お久しぶりの投稿となります。
kazuodakeですイヒ

11/3は文化の日📚🖼🍁

という事で、映画観賞をしました🎬



といってもAmazonプライムなんですがあせる

今日観たのは、

『万引き家族』(2018.6)/是枝裕和

カンヌ映画祭をはじめ数々の賞を受賞した有名な作品ですね。


以下、感想です。(※ネタバレ注意)

子供を産んだら母親になるのか。
虐待や暴力のある家族が本当の家族なのか。
万引きしか子どもに教えられない父親は父親にはなれないのか。
傷を慰め、成長を分かち合い、死を看取った6人は本当の家族だったのか。
その家族は罪を犯さなければ生きていけない家族だった。


作中にたびたび『スイミー』という物語が登場する。祥太が教科書で読んでいるのだ。小魚が団結して、一匹の大きな魚に見せて敵に対抗するという部分が取り上げられている。
物心のつかない頃に拾われた祥太は成長過程の中で、「正しい/悪いこと」「本物/偽物」の分別を知りたがっている。

祥太が最後に下した決断は、この家族は偽物だ、というものだろう。正しく生きていくためには、この家族にいてはいけなかったのだ。
一方で、家族がバラバラになった後、祥太はバスの中から治に対して「お父さん」とつぶやいており、ゆりは信代から教えてもらった数え歌を口ずさんでいる。

家族の在り方として、根幹になければならないのが"愛"であるということ。ただし、それだけでは家族にはなれないという事をこの映画は問いかけているように思う。