【大丈夫か?】インフルエンザ治療薬「タミフル」を1歳未満の赤ちゃんに投与できることに http://健康法.jp/archives/24462

公開日: 2016/11/25  :  医療・病気関連ニュース インフルエンザ, タミフル http://健康法.jp/wp-content/uploads/2016/11/a2c77cec-s.jpg

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 厚生労働省の部会は24日、インフルエンザ治療薬タミフルを1歳未満の乳児に投与することを認めた。24日付で保険適用となった。これまで乳児には点滴薬しか認められておらず、経口薬は初めて。

 

子ども向けに甘くした「タミフルドライシロップ」が対象。欧米では投与が認められており、日本小児感染症学会などが乳児にも使用を認めるよう要望していた。タミフルは2001年に成人用、02年に子ども用の販売が始まった。服用した子どもが転落するなど異常行動による事故が続発したため、厚労省が07年から10代への投与を原則中止としている。

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服用後に飛び降りなどの異常行動が相次ぎ、10代への投与が07年から原則中止されているインフルエンザ治療薬タミフルの使用を認めるかどうかを判断するため、厚生労働省は14日までに、異常行動と投薬との関係を調べる新たな研究を16年度から始めることを決めた。

 

 厚労省研究班が、他のインフルエンザ治療薬も含めて詳細な使用状況を調べ、薬の種類ごとに異常行動の発生割合などを示す。結果を踏まえ、10代使用の可否を判断し、数年以内に結論を出す考えだ。

 

http://blogos.com/article/100602/

「インフルエンザだったら、必ず薬(抗インフルエンザ薬)を飲む必要がある」そう思っている方は多いのではないでしょうか。

実は、このような認識があるのは日本ぐらいです。

 

他の国は、タミフルを多く使用することでインフルエンザが耐性を獲得し、タミフルが効かなくなってしまうことを懸念して、必要最低限の使用にとどめるという方針をとっています。

 

基本的に健康な人であれば、インフルエンザは自力で治すことができます。治療対象となるのは、気管支喘息、糖尿病、慢性の心臓病など持病がある人やリスクの高い年齢の人です。

 

米国CDCCenters for Disease Control and Prevention, アメリカ疾病管理予防センター)が提唱する抗インフルエンザ薬を使用すべき対象は、

 

・入院を必要とするような重症な人

65歳以上の人、5歳未満、特に2歳未満の小児

・妊婦

・気管支喘息、糖尿病、慢性の心臓病など持病がある人、HIVなどによって免疫力が落ちている人

 ど

のような薬にも、効果と副作用が起こりえます。まず効果から紹介します。色々な研究結果をまとめた報告では、「健康な成人に投与した場合、タミフルは、症状がある期間を7日から6.3日に短縮する」という結果がでました(もちろん、個人差があります)。

 

一方で、タミフルを投与したところで入院率や肺炎、気管支炎、中耳炎の発症率は減らないということも示唆されました。この76.3日の変化を大きいと捉えますか?小さいと捉えますか?

副作用の代表的なものは、嘔気です。タミフルを内服した場合、3.6%程度出現率が上がるという報告があります。また、「飛び降り」などの異常行動も話題になりました。これについては因果関係は不明としながらも、原則的に10歳以上の未成年に対してはタミフルを使用しないようにと厚生労働省も警告しています。