【内容】
2021/2/26にプレスリリースで発表された内容を取り上げます。
合同会社西友(東京都北区、社長兼最高経営責任者 リオネル・デスクリー、以下西友)と
LEAFRU株式会社(東京都中央区、代表者 湯川 敦之、以下 LEAFRU)は、
西友大森店(東京都品川区)に西友では都内初となる
「店内植物工場」を開設、3月5日より水耕栽培レタスの販売を
開始いたします。
【LEAFRU株式会社とはどのような会社か】
東京銀座に本社を構える新進気鋭の農産物の栽培、
加工販売に特化した会社
(親会社)
“プランツラボラトリー株式会社”
事業内容:屋内栽培の研究開発や資材等の販売
(グループ会社)
“鉄道高架下農場株式会社”
海にプラスチックの製品が廃棄されて汚染されている問題に
着目し生分解素材の導入を行い、環境に良い素材を使用
することで社会的貢献を果たしていこうという
姿勢も素晴らしい会社と感じます。
【西友としてのメリット】
・物珍しさに来店客が増えること
・お店内で栽培したものを提供できるので、輸送コスト等の
コストカットを実現できる。
・新鮮な食材を調達できること
・敷地の有効活用に期待できる
【LEAFRU株式会社のメリット】
・大手スーパーに導入することで認知度が上がる
・共同で植物工場を運営しているので親会社との
シナジー(プランツラボラトリー株式会社)も生まれている。
・提携しているスーパーが複数店舗を持っているので、
将来的な広がりも期待できる
【両社のシナジー効果】
・話題作りになる。(両社のブランディングにつながる)
・強みの相乗効果につながる。
(比較的広い販売空間を持つスーパーと空間を有効活用している術を持っている会社)
・今までになり客層の獲得につながる。
・天候気候に左右されず収穫できるので、
季節変動の影響がないビジネスモデル
【クリエイターの考察】
相互補完しているビジネスが面白いと感じました。
2020年の日本の食料自給率が38%となっており、
アメリカやフランスといった諸外国と比べると低く、
食糧危機になった時に食料が高騰する危険性があります。
https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/013.html
そういった課題をどうしていくかを考えて実践している会社は
日本にはあまりないと感じます。
その課題に対してどのような最適解を出していくのか。
今回取り上げた会社は東京大学と共同研究を行っています。
現在はレタスに特化した形ですが、他の野菜や肉や魚を
培養していける技術を研究していく必要があると思います。
今後は学術、法人、国、海外法人と自社の業種の垣根を
越えていかないと生き残れない時代に来ていると思います。
特許等も大切なことですが、それよりも人が持続的に生きて
いく上でも連携をしていくことでより質の高い
オープンイノベーションを起こすことができ、しいては
世の中の課題解決につなげることが出来ると思います。
例えば、花王が2019年4月に発売した洗濯洗剤の
「アタックZERO」は同社が独自で開発した「バイオIOS」と
いう界面活性剤を使い、最高の洗浄力と謳い
売り出している。この「バイオIOS」は花王が2018年に
公開した技術で様々な学術機関や会社に対して社会の
課題解決に使用してほしいという狙いがある。
技術というのは同じ分野に限らず、他の分野でも
多様化できますし、多様化した中でまた新たな技術革新が
生まれていくと思います。
その繰り返しが重要だと思います。
別視点では社会課題を解決するための
技術革新になるので、会社は利益を生み出すことも
重要ですが、社会貢献することで世の中を
良くしていけると思いますし、消費者や顧客を味方に
つくことが出来ます。
今後そのような会社が続々と出てくれることを切に
願っております。
