野口健小笠原環境学校ムービー鑑賞 | 西陣に住んでます

野口健小笠原環境学校ムービー鑑賞

野口健小笠原環境学校ムービー


平素より楽しませてもらっているアメブロ の事業本部の方から、ネット上にある野口健小笠原環境学校 という短編インターネットムービー(→ )を見て感想を含めた記事を書いていただけませんかというご丁寧な依頼が先日ありました。
え~、私なんかでいいんですかはてなマークという気持ちでいっぱいなのですが、以前から野口健さん(→ )のスタンスっていいなぁと思っていたこともあり、いつもの映画紹介(→ )のような感じで自由に感想を書かさせていただきます。

ただし、今回はネタバレを含みます


野口健小笠原環境学校


まず、↑ここに5本の短編ドキュメントムービーがおいてあり、どなたでも見ることができます。

Shiftキー押しながら画像をクリックしてくださいねビックリマーク


ムービーのタイトルと上映時間は次の通りです。


第1話 南島篇(9:28)
第2話 アオウミガメ篇(9:20)
第3話 シーカヤック篇(7:56)
第4話 ポンコツ車片付け篇(8:19)
第5話 環境メッセンジャー誕生篇(11:53)


これらのムービーは、子供達が野口健小笠原環境学校に入学して、いくつかの体験をしながら地域への環境メッセンジャーとして巣立っていく様子を順に映したものです。


それでは早速、各作品について私の感想を述べさせていただきま~す。


[第1話 南島篇]

環境学校の生徒達(子供達)は、石原良純さん?じゃなかった野口健校長をはじめとする学校のスタッフとめちゃくちゃ綺麗な小笠原南島に船で渡ります。こんなところに行ったら、環境を守るしかないってモチベーションが湧いてくることでしょうね。
さて、この作品で印象に残ったのは、その島には存在しない植物の種子や微生物を運び入れることを防止して固有の生態系を守るために、島にわたる前に衣服や靴についてるホコリなどを各自がふり払うシーンです。環境保護って実はこういうコネタの積み重ねが大切なのかもしれませんね。そういえば、あのスタートレック (→の転送装置にもバイオフィルターというウィルスや細菌除去用のユニットがついてますが、これと同じことですね。今度、北海道や沖縄に遊びに行くときには、飛行機の中で実践してみようと思います。


[第2話 アオウミガメ篇]

これは一番衝撃を受けた作品です!!

生徒達はすごい体験汗をします。そして、この体験こそがこの環境学校の素晴らしさであると思います。
まず生徒達は、小笠原を繁殖値とするアオウミガメの保護と生態の研究をしている小笠原海洋センター (→ )を訪問し、実際にアオウミガメと接して飼育の実習をします。そして、その実習の後、生徒達は衝撃の体験をすることになります。島の漁師さんから譲り受けたアオウミガメを煮込んでみんなで食べてしまうんです。この行動は情緒的にはえ~ビックリマークって感じですが、島では古くからアオウミガメを食べてきたんです。現在の地球環境は、洪積世以来の人間の活動、特に科学文明が栄える産業革命以前の人間の活動も反映された生態システムの上に成立しているはずなので、島でアオウミガメを食べるという行為は環境保護のために必要な行為に他ならないですよね。情緒に流されずにこんなこと体験させるなんて、この学校やってくれます。そういえば、スタートレックでも異文化に対する干渉の禁止が艦隊の誓い (→ )になっていますよね。


[第3話 シーカヤック篇]

この日は小笠原の自然との触れ合いの一日です。自然の素晴らしさと怖さを知ることが目的のようです。生徒達は、カヌーの一種であるシーカヤックに乗ったり、シュノーケリングをしたり、山に登ったり、ナイトツアーに出かけたりして自然を楽しみます。
珊瑚やきれいな魚が生息している透き通った海って最高ですよね。ただし、私の経験ですが、ちょっとだけ大きな生き物が泳いでいると、透き通った海ほどオソロシイ所ってありません。以前、メキシコのカンクンでシュノーケリングをしているときに、たかだか体長50cmくらいのエイがすぐ近くを泳いでいるのを見つけて命からがら汗逃げてきたのを思い出しました。しょぼ。


[第4話 ポンコツ車片付け篇]

森の中に不法投棄されているポンコツ車を引っ張り出して廃棄します。そして引き続いて、このフィールドワークに関連して、不法投棄物の処分に税金を使うべきかをテーマとする議論の時間になりました。生徒達はいくつかの具体的な方策を提示して議論したようです。なお、このムービーの最後に野口さんが言っていることって前向きで論理的ですごく共感できました。野口さんのポジティブで説教臭くないキャラ大好きです。


[第5話 環境メッセンジャー誕生篇]

環境運動って絶対必要ビックリマークと思う一方で、勉強不足かもしれませんが、環境運動家の皆さんの中には、人類の持続的発展を否定する(あるいは無視する)ヒステリックでイモーショナルなだけの結論ありきの主張をする人も結構いらっしゃると思います(もちろん、人類の持続的発展を前提として頑張っている素晴らしい団体も多いみたいです・・・念のため)。こういう人達ってすごく目立つので、環境運動というと私には「一方向からの知識を埋め込まれた思考停止状態の運動家によるネガティブな反対運動」のような印象が真っ先に頭に浮かんでしまいます。
ところが、野口健さんの運動は全然違っているみたいです。野口さんの環境学校は、先生が思考した結果を学ぶ場ではなく、現場での知識と体験をベースにして自らが科学的かつ論理的に思考することを学ぶ場であるようです。少なくとも私はそのような印象を受けました。みたところ、環境メッセンジャーも自らが思考したことを自由に伝えられるシステムになっているようです。


そして、全体的な感想ですが、こういうのって、教育改革の一環としてぜひ普通の小・中学校の授業にも取り入れていただけると嬉しいですね。また、活動を支援しているコスモ石油さんもサステイナブルなエネルギーシステムの構築のため頑張ってくださいね。


ところで最後におまけですが・・・
なぜか、"野口健"+"石原良純"でググってみたら、

なんと754件もヒットしました!!
野口健さん本人の興味深い見解もみつけました(ここです→ )。
そしてこの二人、どことなく親子みたいです(ここです→ )。