kazu-trend流 ★波動を感じながら気ままに生きるブログ



東京電力は昨日28日、東日本大震災で被災した東京電力福島第1原発1~3号機のタービン建屋外にある「トレンチ」と呼ばれるトンネル状の穴の中に水がたまり、2号機では1時間当たり1000ミリシーベルトを超える高い放射線量が検出されたと発表しました。
建屋地下の汚染水がトレンチに漏れ出した可能性があるということです。
また同日、敷地内の土壌から毒性の強い放射性物質のプルトニウムが検出されたことも明らかにしました。
いずれも炉心内で作られる放射性物質や放射線量で、11日の被災以来指摘されていた核燃料や格納容器の損傷の可能性が高まっています。

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東日本大震災による福島原発の損傷は、その後も不気味な状況が続いています。
東北地区の大震災復旧だけでも相当な苦難ですが、原発事故は事態を更に複雑にしています。

プルトニウムという化学用語は、今までのヨウ素やセシウムという放射性物質よりも更に不安が拡大する印象があります。
現に、プルトニウム239の半減期は2万4000年ですから、今後2万4000年は福島に住めない、などというデマが早々に流れています。

確かに非常事態ではありますが、福島県やその近隣への風評被害の拡大の方が心配です。

昨日検出されたプルトニウムは、0.18~0.54ベクレルです。
プルトニウムは1kgで約630兆ベクレルですから、この検出値が如何に小さいかが分かります。

比較するのは大変申し訳ないですが、第二次世界大戦で長崎市北部に投下されたプルトニウム型原爆には、13kgのプルトニウムが入っていました。

しかし、長崎市には現在、45万人もの方々が元気に暮らしておられますし、空間調和都市として大変魅力ある街です。

東日本大震災以降、深刻な事態は続いていますが、現在の公表情報で大騒ぎせず、冷静に事態の経過を観察しなければなりません。

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今後のことでは、首都圏の電力事情が心配です。
今の状態がクーラーを必要とする時期まで続いた場合、計画停電は更に頻度を増し、経済活動が大きく停滞します。
高層ビルは窓が開きませんので、夏場のオフィス内部温度は、想像を絶する高温になる可能性が高いです。
六本木ヒルズのような立派なビルは、敷地内にガスタービン発電システムを所有しているので大丈夫ですが、そのようなビルはごく僅かです。
超熱帯状態の首都圏となって経済活動が更に停滞すると、大震災後の復興にも大きな影を落とすことになります。

そういう事態であっても経済活動をしっかり行うために、私の会社は4月中に郊外へ移転することにしました。
近くに自然の水があり、自家発電できる場所です。
被災地で被災者の方から受けた辛い言葉に対して、私達がどれだけ本気かという姿勢を貫き通します。
恩師からの教えと共に・・・