Monster Hunter2dos


一条の光が、雲を貫き大地を照らす。

にわかに遠雷が轟き、降り始めた雨が森の香りを舞い上げる。

気づけば、姿は目前にあった。


天を飲み込む嵐の下、渦巻く風のすぐ向こう、美しく荒ぶる絶対者。

そう、すでに両者は知っていた。


出会いが必然である事を。

そして、間もなく彼らが分かたれることを。


狩人と、獲物。どちらかが、どちらかに。


世界が未知で溢れていた時代。

辺境の空を飛竜が舞い、未踏の森林を牙獣が闊歩する。

その骨は、家屋を支える柱となって人の営みを見守り、

その皮は、風をはらむ帆となって船を新たなる海へ導いた。


やがて再び一条の光が、雲を貫き大地を照らす。


にわかに遠雷が轟き、降り始めた雨が森の香りを舞い上げる。


そしてまだ見ぬ何かをもとめ、狩人は静かに歩を進めてゆく・・・・・・・