ふとネットを見ていたときに見つけた本。
自分が米国の外資企業に勤めており、最近特に米国人と接する機会が増えたことから、タイトルに興味を持って買ってみた。
筆者の留学経験をもとに米国の良い点悪い点を冷静に分析している。
興味深かったのは日米の大学の違い。
米国では書籍などを読み込み情報を取り入れること(インプット)、情報を収集加工し、整理する(プロセス)、ディスカッション、レポートすること(アウトプット)の量が日本の大学と比較して圧倒的に多いということ。
確かに自分が大学生だったころは短期間で大量の情報をもとに双方向のコミュニケーションによるアウトプットは非常に少なかったなと。社会人になってそのスキルの重要性に痛感させられるため、うらやましくもおもった。
一方、米国人エリートはベンチャー気質満載かと思えば、意外にそうでもなくとりあえず周りが皆いくからと金融に進むなど、安パイな選択をしているのだと、そこはあまり日本人と変わらないのだなと親近感を持った。確かに学生が持つ情報には限界があるのだろうな。
とはいえ、やはりベンチャー思考は圧倒的に米国のほうが高い。それを支えているのは、失敗しても大企業に戻れるだけの労働の流動性が確立された社会システム。ここは日本とはまったく異なる。
納得したのは、米国人は抽象的な概念でまとめるのは得意だが、現場感覚に乏しいと謳っていること。
自分の会社でも現場を無視した言葉上は美しい施策が頻繁に走るので、この言葉がすんなり入ってきた。
後半では日米や中国欧州などとの国際関係の現状を分かりやすく解説していた。
明治維新以降の日本の生い立ちの話も興味深い。
読み物として面白かった
