尊敬する人の話。私にとって尊敬する人は母親です。
私は4人兄弟の末っ子なのですが、
昔の母の印象といえば、料理と習字は上手だけど、人前に出ることは出来ない人…。
奥に引っこんだ人という印象。まさに奥さんという感じでした。
うちは裕福な方ではありませんでしたが、家族の仲は良かったです。
そして私が17の時、父が他界しました。
あまりにも突然過ぎる死だったので、急に世界がひっくり返ったような展開でした。
ですが当時私はまだ高校生で、元来のんきな性格だったのもあり、周りを俯瞰して見ていました。
そこで一番に思ったのは母のこと。
「あの人、何も出来ない人なのに、一体これからどうなるんやろう!!??」
今思うとおかしな見方ですが、心配とも少し違った、でも不安でもなく、純粋なハテナ??という感じでした(ナンジャそらですが)。
俯瞰していた私も不思議でしたが、そういえば、父のことがあってか部活のことで悩んでか、恩師から飯田史彦さんの本を借りて読んでいました。ブレイクスルー思考や、生きがいの創造、などです。
生まれ変わりについて科学的にデータを集めた本でした。その中に出てくるエピソードが、死後は光に包まれるというものだったように記憶しています。当然信じ込んでいるので、父もきっと上から見ているに違いないと確信しきっていたことを覚えています。
ですが、私達兄弟はまだ母がいるからと思えますが、母にとっては夫を亡くしたわけで、心細さや寂しさや不安など、母の心は察するに余るものに思えました。
父がいる間は、人前に出ることは苦手だと言い張り、裏方に努めていた母。
その母が、なんと父の神職を引き継ぎました。
それも一切の間も開けず。今思うと時間を置いてはダメだという勢いをつけて下さった周りの方々の配慮もあり、母もその忙しさに救われたものもあると思いますが、資格のための期間は嵐のように駆け抜けたと思います。
まだ慣れない母の神事は、私たち子どもの目から見ても、心からヒナ鳥の飛ぶ練習を応援するような、動物の赤ちゃんの初めの一歩を見守るような、ハラハラハラハラするもので、終わるたび「よくやった!よくできてたな!」と拍手するようなものでしたが、そんな初めの母の頼りなげな姿も忘れるくらい、神事はもちろん、もともと得意だった人をもてなす接待、行事やその他もろもろの大きな決断から細かな配慮まで、昔の母の面影は別の人ではないかと思わせるほど見事な開花ぶりを発揮しました。
ドラクエで言うなら
ダーマ神殿で職業「かみさん」から「僧侶」に変えたような変容っぷりですね。
そして母から兄へバトンは託されました。(まだ母は生きてますよ笑)
母の人に対する心遣い、一本筋の通った直感力かつ相手を納得させる強さ、全て心からの本物だからこそ、初めての人でも母が接すると感激してもらえるまでになったのだと思います。
(皆様のお母君も子どもが驚くミラクルな部分をどこかお持ちだと思いますが、うちの母も外でミラクルな出来事を引き寄せています)
次は姉の話。