<あれっ、「リットルの書き方が変わってる!」> | 先生が教える小学校と勉強:小学生子育てプロママ養成講座

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 分かって安心!小学校。分かった!小学生の我が子応援のコツ。

 今年度から、新しい指導要領がスタートし、教科書もリニューアルしたことは、これまで何度かお伝えして参りました。

 

 

 2年生の弟の新しい算数の教科書を見た5年生の兄が、「先生、この書き方、なんか違うんだけど。」と、不思議そうに見ていたのは、「かさ」つまり、「リットルとか、デシリットル」などの学習のところに出てくる単位記号。


 3年生以上の児童が学習した単位記号の書き方と、今年度の2年生から学習する同じ記号の書き方が異なるものになっています

 

 平成23年度教科書から、「リットル」の表記を筆記体小文字のエルから活字体のような大文字のエル「L」に、「デシリットル」の表記を「dL」にするなどの変更です。


 「メートル」などについても、これまではノート等に書くときは、少し斜めにして書く筆記体の小文字のエムを使っていたのですが、これも変わりました。


 これらの表記の変更は、


「単位記号の表記は、国際単位系に定められている表記基準にあわせる」


という文科省からの検定意見によるもののようで、算数だけでなく理科や家庭科など、全教科が対象になっています。



 国際単位系では、「単位記号は立体(直立している書体)で表記する」と定められているため、これまで「斜体(斜めに傾いている書体)」で表していたものが「立体」に変更されたとのこと。

 

 そんな中で、「リットル」の小文字「l(エル)」「1(いち)」と間違えやすいことから、大文字の「L(エル)」で表記するようになったようです。


 ただ、「トン」や「μ(マイクロ)」など、他の文字と混同するおそれのあるものや「グラム」など立体の字が小学生では書きにくいものについては、筆記体の字体を直立させたような字形の書体が使われています。

 


 「へーっ、そうなんだ。」と、思われた2年生のお子さんと、3年生以上のお子さんのいらっしゃるママ(パパ)。上のお子さんの去年までの算数の教科書を見てみてくださいね。