服選びや食事の店選び、インテリアのレイアウトや仕事の筋まで、さまざまなジャンルについて言われる「センスがいい」「悪い」という言葉。あるいは、「あの人はアートがわかる」「音楽がわかる」という芸術的センスを捉えた発言。
何か自分の体質について言われているようで、どうにもできない部分に関わっているようで、気になって仕方がない。このいわく言い難い、因数分解の難しい「センス」とは何か? 果たしてセンスの良さは変えられるのか?

 

 

この本は、フランスの哲学者ジル・ドゥルーズが1981年に出版した著作です。ドゥルーズは20世紀を代表する思想家の一人で、この本では「センス」という概念を中心に据え、言語や芸術作品の解釈について新たな視点を提示しています。

【内容】 ・言語やサインが持つ「表層的な意味」を超えた、「深層にあるセンス」の重要性を説く ・芸術作品の持つ「センス」を掘り下げることで、作品の奥深い意味が立ち現れる ・センスは固定された意味ではなく、無限の可能性を秘めた「生成」の過程にある ・センスの形成には、作品と受容者の相互作用が不可欠である