今年も残すところあと僅か、師匠も走るこの季節、我がゲームライフも忙しい。寝食削って、大作2本を片付け「龍が如く6」にとりかかる。
![]() | 価格:6,798円 |
「龍が如くシリーズ」の最終章として、伝説の極道、桐生一馬の物語が完結を迎える。
相変わらず、シビれるほどカッコイイ桐生一馬。遥の息子「ハルト」を抱えて歩く姿は、さながら、平成の子連れ狼といった、哀愁が漂っている。
回を増すごとに、極道の枠に収まらない超人と化している桐生一馬。バッティングセンターでは、イチローばりの精密打撃で、ホームラン連発。ゴルフの打ちっ放しでは、キャリーで300Y越え、カラオケでは美声を披露、ミニ四駆に精通し、キャバクラでキャバ嬢を落としまくりと、マルチな才能を見せるエンターテイナーだ。そして、今作では、仁崖町の入り口にある句碑の、小林一茶の俳句に思いを馳せるという、アカデミックな一面も、彼こそが「パーフェクトヒューマン」と呼ぶに相応しい。
さらにビートたけし氏も登場。裏社会風に言えば、叔父貴に当たる大師匠が、どんな役柄で登場するのか、楽しみだ。
ビート繋がりで、ここでうちの親父こと、ビートきよし師匠とのエピソードを、ひとつ思い出した。
20年ほど前、弟子になりたての頃、師匠の乗っていたカマロを運転する事になった。当時、まだ免許取り立てな上に、都内を走った経験もなかったので、駐車場を出るのにもひと苦労な、ど下手運転に、シビレを切らした師匠が、自ら運転する事に。弟子を乗せて師匠が運転するという奇妙な図式に、延々とお説教が続いていた。車内の重い空気を変えるために、ビートたけし氏の著書「浅草キッド」の、あるエピソードについて、聞いてみる事にした。
「師匠、たけしさんの小説で、オカマの元自衛官の、ヒモをやっていたと書いてあったんですけど、どの辺りまでがネタなんですかね?」
「ああ、あれな、うちの相棒もよぉ〜、話盛る癖があるからよぉ〜、弱っちゃうんだ、あ〜!」
ドンッ!(衝突音)と、勢いよく前の車に追突。
「バカヤロウ、お前がオカマの話をするから、オカマ掘っちゃっただろ!?」
と、訳のわからない捨てゼリフ。
「あっ、警察ですか?オカマ掘っちゃったのよぉ〜、ええ、ちょっとプレーキ踏むのが遅れちゃってね?」
独特の山形訛りで、緊張感がない様に聴こえる。迅速に警察に報告した結果、ケガ人も無く、軽い接触事故とうことで落ち着いた。オカマ話に動揺して、カマロでオカマを掘る、という引きの強さ。
それから、一週間くらいして、仕事終わりに、行きつけの雀荘で、麻雀をしていた時、いつもの様に、師匠の方を揉んでいると
「おい!やっちゃったよ!」と身体が熱くなるほど興奮していた。
「どうしたんですか?」と聞くと
「あがっちゃったよ!役満!天和!あたっちゃったよ!」
なんと、全自動雀卓で「天和」の役満を引いてしまったと言うのだ、しかも、人生で2回目だという強運ぶり。さらに、お店の名前が「あたりちゃん」という。引いたり、当てたりと、大忙しの一週間だった。
そんな師匠から、先日久しぶりに連絡があった。
「あのよぉ、今度、ライブをプロデュースするからよぉ〜、若い衆何組か見繕ってくれ、ライブやるからよぉ〜、頼むな!」
と言い終わるなり電話は切れていた。日時も場所も言わないまま。相変わらずせっかちな人だが、愛くるしい存在だ。
ひとまず、桐生一馬の最終章をプレイしながら、続報を待つ事にしよう。