閑話休題(高校3年生の皆さんへ)

皆さんおはようございます

緊急事態宣言が解除されて1週間。

コロナと共に生きていく、新しい生活様式に慣れるにはもう少し時間がかかりそうですね

僕の近所でも、早朝から子供達が大きな声で遊び廻る光景が当たり前になっていましたが…

学校が再開され、平穏な毎日が少しずつ戻ってきたようです

しかし、このような天災に見舞われると、いつも社会の弱者や子供達に、大きなしわ寄せが来てしまうことに憤りを感じてしまいます

エッセンシャルワーカーの皆さん

黒人を始めとする有色人種への差別

シングルマザーを含める、独りで生活を支えなければならない方々

医療崩壊を支える、医療従事者の皆さんの奮闘にばかり注目が集まりがちですが…

こんな時だからこそ

もう少し、みんなが手を取り合って、支え合いの新しい生活様式が生まれることを願わずにはいられません

そんな中、昨晩なかなか寝付けず、ベランダで夕涼みをしていました。

すると、ご近所の野球少年(高校3年生)が家の前で熱心に素振りをしていました。

小学生低学年のブカブカのユニフォームを着ている頃から、彼の成長を勝手に見守っていた僕からすると、彼の心情を察するには余りあり

最近は、顔を会わせても気軽に声をかけるのはどこか遠慮せざるを得ないものを感じていました。

甲子園という目標が失われても、ちゃんと素振りは継続していることが、たまらなく嬉しく

しばらくベランダから、「頑張れ！」「頑張れ！」と呟きながら彼の素振りを見守っていました。

そうしていると、どこからか？コンビニの袋が風に吹かれて素振りをする彼の前を勢いよく飛ばされていきました。

すると、彼は素振りを止めて、風に飛ばされて3mぐらい先をコロコロ飛ばされているコンビニ袋を追いかけ、拾い上げたかと思うと、さっと自分のズボンのポケットに突っ込み、何もなかったかのように、また、一心不乱にバットを振り続けていました…

親子さんの躾の賜物なのか…？

野球部の監督さんの教えなのか…？

彼の生まれもった素養なのか…？

それはわかりませんが、本当に清々しい気持ちになりました。

彼らは、子供の頃から育んだ夢や希望をこの忌々しいウイルスによって奪われ

鍛練を積み重ねた技術を披露する機会は奪われたかもしれません

しかし、彼らが野球を通じて育んだ素晴らしい心を披露する未来は無限に広がっていると信じたいと思います。

今、多くの子供達が平穏な日常を奪われ、傷つけられ大変な我慢を強いられています

我々、大人が今しなければならないことは、社会の一員である自覚と理性を尊び、大いなる自制心を忘れず、１日も早く子供達に穏やかな日常をプレゼントすることしかないと、強く思った出来事でした。