腰骨を立てる 11
立腰教育のお手本(一)
身体に関することは、言葉で言っても通じにくい
ものですから、右手のてのひらのたなごころの
肉の厚いところで、上から下へ腰骨部分をなでおろして
あげるのです。
これを着実に毎日くりかえしておるのが、
立腰教育でその範を示す、仁愛保育園です。
「腰骨を立てます」という保母のひと言で、
椅子にこしかけた保育児が一せいに、眼をつむり、
腰骨を立てるのです。
そして保母さんが、いちいちひとりひとりの腰骨を
なでおろして回るのです。
そして朝礼の時から終礼の時にいたりますまで、
食事や午睡前後・運動・学習・音楽・遊戯のすべてにわたり、
立腰のしつけを結びつけて、種まきをしておられます。
『「三つのしつけ」ー親も子も共に育ちましょうー』
寺田一清著、平成11年6月24日((株)登龍館)より