「敦賀さん!こんにちは」
元気良く駆けて来たのは、長く心を寄せている愛しい娘だ。
溢れんばかりの笑顔の彼女との邂逅に、何かが満たされるような感覚になる。
「こんにちは、最上さん」
俺はそんな彼女に口元を緩めながら迎えた。
「どうしたの?今日はやけにご機嫌だね」
明らかに良い事がありましたという雰囲気は、ここでこの言葉を言わない方が不自然で。
その言葉に彼女は、よくぞ聞いてくれました、とでもいう感じで答えた。
「わかりますか?今日、すごく良い事があったんです!」
「へ~、羨ましいな。何があったの?」
「フフフ、実は……」
少し間を空けて、彼女は幸せそうな笑顔で続けた。
「ショーちゃんが、私の元に帰って来たんです!!」
「……………え?」
「ショーちゃん、やっぱり私がいいって…
離れてみてようやく気が付いたって、言ってくれたんです。
酷いこと言って悪かったって、あのショーちゃんが謝ってくれて……」
胸の前で手を握り締め、瞳を潤ませる彼女。
「また、一緒に暮らす事になりました!」
「ま…待って……」
「私の王子様はやっぱりショーちゃんだった…」
彼女は残酷なまでに綺麗な笑顔で、いとも簡単に俺を地獄へと堕とした。
「私、ショーちゃんと結婚します!!」
という事で、どうも皆様お久し振りです。風鳥です。
今回は本誌でのおっちょこちょいで迂闊な敦賀さんに、ちょっとしたお仕置きですね。
いくら2回目とはいえ…ねえ?敦賀さんまでそんな…。
今後の展開、波乱しかないじゃないですかっ!!
楽しみ過ぎます!!