暑いと酢の物が食をすすめてくれます。たくさん作っておいてたくさん食べます。
昨日は茄子、胡瓜、人参、玉葱で三温糖と米酢です。少し出汁を加えて。
祇園祭の神事に深く携わる人たちにとって、祇園祭の期間中、控えなければならない食べ物は胡瓜です。切断が八坂神社の神紋(木瓜紋)と似ています。
7月17日(おいで)から24日(おかえり)までは、祇園祭の無言詣です。四条寺町の御旅所に神輿が鎮座する間、毎晩無言で夜間参拝を行うと、どんな願いでも叶います。最終日は四条大橋と御旅所を7往復半するのが正式です。
今校正している『新氷室歳時記』の祇園祭の季語の傍題にも「無言詣」を入れてあります。
昨日7月18日発売の『週刊新潮』7月25日号の「掲示板」のページに私の掲示を掲載していただきました。掲示の最後に「これぞ一品というレシピを教えてください。」とあります。さっそく私に直接メッセージがありました。
お酢は静岡産の「延命酢」を使うといいと教えてくださった方がいます。3月まで静岡にいたけど知りませんでした。さっそく取り寄せてみます。
「延命酢」の詳しい説明は、有限会社近藤酢店、
所在地 〒420-0833 静岡県静岡市葵区東鷹匠町21-1
電 話 TEL.054-245-3843
e-mail info@kondousuten.co.jp
代表取締役 武井宣明さんのウェブサイトにあります。
「その誕生は、2代目夫人の実家が清水(現在の静岡市清水区)でみかん農園を営んでいたことがきっかけでした。形や大きさが不揃いという理由から、出荷できないたくさんのみかん。どうにかして、それらを有効利用できないものか? そこで考えついたのが、みかんを使ったお酢造りでした。2代目夫人の実家のみかん農園は無くなってしまいましたが、現在でも糖度が高く味が良いとされる静岡産の温州みかんを使い続けています。お酢づくりに適した静岡の温暖な気候、名産であるみかん。延命酢には、静岡の風土が育んだ美味しさが詰まっています。」ということです。
駿河区敷地1丁目10-22にある「麺処 汐のや」では、この「延命酢」を使った冷麺を食べさせるそうです。静岡にいるときに知っていたら絶対に行ってますね。次の機会には行ってみたいです。
敷地(しきじ)という地名も今回初めて知りました。登呂遺跡の近くです。そういえば「サウナしきじ」というのがありました。
お弁当に酢の物は主役になることはまずないですが、ちょっと脇役にという感じで登場していました。とくに蛸の酢の物と胡瓜の酢の物は好きです。胡瓜と切り干し大根の酢の物も入れます。
立春の酢の香ただよふ厨かな 片山由美子
酢につけて生姜紅さす夕時雨 鈴木真砂女
野ざらしの黒酢の甕を初景色 藤田あけ烏
雪の夜の酢を効かせたる海鼠かな 角川春樹
パイナップルたつぷり加へ酢豚なり かずモン
酢の味は故郷の味よ夏兆す
霧島の冬や黒酢の壺畑
羊日や酢のよくききて龍飛巻