福島第一原発のデブリ取り出し作業に向け、分析装置を公開…トングのような機器で遠隔操作2024/08/20

 東京電力福島第一原子力発電所2号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的な取り出しが始まるのを前に、日本原子力研究開発機構は20日、茨城県大洗町の照射燃料集合体試験施設でデブリの分析に使う装置を報道陣に公開した。

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デブリを保管容器から遠隔操作で取り出す装置(20日、茨城県大洗町で)

デブリを保管容器から遠隔操作で取り出す装置(20日、茨城県大洗町で)© 読売新聞

 東電は22日にデブリの取り出し作業に着手する予定で、最大3グラムのデブリを採取して施設に運ぶ計画だ。

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電子顕微鏡までデブリを遠隔で運搬する装置(20日、茨城県大洗町で)

電子顕微鏡までデブリを遠隔で運搬する装置(20日、茨城県大洗町で)

 この日は機構の職員が、放射線を遮る密閉された装置の前で、トングのような形の機器を遠隔操作してみせた。実際の作業ではこの機器でデブリを挟んで、別の機器で切断したり、電子顕微鏡で観察したりする。分析結果は今年度中にまとめる予定だ。

 機構の荻野英樹技術主席は「取り出し手法の検討などに生かし、的確な廃炉作業につなげたい」と話した。

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