FX専業トレーダー kazu-trend 気ままなブログ


勝手にシリーズ化していますが、第2回目として「記号で付き合う取引感覚」をご紹介させていただきます。

私のお弟子さんの中にも、ほとんど常勝のトレーダーになったのに、取引通貨量を増やしたとたんに負けが込んで来る人がいます。
なぜでしょうか?

答えは簡単で、構築した良いチャートシステムと良い取引ルールがあっても、取引通貨量が増えることで精神状態が狂ってしまっているのです。
このことは大問題で、そういう経験をすると自信を失くし、元の通貨量に戻しても以前の成果が出なくなることがあります。そうなると以前の良い状態に戻るまでに長い時間を要することになります。

そこで、トレードに勝てる環境、ここでは心の環境ですが、次のような段階で自己整備してください。
1)勝っていた時のチャートシステムと取引ルールを徹底的に再検証
2)決めたルールどおりにサインが出たら淡々とエントリー
3)エントリーした後でポジションの損益状態は絶対に見ない
4)チャートシステムで逆サインが出たら淡々と決済

FXトレードを娯楽として考えておられる方は、トレードごとに一喜一憂して楽しんだ方が良いと思います。
仮に、FXで確実に資金を増やしたい方は、上述の「淡々」という状態が普通に出来るようにしてください。
いろいろな本を読んで精神論を鍛えようとするのも良いですが、「淡々」とエントリー&エグジット出来るレベルを追い求める方が分かりやすいです。

では、どうすれば「淡々」とトレード出来るのでしょうか?
答えは一つです!

お金を使っている意識をなくして取引できる通貨量でトレードしてください!

FX会社によっては取引単位が違いますが、1000通貨での取引であれば、かなり平常心でトレード出来るのではないでしょうか。
例えばUSD/JPY1000通貨とは、100pipsで1,000円の損益ですから、5pipsで損切りした場合、50円のマイナスです。
お金ですから、50円程度、という言い方は罰が当たるかも知れませんが、この程度でドキドキして損切り出来ないのでしたら、FXは止められた方が良いですよね^^;

つまり、信頼あるチャートシステムとトレードルールを構築したら、「お金」としてではなく「記号」として認識できる程度の平常心を保てる通貨量でトレードしてください。
そういう通貨量であれば、エントリー後にポジションの損益状況を金額として確認してドキドキすることもなく、信頼しているチャートシステムが示すサインどおりに「淡々」とマウスを操作することが出来るはずです。
その後は、お金と認識しない通貨量で徐々に取引量を増やして行けば良いのです。
トレード手法に自信が付くと、お金と意識せずにトレード出来る通貨量が飛躍的に大きくなるものです。

今回のことが出来ないと、トレードで増やせた資金も「魔がさして」一気に減らすことになります。
FXトレードは欲望を如何に抑制するかという自己との戦いです。
欲が出るから適正な利確が出来ず、また、速やかな損切りが出来ないのです。

トレードでのお金を「記号」と認識して「淡々」とエントリー&エグジット出来るようになれば、既にFXでの成功者です。

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次回は「効果的なトレード時間」についてご紹介する予定です。