生きてます。


遅くなりましたが、先月のUTMF2019、無事に参加してきました。

かなりのバッドコンディションと、2日目に降雪のため各エイドでまでの短縮となりましたが、無事に河口湖まで走りきり、6大会連続完走の勝手に大会新記録を樹立しました。


タイムは、27時間3425秒で、総合50

目標の30位には届きませんでしたが、現在の状態を考えるとベストな記録だと思います。


今回はレース内容以外のレポート、次回はレースレポートを残したいと思います。



【大会参加までの練習など】

昨年9月から、娘の保育園入園と嫁の復職のため、練習の時間的場所的な制約が厳しくなり、ロングのトレーニングがほとんどできなくなりました。さらに、娘が日常的に風邪をもらってくるので、計画的な練習もなかなかできませんでした。

練習より家庭第一、制約がある中でどう工夫すれば結果を出せるか、試行錯誤の日々でした。

ポイント練習は5,6時間のロング走をメインに。急な家の用事にも対応できるよう、基本的には一人&近所での練習。一人なので追い込みきれない練習が多かったです。回数も少なめ。練習に関しては、かなり物足りない状況でした。


睡眠はしっかりとりました。走る時間がないからといって、早朝の練習や、夜の練習はしませんでした。(したほうがいいのかもしれませんが) 娘を遅くても21時までに寝かしたら、そのまま自分も寝ました。(夜中に起こされることはよくあります。)仕事が不規則な分、家ではなるべく規則的に生活しました。


食事に関しては、練習と睡眠よりも気にかけました。目的は胃腸を強くすること、特に3月からは(遅いですが)アスリートフードマイスターの西田さんに食事のアドバイスを頂き、食事面から体質改善を行いました。

一番気を使ったことは、身体を冷やさないこと。普段飲む麦茶も、温めて飲みました。甘酒や納豆などの発酵食品も、積極的に取り入れました。具だくさん味噌汁、ヨーグルト、フルーツもほぼ毎日。

カフェイン、アルコールは、4月から断ちました。

サプリは植物由来のもの。プロテインは現在やめています。



【補給】

レース最大の課題は、最後まで補給し続けて、最後まで動き続けること。今までのレースでは内臓トラブルで終盤まで思うように補給が出来たことがありませんでした。

今回は、前述の食事管理と、エイドではなるべく温かいものを補給することにしました。


エイドでは、味噌汁やコンソメスープなど、温かいものを常に選びました。ナッツやバナナなどの自然食も比較的多めに。ジェルは最小限ですが、走りながら補給するには、やはりジェルが一番手軽です。

エイド間の補給は、前半はほぼトレイルバターのみ。トレイルバターが飽きてきた後半はジェルやナッツを使用しました。ジェルは、メダリストと、エイドにあった粉飴ジェルを使用しました。アミノバイタルも少々。

今回、堀米さんのサポートのナベッシーに、時間が合えばの条件でサポートをお願いし、A2麓、A4精進湖、A5勝山、A7山中湖きららで、サポートして頂き、味噌汁やおにぎり、うどん、麦茶の用意など、欲しいタイミングで補給することができました。

サポートがあると、相当アドバンテージがあると実感しました。





【装備・ウェアリング】

例年とほぼ変わらないウェアリング。

装備は、今回初めて、ザックを変更。RUSH UT(ウルトラトレイルモデル)を使用しました。日本人の体型に合わせた作りで、尚且つ細かな調整ができるので、フィット感は抜群です。会場にRUSHのブースがあり、レース前日にもフィッティングしてもらいました。


ボトルは、今までレードライトを改造して使用していましたが、RUSH UTには使用できない為、サロモンのソフトフラスクSPEED2本使用。1/4回転で蓋が閉まります。上部がザックに固定できるため、揺れません。さらに、飲み口が高い位置にくるため、ザックから取り出さなくても補給が可能です。


今回、当日になって悪天候がわかったので、直前で予備のソックスを追加しました。さらに、サポートの荷物に予備のシューズを追加しました。以前、長時間雨の中走り続け、足のふやけでリタイアしかけたことがあるからです。ゲイターも使用することで、結果的に履き替えることはありませんでした。


シューズは、アルトラのスペリオール3.5です。

昨年から使用しており、足のトラブルは全くありません。

アウトソールのラグがシューズの外まで張り出してます。今回は雨で田んぼのような下りがいくつもありましたが、張り出したかかとサイドのラグを突き刺すように下ると、かなり安定して下ることができます。

何箇所もドロドロエリアがありましたが、一度も尻餅はついていません。下りでのアドバンテージになりました。


スタート直前まで、必携ではないウィンドシェルを着用し、体が冷えないようにしました。また、最初の山である天子ヶ岳を登った時点で、早めにシェルを使用し、後半は気温低下と本降りの雨のため、ノースゴアのレインウエアに切り替えました。ノースゴアのレインウエアは、フィニッシュまで着用したままでした。昼間は普段なら暑くて着れませんが、気温は低かったようです。




【レース計画】

A7山中湖きらら(127km)からが、スタートのつもりで、序盤はとにかく疲労をためないペースで。

A1富士宮(23km)までは、「抜かれること」を目標にしました。スタートはほぼ最前列でしたが、A1OUT時点で160位まで下げました。順位を下げることが目標だったので、気持ちも楽な状態を維持できました。

同じペースのランナーと併走になった時、基本的には前に出るようにしました。コースロストするときは、だいたい誰かの後ろについて走り、周りが見えてないときだったのと、霧が濃くロストの可能性が高くなったからです。後ろにつかれると、精神的にキツイと感じる時もありますが、キツイと感じる場合は気持ちの余裕がない時なので、オーバーペースと考え、譲りました。

A5勝山から、徐々に負荷を上げて走るつもりでしたが、補給が後手になりだしたので、マイペース維持を心掛けました。

A8二十曲手前から、足が終わってきました。補給の遅れと、実力不足かと思います。

後半のペースダウンを攻略できないと、記録更新は難しいと感じました。

このあたりを、来年への課題とし、克服したいと思ってます。



詳細なレースレポートは、次回残したいと思います。

2019年のUTMFも、ついに今週末となりました。


100マイルのスタート地点に立ち、富士山を見上げると、これから始まる旅が、果てしなく壮大で、不安と期待が入り混じった感情に包まれると思います。



スタート地点に立ったあなたは、すでにこの100マイルを走りきる実力は十分にあります。


このスタート地点に立つために、過酷なレースをいくつも完走して、出場のためのポイントを貯めたと思います。

レースでは、リタイアしようと思ったこともあるでしょう。でも、諦めなかった。

あの時、諦めなかったから、スタートラインに立てたのです。


それらの過酷なレースを完走するために、今までたくさんのトレーニングを積んできたと思います。

100マイルの、何倍もの距離を、あなたは走ってきました。何年もかけて。

その継続力があったから、スタート地点に立てたのです。


何年もかけて、トレランというこのスポーツをなぜ楽しく続けてこれたのか。

周りを見れば、多くのラン仲間が、一緒に走り続けてくれたからです。走り始めたきっかけも、誰かのおかげではないですか?

たくさんの仲間がいたから、スタートラインに立てたのです。


今までがあるから、この場所にいるのです。

そして、一生忘れない景色が、100マイル先にあります。


途中で、あなたの完走を脅かすものがたくさん現れます。

疲労、痛み、睡魔、食欲不振、暗闇、寒さ、雨、、、

まともな思考ができないほど極限状態の時に、あなたが本当に100マイラーになる資格があるか試してきます。


そんな時は、

今まで諦めなかったこと

今まで走り続けて来たこと

たくさんの仲間が、あなたの背中を押してくれていること


を思い出してください。



100マイル先で、笑顔で会いましょう!

UTMFに向けて、いろいろとギアや補給食を厳選してます。

 

僕は基本的に、少々壊れていてもギアを買い換えません。

トレランシューズすら、年1足ペースです。

 

今回は、2012年に購入したザックを、実に7年ぶりに新調しました。

練習用のリーズナブルなザックは何個かありますが、レース用は本当に気に入ったものしか買いません。今回は、久しぶりにお気に入りと出会うことができました。

 

ザックの紹介はまた今度にして、、

 

趣味とは、金銭感覚が狂ってからが本番

とよく言われますが、

限られた小遣いの制限の中で、

継続的に、最大限トレランという趣味を楽しむためには、

ある程度買いたいものをセーブしなければなりません。

 

もちろん、お金に余裕があって、

いろいろ試しながら自分に合ったものを探すほうがいいかもしれません。

 

でも、個人的には、あえてセーブすること、つまり

今ある資源を有効に活用することは、

強くなるための重要な要素だと思ってます。

 

 

これを、ABOトレラン研究所では

勝手にカープ育成法

と勝手に名付けています。

 

際限なくお金をかけて補強するのではなく、

今、手の内にあるものを最大限活用して、向上を目指すことです。

 

広島県出身で、

小さい頃からずっと、「弱小カープ」を見てきました。

強くなるまで、四半世紀かかりましたが、、

 

そんなことはどうでもいいんですが、

お金をかけずに今あるものを有効に使うと、

支出が減るだけでなく、

物が減る、愛着がわく、

部屋が片付く、とかとか、なんとかなく思い浮かぶと思いますが、

 

 

この内容を、うんたらかんたら語ると、

また内容の薄い長い内容になってしまうので、少しまとめると、

 

 

勝手にカープ育成法の3大メリット

・本物が見極められる

・生活が丁寧になる

・軸ができる

 

に集約できると思います。

 

 

本物が見極められる

買う前に、しっかりと調べたり勉強する癖がつきます。

食事や入浴、睡眠の知識が増え、本物が見極められるようになります。

知識が増えることで、広告やレビューに惑わされなくなります。

カープのスカウトは、選手の成績よりも、素質を見る力が高いです。

 

生活が丁寧になる

物が減ると、身の回りがシンプルになります。

壊れたら、直します。

それでもダメなら、他のもので代用できないか考えるようになります。

山積みのサプリから解放されます。

サプリで簡単に済ませていた栄養補給を、

3度の食事を改善することで体質もよくなります。

回復系のサプリが減って、入浴や睡眠の質に目が向きます。

一流のアスリートは、こだわりのギアやサプリもあるかもしれませんが、

普段の食事や睡眠をおろそかにする人はいませんよね。

カープは無駄な補強はしません。生え抜きの選手を育てます。

小手先ではなく基礎を丁寧に伸ばしていきます。

 

軸ができる

食事や睡眠をしっかり意識するようになると、

生活にリズムができます。

時間や置かれた状況も、資源と考えることができるようになります。

ものが少なければ、あれこれ悩むこともなく、シンプルに行動できます。

練習や食事など信頼できるものを確立できます。

 

 

 

最後はなんとなくわかりづらいかもしれませんが、、

 

人それぞれ、仕事や家庭があって、

時間や資金や練習環境が違っています。

制約があるということを、マイナスに捉えるのではなく、

その制約の中で、どうやったら成長できるか、

考えるところから始めると、

制約がない状態よりも、根本的な部分と向き合えることができるんじゃないか、

と思います。

 

 

 

僕も、すぐ無駄に時間を過ごしてしまいがちなので、

このブログを参考にして、ふにゃふにゃの軸を強くしていこうと思います。

レース計画の話が、意外と膨らんでしまい、

計画通りには、なかなか進みません。

 

もう一度確認します。

赤のラップが予想タイム、緑が実際のリザルトです。

 

レース計画を作成すると、

エイド区間ごとの予想時間がわかると思います。

僕の場合、A1富士宮から、A2麓まで4時間15分の予定で、

実際は4時間4分でした。

リザルトを確認すると、

多くのランナーはここを6時間以上かかっています。

6時間で、ドリンク1Lだと少し不安ですよね?

練習で、少し疲労した状態から6時間走ったり、もしくは同じ程度の距離、累積標高の近所コースを走ってみると、必要な水分量が分かってきます。

これで、水分不足のトラブルが回避できます。

 

多くの人は序盤のエイドの富士宮を、

ドリンクのみの補給でパスしたかもしれませんが、

これから6時間動くなら、ここでしっかりと補しておくのも、

重要だと気づくことができます。

 

僕は昨年、A1富士宮エイドでは、しっかり座って補給しました。

たった4分の滞在でしたが、

in88位だった順位は、out時には104位に落ちています。

たった4分の滞在で16人に抜かれています。

僕の周りの多くの人が、4分未満の滞在ということですが、

前半の最も長い区間に挑むのに、これだと短いと思います。

 

結局、A2麓では59位です。

45人抜いています。

 

さらに、麓エイドでは予定通り8分台の滞在でしたが、

out時、今度は57位に上がってます。

 

サポート付きの選手はしっかり補給してたというのもあると思いますが、

富士宮で補給が足りなかった選手が、

逆にここで時間をかけて補給してたとも考えられます。

 

麓エイドの滞在は、周りより少し短めでも、

A3本栖湖ではさらに順位は上がっています。

と言っても、ペースを上げているわけではありません。

予想ペースとは、数分しか誤差はありません。

 

これが意味するのは、

周りの選手のペースが落ちてきているということです。

 

UTMFに出場するほどの方々なので、無謀なペースで攻めたわけでもなく、

中には同じようにレース計画を立ててる方もいます。

それでも色々な要因でペースが落ちてくることがあります。

 

それだけ100mileレースは難しい競技です。

レース計画なしで挑むのは、

羅針盤がないまま未知の大陸を目指すようなもので、

無謀かもしれません。

 

 

このブログをきっかけに、あなただけのオリジナルの羅針盤が見つけられたら嬉しいです。

前回は、レース計画の重要性を説明しました。

今回は、その作成方法です。

作成の仕方や、レース計画で何を重要視するかは、

人によって様々ですが、

その一つとして、僕のレース計画の立て方を紹介します。

 

 

UTMFの舞台は静岡・山梨。

コース研究の一番の方法はコースの下見ですが、

家族がいて仕事もあると、岡山から下見に行くのは難しいです。

 

 

なので、発表されたコースマップを山岳地図や地形図に照らし合わせて、

コースの登りや下り、ピークなどを調べます。

大会直前になると、山岳地図にコースを落とし込んだものがサイトにアップされますが、早めに作成したい方は、サイトにあるgooglemap連動のマップが有効です。

UTMF試走用コースマップ

 

 

エイドは粟倉を含めて10箇所なので、スタートからフィニッシュまでをエイドで区切ると11区間。

 

区間ごとの距離や累積標高、ロード割合に、

スタートからの距離(疲労度、眠気)、

予想時間帯(夜間ならペースダウン&気温低下)を考えつつ、

普段の練習から、どのくらいのタイムで区間ごとに走れるか、計算します。

普段の練習をレース計画に活かすためには、

レースの区間と同じ程度のコースを、

近場で探して走ってみます。

ザックも、レースと同じくらいの荷物を詰めてみるとリアルだと思います。

 

「実際に試してみたりするのめんどくさい!」という方は、

昨年のリザルトを参考に、同じくらいの実力の人や、

目標タイムに近い人のタイムを参考にしてみてもいいかもしれません。

今年は、大幅なコース変更がなかったので、この方法が使えます。

 

 

そんな感じで、なんやかんやで作成したのはこちら。

エイド欄に、エイド以外にトレイルのピークポイントを数カ所入れています。

エイドまでの表示しかないと、遠く感じますが、コースを区切ることで、

次までのポイントが近く感じ、余裕が生まれます。

ピークで区切るのも理由がありますが、あとで。

 

距離も参考に入れています。

が、ウルトラトレイルだと時計のGPSを長時間モードにすると思います。

すると、ズレやすいです。

1kmズレたら、山の中ではあまり意味がありません。

なので、区間ごとの距離も入れています。

これなら、たとえば勝山out時に96km表示になってたら、

忍野は19km先の115kmだなぁ。と考えられるようになります。

 

エイド区間でポイントとなるピークは、入れておくといいです。

前述したように、GPSの距離表示がずれやすいです。

登りの時に1kmずれていたら、途端にピークまで遠く感じてしまいます。

もう着いていいころなのに、、いつ着くのだろう。

と、不安になり、気持ちも下がります。

逆に、標高はズレにくいです。ピークまであと標高何mか分かれば、気持ちを繋ぎやすくなります。

スタート地点でしっかりと標高を設定しておくことがポイントです。

 

ちなみに僕が使っている時計はSUUNTOのAmbitです。

 

ついてに、エイドごとに食べられそうなエイド食も入れました。

「次の味噌汁まで頑張ろう!」て感じでヤル気につなげることができます。

サポートが付いてくれる方は、必要ないでしょう。

 

ついでに、エイドの滞在時間も決めておきます。

これ決めておかないと、ついついダラダラ過ごしてしまいます。

滞在が長引けば長引くほど、身体は冷え、筋肉が固まり、リスタートしにくくなります。

 

これを、小さく印刷してラミネートしたり、

スマホの待ち受けにしたりして、最小限の動きで確認できるようにします。

 

そして、実際のタイムが右端のもの。

表のラップの行が、予想タイムです。

序盤は計画の甘さと、予想していた渋滞が全くおきなかったので、大きくズレました。終盤も、計画の甘さで大きくズレたところがありましたが、そのほかはほぼ想定通り。

128kmの山中湖の時点で、予想との差は2分でした。

(初めてレース計画を作成した2013年のUTMFでは、山中湖inがドンピシャタイムでした。)

 

 

ここで、ポイントなのが、中盤のほぼ計画通りにこなせた各区間、

トラブルなく順調に走ったんだなー

と思われがちですが、そんなことはありません。

精進湖エイドを出てからは内臓がギリギリの状態で、鳴沢氷穴付近では、レースで初めて嘔吐しました。

その後も食べられない状態が続き、リタイアを意識しながら勝山in。

 

予定通り、エイドの味噌汁とおにぎりを時間をかけて食べ、

エイドにおられた六花さんに相談し、さらにレース計画表を確認し、

リタイアするにはまだまだ時間が有り余ってることを客観的に認識。

その後も、自分では結構キツイ状態のままのレース、

普通ならだんだんと気持ちが切れていく状態ですが、

 

冷静な状態で作成したレース計画は、

後半のボロボロの状態も織り込み済み。

エイドに到着するごとに、

予定通りのレースができていることに気付かされます。

こうなると、キツくてもリタイアする理由がなくなります。

 

これだけでも、レース計画をつくるメリットはありますが、

他にもいいことがあります。

 

それは、また次回!

UTMFに向けて、ウルトラトレイルに特に重要な内容をお送りしております。

 

今回は、レース計画についてです。

 

トレイルレースに出場する時、

あらかじめコースの距離や特徴、

気をつける場所などをチェックされていると思います。

 

 

ウルトラトレイルだと、この作業はかなり重要になってきます。

 

週末にワンデイで家族で出かけるなら、

行く場所と移動時間とか調べるくらいで、

昼ごはんや途中立ち寄る場所なんてどうにでもなります。

帰る時間も大きく変わりません。

 

しかし、海外に1週間旅行するとしましょう。

乗る飛行機、言語や通貨、

電車やバスの乗り方や時刻、

観光する順番、宿泊する場所などなど、細かく決めると思います。

 

目的の"観光"を遂行しつつ、家に確実に帰るためには、必須なことです。

 

これと同じように、ウルトラトレイルで完走や記録など、目標を定めて出場するなら、レースのコースを細かく確認して、計画を立てることは非常に重要です。

 

 

ちなみに、

「リアルを見たい」

という理由で、ルートも期間も決めずにインドやタイで放浪したことがあります。

その結果、観光ツアーでは絶対行かないコアな場所で、

3分ごとに危ない薬売りに絡まれたり、

買い物するたびにボラれたりといった小トラブルから、

 

軟禁、拉致、パスポート強奪、地雷エリア侵入など、レースで言うと「即リタイア」になることも日常茶飯事でした。

なんとか無事に帰国できましたが、レースでしっかり計画を立てることは、この「即リタイア」要素を減らすことにもなります。

 

 

もちろん、そんな「即リタイア」要素を含めて、全てを楽しみたい!という方は、必要ありません。細かく調べないほうが、楽しめると思います。

 

 

 

先日行われた、岡山県トレイルランニング協会設立記念講演で、

世界を代表するアドベンチャーレーサーである田中正人さんも、

コース研究の重要性を語っていました。

 

Team EAST-WINDより

 

田中さんはTJARに出場した時、コースを細分化して、

それぞれの区間での予想時間を計算した、行動計画表を作成していたとのこと。

 

 

極限の状態の時は、自分を客観的に評価することが難しくなります。

そうなると、

何かトラブルがあったときに、心が折れやすくなります。

リタイアに心が揺れてしまうのです。

でも、行動計画表があれば、

今の自分の状況や残り時間を客観的に評価でき、

ゴールへの意欲に変えることができるとのことでした。

 

 

田中さんの行動計画表の凄いところは、その精確さです。数日間行われるレースで、予想タイムと実際のタイムに分単位の誤差しかありませんでした。

 

なぜか横表示になる田中氏のレース計画表

 

 

それだけ、レース前に自分自身を客観視できる状態になれば、

レースもかなり自信を持って望めると思います。

 

僕も、過去にUTMFを含め、

メインレースと考えている大会の時は、とことんコース研究をしました。

その最大の理由は、トラブルの回避気持ちに余裕を持つためです。

 

 

そして、それは今までのレースに大きな結果を残すことができました。

 

 

それでは次回、昨年のUTMFで僕が作成したレース計画を基に、説明したいと思います。

前回、時間の流れを変化させるという、

ノーベル物理学賞並みの大発見を発表したところですが、

今のところ、

フォーブスからも、

ニュートンからも、

RUN+TRAILからも取材のお願いは来ておりません。

 

 

 

それはさておき、前回の続き、

どうやって、終盤の苦しい状況を、

楽しむ勇気で乗り切るか、

を、僕の経験から紹介したいと思います。

 

 

UTMFに初めて挑戦した2013年、

自分が経験したことのない場所に向けて、

期待と不安でいっぱいになりながら、

河口湖をスタートしました。

 

 

「事前に予想できる唯一のことは、

予想できなかった事が必ず起こる」

それが100mileのウルトラトレイル

 

 

その時も、

スタート直後に膝を痛めたり、

胃をやられて、食べ物や飲み物を受け付けなくなったり、

夜間のズルズル滑る山道で転倒したりして、

何度も何度も苦しい時がありました。

 

 

それを乗り切った、

楽しむ勇気を持つ2つの方法があります。

鍵は、過去、そして未来です。

 

 

その1 今までのラン仲間との練習や大会を思い出しながら走る

 

走ることのきっかけになった時のこと、

ラン友と一緒にやった練習や出場した大会、

応援した・された時のことetc..

楽しかったことや、苦しかったことひっくるめて、

この大会へ繋がってる全てのことを思い出しながら走ることです。

 

ゴールまで残り数十km、

それは極限のランナーにとっては途方もなく遠いかもしれません。

でも、その数十km先は、

これまで走って来た数千kmの積み重ねがあって、

やっとたどり着ける場所ですそう考えると、本当にあと少しです!

 

過去の思い出が、

今の苦しさを忘れさせてくれます。

全ての出来事が今に繋がってると思うことができれば、

前に進む勇気が出ます。

今の苦しみを、楽しむことができると思います。

 

大会が近くなったら、一度、過去のログを遡ってみるといいと思います。

 

 

 

その2 ゴールした自分を想像する

 

次は、未来に起こる出来事を想像して、

苦しさを乗り切る方法です。

 

今までたくさんのレースに出て、

ようやく掴んだ出場権ですが、

決して出場することが目的ではなかったはずです。

完走して100マイラーになることが、目標のはずです。

 

ゴールには、たくさんの方があなたの帰りを待っています。

地元でリザルトを追いながら、

応援してくれている仲間もいます。

痛みや疲労で何度も諦めかけて

それでも完走できたら、一生の誇りになると思います。

その思い出だけで、死ぬまでに何度も美味しいお酒が飲めると思います。

 

それを想像しながら走ってみてください。

今回のチャンスを逃したら、次はいつになるかわかりません。

 

一時の苦しさの錯覚で、リタイアを選ぶのは後悔します。

 

最後に、2013年、UTMFをスタートする時に、

トレイルランニングの師である村松氏から頂いた言葉を、

ここに(勝手に)紹介したいと思います。

 

スタートするとき、あなたの中にいるのは希望に輝くあなたです。何時間かすると、もう一人の影のあなたが現れるでしょう。
影のあなたは言い出します、「歩こう、もうちょっと休もう」と。
調子が悪くなると彼は言います、「痛みがひどくなったらどうしよう、もうやめたい、次回はしっかり練習して参加しよう・・・」と。
しだいにその声は大きくなり、正論に聞こえてきます。

ですが、あなたが耳を傾けるべき相手は、影ではなく、スタートの時の輝くあなたです。
ただ苦しいだけなら、ただ痛いだけなら、投げ出さないでください。
痛みや苦しみは一時のことです。24時間くらい我慢すれば、終わるのです。何日も続きはしません。
でも、やめてしまった悔しさと後悔は、何年もあなたを苛みます。
こういう大会は次のチャンスがあるという保証はありません。

もう一度、頑張ってきた日々を思い出して、自分の時間とチャンスを大事に、がんばってみてください。

100マイルトレイルを走る君達に

 

UTMF2013 フィニッシュし100マイラーになった筆者

UTMFに向けて、普段より少し負荷を高めた練習をしている今日この頃。

今回から、UTMFをはじめとする、100マイルレースを完走するために特に重要な要素を話していきたいと思います。

 

 

マラソンやトレランをしている方々なら、

こんな体験をしたことがあると思うのですが、

 

 

・フルマラソンのスタートから12kmより、

 30kmの壁以降の12kmがクッソ長く感じる。

・ロングトレイルの序盤10kmは楽しくて、

 気づいたらあっと言う間に過ぎるのに、

 ラスト10kmは、果てしなく長い。

 

 

簡単にまとめると、

楽しい時間はあっという間に過ぎるのに、

苦しい時間はめっちゃ長い。

 

ということです。

 

 

そのため、

ゴールまで残り20kmが途方もなく遠く感じて

気持ちが負けてリタイアしたけど、

後日普通の状態に戻った時、

なぜ残り20km頑張れなかったのか??

後悔するわけです。

 

 

本当は完走できる走力があるのに、

思い過ごしで完走を諦め、

後悔するのはもったいない!

どうにかして、遅く感じる時間の流れを、

通常の早さに、

願わくば通常よりも早く過ぎていくことができれば、

多くの人が諦めず、さらに苦しまず完走できるのではないか!!

 

 

 

ということで、

僕はこの法則を分かりやすく伝えられないか、

他の人から修行だと呼ばれ誰も参加してくれない、

苦しくて時間が進まない練習をしながら、

日々考えました。

 

 

 

そしてついに、

自分の意思で時間を早めるという、

世界がひっくり返るような大発見を公式にしてまとめましたので、

ここで紹介します。

 

 

 

普遍と思われていた、時間の流れを変えるこの大発見を、

僕は、

時間早回し定理

と命名しました。

 

ではこの時間早回し定理を、UTMF(167km)で、

後半苦しく気持ちで負けそうになってる状態に当てはめてみましょう。

実時間は、昨年の僕のタイムです。

 

序盤(スタート〜麓51km)

^_^ =30

>_< =0

実時間 約6時間

体感時間=(100+(0-30)/100)×6=4.2h

 

 

中盤(麓〜忍野114km)

^_^ = 15

>_< = 15

実時間 約10時間

体感時間=(100+(15-15)/100)×10=10h

 

 

終盤(忍野〜フィニッシュ167km)

^_^ = 0

>_< = 30

実時間 約11時間

体感時間=(100+(30-0)/100)×11=14.3h

 

 

序盤は楽しい気持ちが先行し、

時間は早く過ぎますが、

だんだんと疲労がたまり、

夜になり寒さや不安が楽しさを上回るようになり、

終盤は気持ちで負けてしまいました。

 

 

このように気持ちで負けると、

114kmまでの体感時間=14.2h

114kmからの体感時間=14.3h

と、距離では大幅に中間点を超えているように見えても、

体感時間で測ると、ようやく中間点が見えてきたことになります。

 

これがよく言われる

「本当の100mileレースは100km超えてからが本番」

の真意です。

 

 

苦しい気持ち(>_<)は、

終盤にかけてMAXになるのは、

逃げようがありません。

しかし、楽しむ気持ち(^_^)は、自分次第です。

 

 

鏑木さんがよく口にされている言葉があります。

 

皆さんもご存知かと思います。

そうです、

 

【楽しむ勇気を!】

 

ですね。

これこそ、100mileレースを完走するための、

真髄だと思います。

 

 

でも、口にすれば簡単な、

この「楽しむ勇気を!」ですが、

極限の状態で簡単に出来ないからこそ、難しい関門です。

 

 

次回は、どうやったら楽しむ気持ちを持ってレース終盤を乗り切るか、

その方法を考えてみようと思います。

アフロ新聞(3/13日朝刊)





3月12日、岡山市南区のアメリカンダイナーplywoodにて、

UTMF完全攻略の会が開催された。



UTMF(ウルトラトレイル マウントフジ)は、4月26日から28日までの3日間、富士山周辺の山々を走る167kmに及ぶトレイルレース。



今回、大会最多となる6大会連続完走を目指す倉敷市のkazooさんが声を掛け、

岡山から参加する15名のウルトラランナーを中心に、サポートメンバーや100mileレースに興味のある方々、総勢23名が集まった。



走ったことのないコースをどうすればイメージしやすくなるか、レースのペース計画やリタイア要素の潰し方など、自らの経験だけを基に非科学的に説明した。



また、plywoodの料理人であり、自らもトレイルランナーである西田シェフによる、アスリートフードを囲み、参加者は有意義な時間を過ごした。



kazooさんは、「出場権があるということは、完走する走力は確実に持っている。あとは、自分に見合ったペースや装備を決めて、リタイア要素を減らすこと。そして、どんなことが起ころうと、最後の最後まで諦めないこと。目標は、岡山メンバー15人全員完走です。」と語っていた。



今月21日は、ここ岡山県でトレイルランニング協会が設立される。

この勢いをそのままに、15名のモンスターたちがMt.FUJIで大暴れしてくれることだろう。

前回の続きで、今回はメンタル強化の実践編です。

 

メンタル強化の方法は、人によって様々です。

ですが、この講義では、

わたくし自らが実践しているものを常に紹介しているので、

万人に受け入れられるかわかりません。

でも、ハードルは低いけど効果は抜群だと思います。

 

 

わたくしが考案し、現在実践している方法は、

コツコツ目標です。

 

◯◯大会で入賞!や、

◯◯レースでPB!

といった感じの、

少しハードルの高い目標だらけだと、

達成できなかったときに、

自己肯定感が失われます。

つまり自信が失われます。

 

むしろ、上記のような高い目標を達成できるような人は、

メンタルもそこそこ強いです。

 

そこで、活躍するのが、コツコツ目標です。

その少しハードルの高い目標を達成するために必要な、

毎日コツコツしていったら達成できる目標を作ります。

 

 

わたくしの場合は、

300kmラン/月

体幹トレーニング30分10セット/月

さらに、

年間4,000kmラン

という目標を掲げています。

 

トレイルレース優勝は、難しいけど、

優勝に向けて最低限の練習量、

さらにそれをしっかり継続する事で、

年間4,000kmという、

トレイルレース優勝と同じくらい大きな目標を達成することができ、

コツコツやってこれを達成すると、

ちょっと自信がつきそうです。

 

 

UTMF2018の時も、1年を通じてコツコツ目標を掲げました。

2017.4月から、2018.3月まで、

マンスリー300! というイベントをSNS上で行いました。

1年間を通じて、

コンスタントに月間300km走ろうという企画です。

見事にクリアした結果、 走力もつき

トレイルレース優勝やフルマラソンPB更新、

そして目標だったUTMF50位以内の目標も達成しました。

 

 

今年のコツコツ目標も、1月、2月は無事にクリアして順調ですが、
裏目標、嫁のご機嫌ポイントは、日々コツコツ積み上げても、
気をぬいたらすぐ0ポイントに逆戻りします。
メンタルやられますが、コツコツ、頑張ります。