豪華な方々の作品で彩られた素敵なアイシングクッキーカレンダーを、ただ羨ましがっていた昨年末。
「作ったらいいやん、500円やで」と教えてもらい、貴族の雅なお遊び(=クッキースワップ)には恐れ多くて手を出せなくてもカレンダーならあるいは…と、密かに叶えたかった願いがこの度実現する運びとなりました。
まずは、何かと気ぜわしくなる師走を間近に控えたこの時期、突然の呼びかけに快く応じてくださった寛大な皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございます。
いつもオタククラブでご一緒くださる方々に加え、せっかくならば12人で1月ずつ担当する形に出来ないかと、個人的にやり取りのある他の方にも声をかけさせていただきまして、集まったのは素晴らしいメンバーの素晴らしい作品ばかり。
まだカレンダーにはなってないけど、暇さえあれば戴いた画像をニヤニヤニヤニヤ眺めてます。
僭越ながら、次回以降順を追ってご紹介いたしますね。乞うご期待。
ということで、初っ端が拙作で誠に恐縮ではございますが、とりあえず言い訳から。
いつもの如く、思い描いたものと完成品には雲泥の差がありました。ちなみに担当は6月です。
6月と言えば。
梅雨。
ジューンブライド。
そして忘れてならない我が愛しの二宮さんの誕生日。
この3つをどうにか融合しようと考えた結果、割りとすんなりテーマは決定。
題して、「カエルの王子様のハッピーエンディング」。
・オタクらしさを強調すべく、いろんな道具を取り入れよう。(小ネタで粗を誤魔化す作戦とも言う)
・メインは黄色。でも残りの4色も使いたい。※嵐カラーの話です
・ニノをあまり全面には出さず、色使いやニュアンス程度に留めよう。
カエルが黄色、アジサイ紫、雨の青、葉っぱの緑に、赤いハート。
そんなことを漠然と考えながら3週間。(グズグズし過ぎ)
と、ここでウランさんからこんな一言が。「6月バーンとニノの顔希望(笑)」
ウランさんにそう言われたらやらない訳にはいきません。急遽方向転換です。
このところペインティングの練習もしてたことやし、とにかく描いてみることに。失敗は絶対許されない状況に敢えて追い込んでからの、一発本番。
はい王子。カッコいい死ぬ。(異論は認めません)
なんとか今までで一番納得のいくニノが描けました。ここまではほんまに良かった。
さあ、いよいよ雲行きが怪しくなりますよ。
アイコンにもなってる昔のクッキーを再現すべく、葉っぱにイソマルトの水滴。憎き陥没と戦った頃を思い出す小さな雨粒。
アジサイ、雨はステンシルでエアブラシ。ウェハーペーパーもちょこっと足して。
…ああほら。色が。紫も青も思ったより強過ぎる。エアブラシカラーそのまま使わず白を混ぜるべきやった。
カエルは予定と形を変えて、抜いたところに黄に着色したイソマルト。手作りフォンダンの王冠。Juneと書かれたタグ。
…読まれへん。フォントの選択を間違った。カエルは無駄に輝き過ぎ。
花嫁のシルエットはアイシングでするつもりやったけど、そうするとそこだけ存在感が出過ぎて浮く気がしたのでステンシルを自作。神秘的な感じに。
持たせる傘は立体にしたい。クッキー焼く?いや、影になるからゼラチンで透明にしてみよう。
ブーケもウェハーペーパー。ヴェールはやっぱり自作のシュガーレース。
スタンプでハート。降り注ぐ雨のような。
…あれ、ヴェールの位置ってここで良かった?しまったお団子の上から付けなおかしいんちゃうん。アホやん。ステンシルちょっとズレてるし。ハートつい押し過ぎたし。ほんで傘小さくね?逆に花はデカくね?
ベース。
なんぞこれwww異様wwwちょっと怖いってwww。・゚・(ノД`)・゚・。シクシク
ある意味私にしか作れないハチャメチャさ。いっそ個性と言うことにしといて。←急にポジティブ
大きさは、隙間なくピタッとつけて約20cm四方。(カエルの型に合わせたらそのくらいにせなあかんかったのよ)
その中に、ペイント、エアブラシ、ステンシル、イソマルト、シュガーレース、フォンダンパーツ、ゼラチンバブル、スタンプ、ウェハーペーパー。様々な要素を盛り込みました。
でもラスターとお花絞りとアイシングでステンシルをやらんかったのと、パイピングもほとんどなかった。反省。いや更にとっ散らかすだけやからなくて正解かも知れんけども。
あ、上部に適当に配置してる6月誕生石のパールは、残念ながらフォンダンではなく本物です。
スタイリングセンスないからせめて豪華にと宝石箱から引っ張り出してきたけど、今思えばそれも作ったら良かったな。
そんな訳で、魔法が溶けてカエルはニノに。6月はそんなイメージ(になるはず)でした。もちろん姫はわたくし。(そこ!笑わない!私だって6月誕生月なんだよ!)
まあでも、最初こそ「何これふざけてるの?」って凹んだけど、見てるうちにだんだん慣れてむしろ愛着すら湧いてきたからもうええわ。出来の悪い子ほど可愛いって言いますし。
何はともあれ無事間に合った。頑張った。
そして、2人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。おしまい。
追伸
ところでカエルの王子様ってなんとなくしか知らんけど、正しくはどんなストーリー?と調べてみたところ、これがなかなか酷い話でびっくり。え、そんなんやったん?全然ロマンチックちゃうやんか…(T_T)