駿府の今川義元が清洲城に向かう。

桶狭間の戦いで義元が敗れ、竹千代こと

松平元康（のち家康）が岡崎城にはいる。

（松平元康・人質＜「尾張・駿府」＞）

元康（幼名竹千代）の父は松平広忠。

広忠は、織田家に対抗し、今川家の本拠駿府に

竹千代を送るが、護送の任者（田原城主戸田康光）が裏切り、

織田方に引き渡される（天文16年）。織田信秀（信長の父）が、

広忠に離反させないように人質（5歳ー7歳）にし、7歳のときに

人質交換で桶狭間の戦いの18歳まで今川の人質となる。

この人質（5歳から18歳）の間、13歳で元服し松平次郎三郎元信と改名、

15歳で今川義元の姪・関口親長の娘（24歳。のちの築山殿）と結婚する。

ー桶狭間の戦いと松平元康ー

永禄3（1560）年5月。

駿府城の今川義元が、兵25000人を率いて尾張に侵攻する。

尾張沓掛に本隊が到着する。（5月18日）

このとき、尾張軍の前線基地・丸根砦を

陥落させたのが今川軍の司令官、松平元康（18歳）。

（桶狭間の戦いと大高城）

尾張の今川の城・大高城（おおたか城）に先発隊として

はいる松平元康。この城で今川義元が桶狭間にて

信長に討たれる一報がはいる。

　　　　　　　　　　　　　　大高城（愛知県名古屋市緑区大高町）

（岡崎城）

今川氏のものとなっていた岡崎城。

この城は、もとは松平氏の居城であったが、今川家の

前線の要塞になっていた。尾張の織田家と戦うとき、

三河衆は常に先手で、尾張衆から見れば、駿河衆は狡猾で、

三河衆を馬鹿といい、戦場でよく働くのが三河衆であった。

（松平元康と岡崎城）

松平元康が大高城から岡崎城へ進軍する。

今川義元の家臣らが、元康が城内に入ろうとせず、

このために本拠の駿府に帰る。「捨城ならば、拾おう」と言い、

岡崎城に入る元康。その事情を駿府に知らせ、念の入った

律儀ぶりが、駿府でも、敵方の尾張でも評判になる。

以後元康が岡崎城主になり、ひとり立ちする。

翌年、永禄4（1561）年。

信長と和し、三河平定に着手する。

2年後、永禄6（1563）年に元康（21歳）が家康と改名する。

参考（メモ）

大河ドラマ「麒麟がくる」ー元康の母・於大と叔父・水野信元ー

光秀（長谷川博己）が尾張と美濃の戦いを回避させるために

帰蝶（川口春奈）と信長（染谷将太）に元康の母・於大（松本若菜）と

叔父・水野信元（横田栄司）と接触するように仕向ける。

　　　　　　　　　　　　　　家康誕生の岡崎城（愛知県岡崎市康生町）

岡崎城で誕生した竹千代（のち松平元康・家康）。

竹千代の母・於大は竹千代3歳のときに離別。

叔父・水野信元は父・広忠の妻・於大の兄で、

水野信元（刈谷）が織田氏と同盟を結んだために、

広忠が今川氏に庇護されていたため、於大と離婚する。

　　　　　　　　　　　　　岡崎城内の竹千代（1542年誕生）産湯の井戸

2020.5.29

第20回「麒麟がくる」と「桶狭間の戦い」（国盗物語＜3＞）

2020.5.30

明智光秀（「諸国放浪」）ー尾張へ（「桶狭間」）ー国盗物語（4）

松平元康（「桶狭間」）と岡崎城ー国盗物語（5）