面白いほどよくわかる源氏物語
平安王朝のロマンと時代背景の謎を探る 学校で教えない教科書
という副題がついています。
源氏物語の本をいろいろな読んできましたが、
やっぱりその中でめちゃくちゃ凄いと感じた本が
この「面白いほどよくわかる源氏物語」です。
例えば、
「源氏物語」は本当に紫式部が一人で書いたのか
「源氏物語」は藤原氏衰亡を祈る呪いの物語
生涯スリムだった光源氏の身長は何センチ
藤壺中宮はなぜ身体描写されないのか
六条御息所はなぜ生霊となったのか
「源氏」きっての笑われ役、近江の君のモデルは誰
などなどどれも気になるトピックスが109個
重~いネタも軽~いネタも2ページで書かれています。
なんといっても作者の大塚ひかりさんが素晴らしいです。
日本の正史と風俗史の豊富な知識をベースに
紫式部がなぜあんな人物を登場させてこんなプロットを作ったのかが
めちゃくちゃ理性的に推論されています。
また、プレゼンテーション能力が素晴らしいので読んでてすごく面白いです。
なお、大塚ひかりさんの
「もっと知りたい源氏物語」はもっと凄いです。
これはまたいつか・・・