癒し男子じゃなかった男はどこへゆく
Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>

スロンド

彼が振り向いたとき風が吹いて口に毛が入った私
ロングの黒髪を出し抜いてミリ単位で感覚を尖らせて
歩幅に集中して細い道を歩いてた潰れた空き缶を踏んだら少し不機嫌になったのが分かったのでやたら高いコーヒーを頼んだ。
頼んだ?
そこはどこってこと?

いまあの町を思い出している

都会なのに空が広くて 少し冷たい風が吹いていて
木々が土に影を伝え ぼくの耳に届く 何を言ってるかわからない子供の声

さっき刺したあの子を優しく包む その景色にみんな何も言わない

ヤギリドパータ


先週の握手はどんなだっただろ

今からする握手はどんななんだろ

こめかみがむずむずする夕方に

すいかを食べた記憶がよぎった

あのこ そのこ どの子

すーっとした胸のうちでろうそくを見ていたい

それがさっきからの願い


1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 最初次のページへ >>