三國連太郎さん死去 「飢餓海峡」「釣りバカ日誌」など
4月15日 14時18分
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130415/t10013919831000.html
「飢餓海峡」や「釣りバカ日誌」シリーズなど数々の映画で活躍した
日本を代表する演技派俳優の三國連太郎さんが14日に急性呼吸不全のため
東京都内の病院で亡くなりました。
90歳でした。
三國さんは大正12年、群馬県で生まれ、静岡県内の旧制中学校に進んだあと、
20歳のときに徴兵されて中国へ出征しました。
終戦後、さまざまな職業を経験したあと映画プロデューサーにスカウトされ、
昭和26年に、木下惠介監督の「善魔」で俳優としてデビューしました。
役柄への深い理解と表現力の高さで、「ビルマの竪琴」「飢餓海峡」など
名作の映画に数多く主演し、「利休」でブルーリボン賞を受賞したほか、
これまでに日本アカデミー賞の主演男優賞を3度受賞するなど高い評価を受けました。
一方、コミカルな演技でも才能を発揮し、昭和63年から始まった映画
「釣りバカ日誌」のシリーズでは釣り好きの社長、スーさん役を平成21年の
最終作まで愛きょうたっぷりに演じました。
また、NHKで平成3年に放送されたドラマ「冬の旅~ベルリン物語~」や、
平成21年の紅白歌合戦にゲストで出演するなど、数多くのテレビ番組でも
活躍しました。
さらに、自らもメガホンを持ち、監督を務めた映画「親鸞・白い道」は、
カンヌ国際映画祭で審査員特別賞を受賞しました。
こうした功績が認められ昭和59年には紫綬褒章、平成5年には
勲四等旭日小綬章を受章しています。
また、俳優の佐藤浩市さんの父親としても知られています。
三國さんは、体調を崩してここ最近は芸能活動を休んでいましたが、
14日午前9時すぎ、亡くなったということです。
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東京で20日から追悼上映会
俳優の三國連太郎さんの死去を受けて、三國さんの代表作の1つ、
映画「釣りバカ日誌」の第1話が、追悼として東京で上映される
ことになりました。
映画会社の松竹によりますと、追悼上映会は、今月20日から26日までの
7日間、東京・千代田区の丸の内ピカデリーで開かれ、毎日1回午前11時から
の上映を予定しているということです。