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アフリカ大陸リアルタイム旅日記

アフリカ大陸を彷徨うバックパッカーが、旅の様子をリアルタイムに報告します。

ただいまスペインにおります。だんだんアフリカに近づいてきましたね。さてスペインは前に一度来たことがあって新鮮味がなく、よって書く気がおきないので、代わりにオランダ滞在のハナシをひとつ。皆さん、オランダと聞いて何を思い浮かべますか?風車、チューリップ、サッカー・・・ですって?なるほど確かにそれも有名ですが、皆さんそれ本心で言ってます?正直になりましょうよ。そうです、オランダといえば



「売春とドラッグが合法の国」



そうです。まさにそれこそがオランダ、自由の国です。もちろん僕個人としては、ええ、どちらも全然興味ないんですけど、ただ




「きっとブログ見ている人達が知りたがるだろうから」




と、思ったので、嫌々ながら見てまいりました。有名な「コーヒーショップ」というところを。コーヒーショップというのは、ドラッグをする人達が集まる、入場無料のちょっと変わった喫茶店です。首都アムステルダムの中心部にはいたるところにコーヒーショップがあります。試しにそんな店のひとつに入ってみると、電気を使わないロウソクだけの薄暗い店内でトランスやらインド音楽とかが流れて、その雰囲気に初めはさすがに緊張しました。客層は年齢で言えば若い人達ばかりですが、その幅は広く、男も女も、アムステルダムの住人も観光客も、学生風も社会人らしき人もいます。ぐるぐると店内を歩いた後で、何もせずに出るわけにはいかないので、とりあえず着席。まわりを見回すとたいていの客はドラッグをやりながらなにかしらのドリンクを飲んでいます。実はコーヒーショップには「暗黙のルール」のようなものがあるらしく、

「入場無料だし、自分が持ってきたドラッグを吸うのもかまわないけど、何か飲み物は注文してくれ」

ということらしいのです。ちなみに逆はオーケーで、つまり

「ドラッグはやらないけれど、ドリンクだけ飲む」

という普通の喫茶店で我々がよくやる行為は全く問題ないそうです。さて、そういうルールなので、あくまで「読者のために」来ている僕はドラッグはやらず、飲み物だけ注文しようとゴツイ黒人のウエイターにメニューを見せてもらいました。さて、何を飲もうかなと、メニューに目をやると・・・




メニュー



ネパール(1グラム)--- 2ユーロ



アフガン(1グラム)--- 3ユーロ











・・・・・ドラッグじゃねえか!




まさかドラッグのメニューまで堂々と置いているとは思わなかった。今回の記事が好評であれば、「売春」のほうも書くかも。一応、見るだけは見てきちゃったので・・・。




今、オランダのアムステルダムにいます。えっ、アフリカはどうなったって?いやもうアフリカなんてどうだっていいんです。このブログは「ヨーロッパ・グルメ紀行」に変更です。高級ホテルに宿泊して豪華料理をたらふく食べて・・・っていうのは冗談で、実は飛行機の乗り継ぎのためにここに滞在しているのです。もともと旅のスタート地点までは飛行機で行くつもりだったのですが、そのスタート地点まで日本から直行便が飛んでいないので、ここアムステルダムで乗り換えになるのですが、せっかくだからトランジットじゃなくてストップオーバーにしたのです(今までオランダに来た事が無かったので)。ですので心配しないで下さい。これからちゃんとアフリカ向かいますので(笑)。

さて今回のハナシは飛行機について。実は今回のタイトルですが、作家・開高健が

「飛行機ほど下品な乗り物は無い」

と、(確か)エッセイに書いていた文章からとったものです。で、この文章の意味についてですが・・・実は僕わからないんです。何故わからないのかというと、これがまた実にヒドイ理由で、
単純にこの前後の文章を失念してしまったのです。ただ、どうして忘れてしまったのかという原因だけはハッキリと自覚していて、

「この一文の印象が僕にはかなり強烈すぎて、その前後の文章がかすんでしまった。」

ということなのです。言い訳がましいですが・・・。現在海外にいるので開高健がどのような理由で上記ような事を言ったのかを調べることができません。ですので推測することしかできないのですが、実は開高健という方は小説家として有名ではありますが、過去にはベトナム戦争に記者として従軍したりとか、秘境で釣りをして旅行記を書くとか、かなりアウトドアというかバックパッカー的な広い経験を持つ人なのです。おそらく戦場とかジャングルでは飛行機を使える機会なんて無かったことでしょう。そういったハードな経験が彼に上記のような文章を書かせたのではないか?と、僕はいまのところ勝手に思っています。というのも、僕もこの文章に全面的ではないけれども、少しばかり共感できるところがあるからなのです。

僕は以前、ユーラシア大陸を陸路だけで横断しました。最初から決めてそれを実行したわけではないのですが、結果としてそうなりました。陸路だけで旅をした事については、悪かったこともあれば良かったこともありました。悪かった点はやはり飛行機での移動にくらべてハードだったこと。そして良かった点は

「世界の広さを身をもって実感できた」

というところです。僕は今回日本からヨーロッパまで12時間たらずで到着しました。前回の旅でヨーロッパまで行くのに半年かかったことを考えれば、本当にあっという間でした。実際アムステルダムの空港に着いたときには、「ああ、やっぱり飛行機はラクだし安全だし速いな」なんて、そのときは思っていました。でもそれから数日経った今ですが、

「確かに飛行機は便利だけど、なんだか味気なくないか?」

という思いに変わってきているのです。確かに飛行機を使うことによって時間は節約できたのかもしれないけれど、それと引き換えに旅のおいしいところを捨ててしまったような気がしてならないのです。もちろん僕は飛行機を利用する旅を否定しません。でもやっぱり、なんだかつまらない。開高健のように「下品」とまでこきおろすまではしないけど、やはり陸路の旅より面白さが少ないような気がするのです・・・。

ふう、このブログは確か「リアルタイム旅行報告」で、現地の状況をお伝えすることが本来の主旨なのですが、ふと感じたことを書いちゃいました。飛行機に乗らなければ開高健の文章のことなんて思い出さなかったんでしょうけど。

さて、皆さんはどうですか?飛行機は下品な乗り物だと思いますか?

旅に出るため今までいろいろと準備をしてきましたが、そんな準備のなかでも今日は予防接種のハナシ。長期で海外旅行をする人達のなかには、あらかじめ予防接種を受ける人も多い。破傷風、狂犬病、肝炎、日本脳炎、コレラ・・・と、いろんな種類があるけれど、実は前回のユーラシア横断で僕はそういった予防接種を一切受けませんでした。その結果どうなったのかというと、旅の途中でも終わってからも特に大きな病気にかかることもなく、(僕に限って言えば)「やっぱり予防接種は必要無かったな・・・」という結論でした。そんなわけで今回も予防接種を受けるつもりはさらさら無かったのですが、準備の合間にいろいろとアフリカについて調べていたところ、


「アフリカの一部の国は、黄熱病のイエローカードが無いと入国できません。」


 ということがわかった。イエローカードというのは予防接種の証明書のことで、例えば黄熱病であれば


「わたしは黄熱病の予防接種を受けました」


 ということを証明してくれる。他の病気の予防接種についても同様で、受ければそれぞれイエローカードをもらえるらしい。僕としては初めての長旅でもないし、身体に自信もあるし、帰国後に銀河系軍団レアル・マドリーに移籍する予定なのでイエローカードなんて縁起悪いし・・・というわけで受けたくなかったんだけど、海外移籍する前に「入国拒否」されてはたまらないので、やっぱり検疫所に行って黄熱病の予防接種を受けてきましたよ。そのときの様子を簡単に説明すると、まず8000いくらの収入印紙を購入して(印紙って200円だけじゃないんだね)代金として支払い、数枚の書類を記入して提出、それから接種という流れなのだが、この書類というのがなかなか奇妙だった。書類には幾つかの質問事項があって、そのなかにこんな質問があった。


「今回の海外渡航の目的は?」


 それに対する回答を3つの中から選択するのだが、その3つの選択肢というのが




(1)仕事


(2)観光


(3)冒険







仕事、観光、冒険・・・・・・冒険? ・・・冒険って何?






ドラクエですか? それともファイナルファンタジー




えーっと僕の場合、海外渡航の目的は旅行である。しかしながらそんな選択肢は無い。何故無いのかわからないが、さすがに無回答はまずいので、無理にでも選択肢から回答するしかない。まず(1)の仕事ではない。これはハッキリしている。では(2)の観光だろうか?しかし僕は旅はするけど観光なんてまずしない。(これは僕のホームページを読んでいただければ、おわかりいただけます。)


そうすると残りは(3)の・・・冒険?どうして冒険なの?


えー、明日は出発日です。空港に行ったら飛行機に乗る前に「はがねのつるぎ」「てつのたて」を買うつもりです。それにしても黄熱病以外の予防接種でも、「冒険」っていう選択肢あるのかなあ・・・?

皆さん、「マリッジブルー」って言葉を聞いたことありますよね?結婚前に突如不安にかられてしまうとかいうやつです。(結婚したことがないので、詳しくは知らない。)実は僕、今これと似たような「トラベルブルー」っていうのにかかっているんです。えっ?そんな言葉聞いたことない?仕方ない、それでは説明しましょう。「トラベルブルー」というのはですね、旅行前に突如不安にかられてしまう心理状態のことを言うんです。って、そのまんまじゃないか。


あー、とにかく今本当に不安です。「海外に出たらまたヒッチハイクとか野宿とかしなくちゃいけないんだろうなあ・・・。」なんて考えると、見も心もブルーに染まってしまいます。おかげで今度の旅で僕の相棒となるであろうバックパックさえ、僕の心理状態を映してブルーに変色してしまいました。



すみません。嘘です。もとからブルーです・・・。

ホームページでも告知したように、ブログを開設しました・・・といっても、直接このブログに来られた方には何のことやらさっぱり意味不明だと思いますので、簡単に説明させていただきますと、このブログは2002年から2003年にかけて、中国・上海からポルトガル・リスボンまでのユーラシア大陸横断を陸路のみ、無帰国で達成したクレイジー・・・いや、とっても素敵な管理人が、今度は第二のチャレンジと称して「アフリカ大陸を旅しちゃう」事になったので、その様子を現地で撮影した写真とかを使ってリアルタイムに報告していこうという、「人類史上初の試み」(嘘)です。


ちなみに日本を出国するのは2005年6月27日で、帰国日は未定。そのうえアフリカのどこに行くのかも未定(何故かアフリカまでのチケットを買ってない)という、前回の旅に負けず劣らずこれ以上無いくらい完璧な計画です。なにしろあまりに完璧すぎるので我ながら少々不安になり、「やっぱりスタート地点のアフリカまでは飛行機で行こう」と思ってフライトを変更しようとしたら「格安航空券は予約変更できない」と言われて計画を立て直すことができなかったくらい完璧すぎる計画なのです(泣)。


なので、もう旅の計画はあきらめて、かわりにこのブログの計画を立てました。出発までにあと2回ブログを更新しようという、ただそれだけの計画ですけどね。いずれにしても今後はホームページとブログ、両方見てやって下さい。よろしく!