御朱印散歩 - 福岡から始まる神社巡り

御朱印散歩 - 福岡から始まる神社巡り

神社仏閣巡りと御朱印集めが趣味の、福岡在住の大人女子です。
御朱印集めをきっかけにちょっとした旅に出かけるようになりました。
神様・仏様とのご縁、町の風景、おいしいもの——
のんびり、ちょっと笑える旅の記録を綴っています✍️

彦島八幡宮を参拝したあと、次に向かったのは下関市綾羅木に鎮座する中山神社。
松林に囲まれた境内は、街中にありながらも静かで落ち着いた雰囲気でした。

端正な構えの参道


中山神社の御祭神は中山忠光。
明治天皇の叔父にあたる公卿で、幕末の尊皇攘夷運動に身を投じた人物です。

文久3年(1863)、天誅組の義挙に関わったのち長州へ逃れましたが、
元治元年(1864)、現在の山口県豊北町田耕にて暗殺されました。
その遺骸を運ぶ途中、この綾羅木の地に埋葬されたことが、この場所に祀られる由縁とされています。


落ち着いた佇まいの拝殿

境内奥には、中山忠光の墓所があります。


松林の中にひっそりと祀られる墓所。国指定史跡。

忠光の生涯と、この地との関わりが詳しく記されています。


境内の一角には、摂社として愛新覚羅社が鎮座しています。



総ヒノキ造りの小さな神殿は、木造神明造り。溥傑の揮毫によって社名が彫られた石柱。

愛新覚羅社には、

・浩
・その夫で、満洲国最後の皇帝・溥儀の弟 溥傑
・長女の 慧生

の三名が祀られています。

この社殿は西北方を向き、玄界灘のはるか彼方にある中国大陸に正対するように建てられています。

社殿の左手、松の根元に刻まれた浩の歌碑。



幕末から近代、さらに東アジアの近代史へと連なる人物たちが、
この静かな境内で今も祀られていることに、深い歴史の重なりを感じました。


花手水が添えられ、境内にやさしい彩りがありました。

参拝後、社務所にて御朱印を拝受しました。


中山神社と、境内摂社・愛新覚羅社の二社分の御朱印。

中山神社の御朱印は、端正で力強い墨書が印象的。
一方、愛新覚羅社の御朱印は摂社ながら存在感があり、
この地ならではの歴史の重なりを感じさせる一枚でした。

華やかさとは異なりますが、人物と歴史に静かに向き合える神社。
下関という土地が持つ幕末史の厚みを、あらためて実感する参拝となりました。