ガンダム基礎知識④ブリティッシュ作戦(コロニー落とし) | サイド3 ~charからのメッセージ~

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こんにちはcharです。

 

 

今回はブリティッシュ作戦(コロニー落とし)について書きます。過去記事の再投稿になりますが、若干の手直しをしています。

ジオンが行った最悪の殺戮作戦について改めて考えようと思います。

 

 

「ブリティッシュ作戦」

 

 

『機動戦士ガンダム』を見たことがある方なら、オープニングや各話冒頭のナレーションと共に描写されている、この有名な映像を見たことがあるのではないでしょうか。

一年戦争開戦初期に行われた「ブリティッシュ作戦」です。

コロニー落としとも言われています。

宣戦布告の翌日、1月4日にこの作戦は実行されて1月10日に作戦終了しました。一週間での戦闘だったので、この作戦を総じて

「一週間戦争」とも呼びます。

 

 

作戦の目的は核兵器攻撃にも耐えうる強固な岩盤に守られた地球連邦軍総司令部ジャブローの破壊です。サイド1(ザーン)・サイド2(ハッテ)・サイド4(ムーア)は連邦側に立ちジオン公国に敵対した為、攻撃対象となりサイド2の8バンチコロニーアイランド・イフィッシュを作戦に供すべく、 コロニー内に毒ガスを注入して2000万人の住民を虐殺したうえで核パルスエンジンを装着し、ジャブローへの落下軌道に投入しました。連邦軍艦隊の艦砲射撃や地上からの核ミサイル攻撃で何とか破壊して落下を阻止しようとしますが、無情にもスペースコロニーは阻止限界点を超え、地球へ落下し始めました。

 

 

 

しかし、大気圏突入前の地球連邦軍による必死の阻止攻撃で傷んでいたスペースコロニーは分解してしまい、ジャブローに落下させる事が出来ずに40分後に崩壊し、前端部分はオーストラリア・シドニーに落下し、オーストラリア大陸の1/3が消失。厚さ10kmの地殻を貫通し、マグニチュード9.5の大地震を発生させました。

その破壊力はヒロシマ型原爆約300万発分ともTNT換算にして6万メガトン級~30万メガトン級とも言われ、後に「シドニー湾」とも呼ばれる最大直径500キロメートルの巨大なクレーターを穿ち、オーストラリア大陸の16%を消滅させました。

 

 

結果、ブリティッシュ作戦は失敗に終わりました。

北アメリカの太平洋上に落ちたコロニーの破片は、大きな津波を発生させ、沿岸部へ甚大な被害を与えました。そして、このブリティッシュ作戦(一週間戦争)において、人類の半数に当る45億人が死亡してまったのです。

落着の2次被害として衝撃波や津波、気象変動などが発生し、長年にわたって地球全体に多大な悪影響を及ぼし続けたほか、地球の自転速度が1時間当たり1.2秒速められたといいます。

作戦自体は当初の目的を達成できずに失敗となりましたが、地球規模の多大な被害を起こしたことから、後に結ばれる南極条約は「大質量兵器の使用禁止」という条項が盛り込まれました。

 

 

これは戦争ではなく、殺戮ですね・・・。

非人道的であることから、作戦に異を唱える将兵も少なからずいたようです。スペースノイドの独立を唱えた戦争であるにも関わらず、同じスペースノイドであるサイド2アイランド・イフィッシュの住民を毒殺してしまうなんて・・・。

 

 

作戦失敗ではありますが、わずか一週間で45億人もの生命が失われてしまった人類史上最悪の戦いです。間接的な人的損失やアースノイド(地球に住み続ける人)に与えた心理的な影響は本来の作戦想定をはるかに上回るものとなりました。

ここから一年に渡って、連邦とジオンは泥沼の戦いを繰り広げていくことになるのです。