先日、生活の中で親しむ理科 についてお伝えしましたが、実は、算数についても、私たちの日々の暮らしの中に、算数的な思考力を活用する場面は、たくさんあります。
算数が分かるようにするには、生活の中で数や量に親しむことが大切なんですね。
親御さんが、ちょっと意識して、子どもさんに算数的思考をさせることができます。
例えば、お子さんが2年生だったら、
「ねえ、一人3個ずつ食べられるように、おいなりさん作りたいんだけど、全部で、何個作ればいい?」
と、お子さんに聞いてみます。
「えーと、うちは4人家族だから、3×4で、12個!」
「そうだねえ、正解。こういうときは、かけ算だと簡単だね。」
という感じです。
また、お子さんとスーパーに買い物に行った時に、
「この牛乳パック、どのくらいの量、入っているの?」
と、質問を投げかけてみます。お子さんが量についての学習を既にしていたら、
「1000ml。」
という数字を見つけることができるはずです。そこで、
「このパック1本で、1000mlなんだ。牛乳の1000mlって、このくらいの重さなんだね。」
といって、牛乳パックを持たせ、意識させてからレジカゴに入れさせる。
1kgの砂糖一袋買うときも、同じようにして、持たせる。
そうすると、「これが1kgの重さ。」ということが体感できる。
こうやって「量感」というのを、身につけていきます。
去年からの身長の伸び。お正月に体重が何キログラム増えたか。買い物でのおつり。etc.
算数で学習したことを生活の中で使えないと意味がありませんし、生活の中だと、具体的な物があるので算数がわかりやすいんですね。
こうやって生活の中で算数的な思考に親しんでいると、算数の授業の時も算数的な思考がしやすくなります。