三國連太郎さん死去 「飢餓海峡」「釣りバカ日誌」など

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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/t10013919831000.html

「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」シリーズなど数々の映画で活躍した

日本を代表する演技派俳優の三國連太郎さんが14日に急性呼吸不全のため

東京都内の病院で亡くなりました。


90歳でした。

三國さんは大正12年、群馬県で生まれ、静岡県内の旧制中学校に進んだあと、

20歳のときに徴兵されて中国へ出征しました。

終戦後、さまざまな職業を経験したあと映画プロデューサーにスカウトされ、

昭和26年に、木下惠介監督の「善魔」で俳優としてデビューしました。

役柄への深い理解と表現力の高さで、「ビルマの竪琴」「飢餓海峡」など

名作の映画に数多く主演し、「利休」でブルーリボン賞を受賞したほか、

これまでに日本アカデミー賞の主演男優賞を3度受賞するなど高い評価を受けました。


一方、コミカルな演技でも才能を発揮し、昭和63年から始まった映画

「釣りバカ日誌」のシリーズでは釣り好きの社長、スーさん役を平成21年の

最終作まで愛きょうたっぷりに演じました。


また、NHKで平成3年に放送されたドラマ「冬の旅~ベルリン物語~」や、

平成21年の紅白歌合戦にゲストで出演するなど、数多くのテレビ番組でも

活躍しました。


さらに、自らもメガホンを持ち、監督を務めた映画「親鸞・白い道」は、

カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。


こうした功績が認められ昭和59年には紫綬褒章、平成5年には

勲四等旭日小綬章を受章しています。


また、俳優の佐藤浩市さんの父親としても知られています。


三國さんは、体調を崩してここ最近は芸能活動を休んでいましたが、

14日午前9時すぎ、亡くなったということです。

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東京で20日から追悼上映会

俳優の三國連太郎さんの死去を受けて、三國さんの代表作の1つ、

映画「釣りバカ日誌」の第1話が、追悼として東京で上映される

ことになりました。

映画会社の松竹によりますと、追悼上映会は、今月20日から26日までの

7日間、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで開かれ、毎日1回午前11時から

の上映を予定しているということです。