成。06年3月「Real Face」でメジャーデビュー。10年から日テレ系「Going!Sports&News」で日曜のスペシャルサポーターを務める。
報知新聞社