和気清麻呂のピンチ 和気清麻呂絵巻(3/5)
平安遷都に功績を残した和気清麻呂絵巻 5回シリーズの3回目です。
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第三回 和気清麻呂のピンチ
[補足]
宇佐八幡宮で「皇族しか天皇にはなれない。道鏡は追放すべき。」という
神様のお告げを聞いた和気清麻呂は、
称徳天皇に「道鏡を天皇にすべき」とのお告げはデタラメだったと伝えます。
予期せぬ答えを聞いてブチ切れた称徳天皇は、
和気清麻呂をトンデモない刑に処しました。
それは、な・・な・・なんと・・・
和気清麻呂(わけのきよまろ)という名前を
別部穢麻呂(わけべのきたなまろ)という名前に改名させたのです。
あの清らかな香りただよう名前が、「キタナマロ」ですよ~(笑)。
そして、キタナマロは鹿児島への配流させられることになりました。
この配流の途中で襲われて殺されるというのはよくあるパターンで、
キタナマロの場合もご多分にもれず襲われたですが、
幸運にもなんとか嵐に助けられたということになってします。
その後、森ではイノシシが出てきてキタナマロを守ったとされますが、
この故事から護王神社はイノシシを祀る神社となっています。
また、そのとき、痛めていたキタナマロの足が不思議に治ったことから
護王神社は足腰に御利益があるといわれています。
なお、称徳天皇に改名させられた人がもう一人いました。
キタナマロのお姉さんの和気広虫です。
なんて改名させられたかといいますと、
和気広虫(わけのひろむし)という名前が
別部狭虫(わけべのせまむし)になりました。
「ヒロムシ」が「セマムシ」ですよ~(笑)。
いずれにしてもかなり低レベルな刑ですが、恐ろしい刑でもあります。
銀行の窓口とかで待ってて、
「わけべのきたなまろさ~ん」とか呼ばれたら、きっと泣くでしょう(笑)。