kazu-trend流 ★波動を感じながら気ままに生きるブログ



最近、カバー曲でアルバムを作る歌手が多すぎるような気がします。

カバーも立派な音楽ジャンルのひとつであることは理解していますし、カバー曲に自身のオリジナリティを引き出しすことも魅力だと思います。
でも私は、個人的に好きではないです。
好きな歌手であればあるほど、オリジナル曲を歌って欲しいです。

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歌手にも生活があります。
したがって、オリジナル曲よりも売れやすいカバー曲を歌いたい状況は理解できます。
また、経済的な不況の影響で、オリジナル曲よりも発売までにコストがかからないカバー曲を選択することも理解できます。
しかし、アーティストに才能の極みを感じたい視聴者としては、このようなことは理解できない自分でいたいです。

カバーはとても難しい側面を持っていると思います。
それはひとつに、原曲に近づけて歌うと、歌手によるカラオケを聴かされているように感じます。
また一方、原曲の雰囲気を完全に解体して独自のアレンジで歌うと、原曲のファンから評判が悪くなることがあります。

原曲が名曲であればあるほど、その名曲と共に生きて来たファンの想い出がありますから、他の人が別の時代に歌うことで、大切な想い出への感慨が変わってしまうことは好ましいとは言えません。
そういう音楽の性質を理解した上で、原曲を尊重したカバーの歌い手が出て来ることを期待したいです。

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日本人の父親の海外転勤が多い中、ドイツに隣接してスイスにも近いフランスのアルザス地方の都市、Strasbourgで生まれた私は、その後も幼い頃にニュージーランド、ハワイ、インドなどを転々として、日本に辿り着きました。
転々とする中、友達が出来ては別れる、街に馴染んでは離れる・・・の連続で、本当に辛かったです。
海外経験を羨ましがる人もいますが、住む土地に愛着という感情が芽生える幼い時期に転々とする生活は、子供の心を傷つけます。
一定の地域に住んで、ある程度の年齢になってから海外に出るのが理想ではないでしょうか。

しかし、日本を知らずに育つ私に、両親は日本の音楽をたくさん聴かせてくれました。
その中で特に心に残っているのは、ペドロ&カプリシャスの4番目のシングル「ジョニーへの伝言」です。
ペドロ&カプリシャスのボーカルが二代目の高橋まり子(現:高橋真梨子)さんに変わってからの最初の曲ですから、高橋真梨子さんの歌手デビュー曲です。

この曲の歌詞の一節は、子供でしたが、私の心に突き刺さりました。
30年以上経っても忘れられない私の中の名曲ですが、こういう自分の心の中の名曲は、カバーとして他の歌手には歌って欲しくないものです。
大切にしたい曲は、みなさんの心の中で昔の様々な想い出と共に、心地良く響いていますよね。


高橋真梨子さん 「ジョニーへの伝言」





ジョニーが来たなら 伝えてよ
二時間待ってたと
わりと元気よく 出て行ったよと
お酒のついでに 話してよ
友だちなら そこのところ うまく伝えて

ジョニーが来たなら 伝えてよ
わたしは大丈夫
もとの踊り子で また稼げるわ
根っから陽気に できてるの
友だちなら そこのところ うまく伝えて

今度のバスで行く 
西でも東でも
気がつけば さびしげな町ね
この町は
友だちなら そこのところ
うまく伝えて

今度のバスで行く 
西でも東でも
気がつけば さびしげな町ね
この町は

ジョニーが来たなら 伝えてよ
二時間待ってたと
サイは投げられた もう出かけるわ
わたしはわたしの 道を行く
友だちなら そこのところ うまく伝えて
うまく伝えて