そこに立っていたのは、ダンボーそっくりな姿をした者。
背丈はダンボーと同程度だろう。
彼はゆっくりと白いダンボーに近づいた。
フェンス越しに視線を送り合う二人。
どうやら動揺しているのはダンボーだけだったようだ。
白ダンボーはゆっくりと扉に手をかけた。
するとどういうことか、扉がゆっくりと開き始めたのだ。
どうやら閉まったように見えていただけで、ロックはされていなかったようだ。
ダンボーはまだ開ききっていない扉を勢いよく飛び出した。
焦りのあまり段差があることも忘れていたのだろう。
彼は飛び出した勢いを制すことなく、地面に叩きつけられた。
そしてゆっくりと起き上がり、白ダンボーに視線を向けた。
少しの間、風の音のみが二人を通り抜けていた。
突然現れたダンボーそっくりな白ダンボー。
フェンスの扉を低い背丈で軽々と開けるほどの力を備えている。
彼は一体何者なのか。
ダンボーは助けてもらったことへの感謝と同時に、若干の恐怖を覚えていた。
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