米海軍のオハイオ級原子力潜水艦「ミシガン」(1万6764トン、マクローリン大佐ら158人乗り組み)が、9月28日午前10時過ぎに米海軍横須賀基地に入港しました。
これは、尖閣諸島をはじめ国土拡大戦略を続けている中国への牽制策で、アメリカの判断です。
その後、中国河北省石家荘市で軍事管理区域に侵入したとして中国当局に拘束されていた建設会社「フジタ」の日本人社員4人のうち3人が9月30日に釈放されました。
先月24日、沖縄県尖閣諸島周辺の日本領海内で海上保安庁巡視船に衝突した事件で逮捕された中国漁船の船長はじめ乗組員は全員、中国の軍人です。
民主党が政権与党になってから沖縄普天間基地の県外移設問題で揺れ動く日米同盟、そして、菅政権の継続が決定後の日米連携を確認するために、中国は今回仕掛けてきました。
ところが、中国政府による日本へのレアアース輸出規制に対するアメリカ政府の明確な不快感表明、尖閣諸島への中国不当侵入を想定した日米共同軍事演習の決定、米海軍で最先端の原子力潜水艦の横須賀入港、中国人民元に対するアメリカ下院の中国制裁決議などなど、おそらく中国政府が想定した以上のアメリカの動きは、中国政府にとって驚きだったのではないでしょうか。
ただし、今回のアメリカの協力に対する短期的な日本政府によるアメリカへの報償額は6000億円にも上ることでしょう。
アメリカもなかなか強かです。
しかし、国家として未熟な中国に対抗するコストとしては、決して高いものではありません。
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この週末、馴染みの温泉旅館に出かけました。
ところが、いつもと雰囲気が違います・・・
中国人が30人ほど宿泊していました。
日本の温泉旅館に中国人の方々がいらっしゃるのは歓迎です。
しかし、日本に来たら、日本のマナーや様々なルールを守って欲しいです。
彼らが温泉に入浴してくると、温泉の気持ち良い雰囲気は台無しです。
また、温泉旅館のバーの癒しの空間も崩壊です・・・
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フランスで生まれた私にとって、フランスが年間に7500万人の外国人が訪れる世界一の観光大国であることは嬉しいです。
フランスには外国観光客を楽しませる多くのものがあります。
ただし、面白いことに、フランス人は世界で一番嫌われている観光客です。
英語がしゃべれてもフランス語を通し、常に自分のペースで行動します。
しかし、中国人のように外国において集団で大声で騒ぐようなことはしないですから、フランス観光客は扱いにくいですが、外国の風景まで変えるような影響力はないです。
海外旅行って、どうでしょう。
異国の地に行って、異国文化に触れて、異国を理解する努力をして、異国の人達とコミュニケーションをとるための工夫をすることが海外旅行の醍醐味だと思います。
あくまでも、訪れる異国への尊敬の念がなければならないはずです、
そういう意味では、フランスは観光客に対して常に緊張感ある状況を維持していると思います。
対して日本は、外国人に対して迎合しすぎだと思います。
日本には諸外国以上の素晴らしい伝統や文化や芸術や風土や習慣があります。
そういったものを訪問していただく外国の人々に伝えることが、リピーターを増やして結果的に観光大国を目指せるような土壌を創ることになるのだと思います。
外人にとって、日本って本当に魅力ありますよ。
もっと自信を持って、自分達の日本を大切にして欲しいです。
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先週土曜日、東京の渋谷では、2000人を超える日本人による反中デモがありました。
しかしながら、私が知る限りでは、テレビでは一切報道されませんでした。
今回の尖閣諸島問題に関するネット上の記事も、中国側の緩和姿勢が出始めると同時に、ドンドン削除されています。
これらのことは、明らかに政府介入です。
冷静沈着でしかも知的な日本国民が、このような外交問題に対してどのように憤っていて、なおかつどういう行動を起こしたかということは、報道規制せずにオープンにして欲しいです。
そうしないと、共産圏の国家を否定する資格を失います。