次女が家を出る。
長女が家を離れたときは、こんなにさみしくなるとは想像がつきませんでした。
朝早くから家を出て、夜遅く帰る毎日を送っていた長女。
私も仕事で忙しく、さみしいだろうけど、忙しさでまぎれるだろうと思っていました。
朝、リンゴを切ろうとして、
「もう、4等分じゃない・・・。」
そのことがとてもショックでした。
娘が使っていた部屋で、娘の机に座って景色を見る日々・・・。
4時半に起きて、夜の分までの弁当を一生懸命作っていたのに、もうそれをしなくてよくなった・・・。
ついこの間まで、おなかにいたのに・・・。
赤ちゃんだったのに・・・。
私の手を決して放そうとしなかったのに・・・。
世界で活躍してほしいと願い、そのような子育てをしてきました。
たくましく育った娘。
なのにそばにいてほしいなんて、矛盾してますね。
今度は次女の巣立ちです。
次女は、暇さえあれば歌っています。
ミュージカルが大好きで、いつもいつも歌っています。
その歌声にどれだけ癒されてきたか・・・。
のん気だけど、やさしくて、おもしろくて、次女のいない生活に耐えられるのだろうか・・・?
娘の初めての大学生活、寮生活にドキドキしている様子ですが、母も同じです。
我が家では毎晩欠かせない親子3人での体ほぐし。
「体ほぐしがなくて、やっていけるかな~?」
と娘。
そのくらい体ほぐしの時間は大切です。何か大変なことがあっても、体をほぐしながら、おしゃべりをして、気持ちも楽になっていく。
わたしだって、体ほぐしがないとやっていけません。
「1人ほぐしをしっかりせんといけんよ。」
娘にも言うけど、私自身にも言い聞かせています。
新1年生は、ここは安心できる場所だろうか?としっかりアンテナを張って警戒しています。
あちこちしっかり見ていますし、クンクンと嗅ぎまわっています。
目や鼻の周り、頭もカチカチになります。
慣れない場所でしっかりと自分を守っていますので、脇を固めて息を詰めています。
固めた脇はよくゆすって、深い呼吸ができるようにしてあげなくてはなりません。
親は切なさで胸を詰めることでしょう。
温かい手でよしよし胸を撫でてあげましょう。
そして、夫婦で仲良くしなくては!
私たち姉妹が家を出たときのことを思い出しては、
「さみしかった!」
と何度も言う母。
そんなことあまり気にもしていなかった私。
毎年、喜んで、正月は海外というのを繰り返していました。
「ごめんね、お母さん。」
さあ、巣立ちだ!
娘とともに、私もしっかり羽ばたこう!
いっぱいの出会いを大切に、色んな事を感じて学んでね。
瑞々しい感性で、さらに世界をよくしていける力をつけてね。
素晴らしい毎日が送れますように・・・。
あなたの成長、活躍を楽しみにしています。