久しぶりにブログをあげました。


出所後は老人ホームで働いて介護福祉士の資格を取得し、真面目に


働いてきましたが…


会社の合併に伴い、勝手に自分の過去を調べられ前科が発覚!!


他の施設に転勤を命じられてしまった!!


ここの施設が好きで…保証人をつけるからと懇願するも受け入れられ


ず…


退職することにしてしまった!


自分の過去を隠して来たことは良くないと思いますが、社会の役に立


つ仕事をしようと真面目に取り組んで、決して施設でトラブルを起こし


た訳でもないのに…評価していることは言ってくれるが…


やっばり前科があると…


いくらやり直そうと頑張ってもダメなのか?????



精神的にやられる…





私が名古屋拘置所で懲役生活をする中で


”ドラム缶姉妹焼殺事件”の川村幸也さんのお世話をさせていただました。


彼の第一印象は、片足が膝より下が切断されており、とてもこのような罪を犯す人と


は思えませんでした。


また、彼は早生まれで学年が同じであり、作業の合間に一番よく話す相手で


もありました。(本来は不正行為ですが)


川村さんも請願作業をされており、細かく難しい紙折は、彼が綺麗に作ってくださっ


たという思い出があります。


外国人の方と結婚をされており、子供がいるのですが会わせてもらえないと悲しんで


おられましたが、お姉さまが比較的面会に来てくださっており、喜んでおられたことを


思い出します。


また、この事件は複数での犯行でしたが、川村さんの話では、もう一人の主犯格


が、最終的に(裁判の時)には、一人で責任を取り川村さんを擁護すると言っていた


ようですが、裁判の時には、一言も擁護する発言は無く、かなり怒っておられたこと


もありました。


そして、途中、体調を崩されましたが、拘置所の医務も大したことはなく、単なる風邪


と見過ごした結果?


肺結核を患ってしまいました。


その一か月後に、私も体調を崩し肺結核になってしまい、ブログにも書きましたが、


仮釈放も免許証までもパーになってしまいました。


彼は、私の出所後のことを心配してくれたりと、このような残虐な犯罪を犯してしまい


ましたが、彼は本当の悪人ではないのではないかと感じました。


もう一度、チャンスを与えてあげてほしかった。


被害者の皆様には、たいへん申し訳ありませんが、犯行後の生活などを見ている限


りは、このように感じましたので、私の感想につきましてご容赦くださいますよう願い


ます。


彼は


平成21年1月29日に死刑執行されました。 合掌


私は、名古屋拘置所で収容者の人たちに食事を配ったり日頃のお世話をしながら


受刑生活を送っておりました。


その中の一人として、


”名張毒ぶどう酒殺人事件”の奥西勝死刑囚のお世話もしておりました。


平成19年頃に再審請求が棄却され、ご本人は、かなり落ち込んでおられました。


私や刑務官も、概ね娑婆に出られるものと信じておりましたので、正直ビックリしまし


た。


棄却された日から、奥西さんの食事の喫食状況を確認しておくようにと刑務官から


指示があり、1週間ほど行動なども注意させていただいておりました。


幸いにも、体調を崩されてしまうことはありませんでしたが、しばらくの間は、紙折作


業をすることはできませんでした。


★紙折作業とは

ブログの中でも書いておりますが、長期にわたり係争している方や死刑囚の方が

作業の請願をすると許可がおり、拘置所内で作業することができるものです。

作業をすることにより、僅かながら報酬を得ることができ、拘置所内での買い物ができます。


話は戻りますが


奥西さんは、独居房で生活をされており、その居室にある棚には、支援者の皆さん


から送られた絵手紙が飾られておりました。


また、結婚された時の奥さん?との写真も飾ってありました。


この光景を目の当たりにしますと、本当に奥西さんが殺人犯なのか?と疑問を抱き


ました。


私たちには、とても穏やかに接していただけたので、本当に、この方が・・・・と思いま


した。


朝食時には、本来収容者には公平におかずを盛らなくてはなりませんが、作業もし


ておられますし、奥西さんとは名前の一部に共通点もありましたので、ご本人も私を


親しく感じていただけた部分もあり、朝食のおかず(きな粉・のり佃煮・鰹の角煮)を


多く盛って差し上げると、とても喜ばれました。


特に、きな粉は、たいへん喜ばれました。


奥西さんのような長期収容者は、定期的(3か月ほど)に居室を変わっておりまし


た。


これを定期転房(ていきてんぼう)といいます。


この転房の際に、綺麗に掃除をさせていただきますので、奥西さんの居室は、比較


的綺麗な中で生活していただいておりました。


私がお世話をさせていただいた、この8階フロアは、当時57名収容できました。


また、あの時のことの思い出として、私がテレビのニュースで妹さんが元気そうに映


っていたことをお知らせすると、とても喜んでおられたことを思い出します。


(但し、本来は収容者との会話は禁止されておりましたが、刑務官の目を盗んで紙折作業の話をする際に、こっそり話たりしたものです)


今、新たに再審請求されておりますが、一日も早く正しい判決が下されることを願っ


ております。


今日も、奥西さんは、娑婆に出られることを目標に頑張っておられることと思います


ので、くれぐれも体調をくずされないことも合わせて願っております。


追伸

居室の中の様子について、個人情報の部分に抵触するかもしれませんが、奥西さんを誹謗中傷するようなことではありませんし、奥西さんは、私の発言なので怒ることは無いと信じておりますので悪しからず。


この度、5月19日付け、”自叙伝”アクセスランキングの第一位にさせていただきま



した。



アクセスをしてくださいました皆様には心から感謝いたします。


本当にありがとうございました。



アクセスしてくださいました皆様には、いろいろなご意見があったことと思います。



当然、どのような理由があろうとも会社の資金に手をつけてしまったことは、”悪”



であり、決して許されることではありません。



私は、このブログを残すことで過去を振り返り、改めて反省をいたしました。



ただ反省だけすれば良いことではありませんが。



私が犯してしまった”罪”は、とても重いもので、懲役を終えた後のハンディは、凄ま



じいものです。



出所当時は、常に、近所や周りの目が気になりますし、現在は介護スタッフとして働



かせていただいておりますが、私が生きていることに何か後ろめたさがありました。



しかし、言葉が良くないのですが、いつまでも過去に囚らわれていては、生きて行け



ないと考えました。



私には子供があり、子供たちを守るためにしっかり反省をし、守っていかないといけ



ないと考えております。



現在は介護のお仕事をさせていただく中で、入居者の方々が私が来ることを待って



いてくださっており、それが今、一番の幸せであると感じており、給料は安くとも生き



ていると実感があります。



しかし、この”業務上横領”という犯罪を、ニュースや新聞等で目にする度に、とても



苦しく感じ、一時的に人のお金を手にすることの喜びよりも、その後の苦しみの大き



さやハンディを考えますと、絶対に苦しみやハンディが大きく圧し掛かってきますの



で、今、同じような罪を犯してしてしまっている方が、いらしたらすぐに止めて自首



していただければ幸いですし、モヤモヤして会社のお金に手を出そうか?考えてい



る方がいらしゃれば、絶対に止めていただきコツコツと生きて行っていただきたいと



強く思います。



以前、ある女性が既に”業務上横領”をしてしまい会社に発覚され、このブログを読



まれ、コメントを下さった方がありました。



私なりに経験談をコメントさせていただきましたが、今頃どうなさっているか?



どうかしっかりと反省され、その女性にも子供さんがありましたので、子供のために



も、しっかり立ち直っていただきたいと思っております。



このブログを書きながらも気持ちが落ち込んだこともありましたが、この度、改めて



気持ちを前向きにして頑張って行きたいと思います。



たくさんの皆様にアクセスしていただき本当にありがとうございました。



皆様のまわりでも同じような犯罪が起きませぬようアドバイスしていただければ幸い



です。