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△4五角は痛い。△3六角~△3五飛と△6七角成▲同金△8七歩成▲同歩△同飛成の2通りの攻めが見えて厳しい。
ここから本局は▲3八飛△3四銀右▲4六銀と進むんですけど、そこで△5四角が意外。
△6七角成で後手優勢に見えるんですが、案外難しい?
それとも△5四角で十分とみたんでしょうか?
▲3八飛△3四銀右▲4六銀に△6七角成▲同金△8七歩成▲同歩△同飛成の局面は・・・、なるほど案外後手がよくならないですね。
▲8六歩からの龍捕獲すらありえますね。
なら△6七角成▲同金に△2五飛▲2八歩△8五飛▲7八玉くらいですかね。思ったより戦果があがらない。
戻って図の△4五角は痛いと思ったんですけど、優勢というころまではいってないのかもしれないです。
△2六飛▲2七歩△2四飛はなんか飛車が窮屈で嫌ですね。
ということで、ここは△8七飛成と切りたい。△3三角と打つ手があるので多分成立する。
△8七飛成▲同金△8六歩▲同金△3三角でどうでしょう?
vs激指15(Pro+2)
引用譜:第78期名人戦第6局 渡辺明二冠vs豊島将之名人
投了図以下から指し継ぎ。
△5三桂と受けてきたので▲4二とからばらしていきました。
ここで勝ちだろうと▲5三馬としたのが大悪手。
△8七歩から即詰みに。
8二の飛車が居なくなったから、先手の寄り筋はなくなったはずと勝って読みしたわけなんですけど、さすがに27手詰とか見えないし。
△8七歩▲同金に△7八金は読んでなかったですね。
ここは▲7一飛△3二玉▲7二飛成に△4二金とか駒を使わせるのが正着でした。
▲6四馬以下
△5三桂 ▲4二と △同 玉
▲5二金 △同 飛 ▲同銀成 △同 玉 ▲6三銀 △4一玉
▲5三馬 △8七歩 ▲同 金 △7八金 ▲同 玉 △6七銀
▲同 銀 △同 金 ▲同 玉 △6六銀 ▲同 銀 △同 歩
▲7六玉 △6五金 ▲7七玉 △6七飛 ▲8八玉 △8七飛成
▲同 玉 △7六角 ▲8八玉 △8七銀 ▲7九玉 △7八金
まで後手の勝ち。
渡辺二冠が初の名人位獲得。ここまで実に長かった気がします。
竜王失冠してもいいから順位戦に力を入れるべき、と思いながら観戦してたのもずいぶん前になりますしね。
次は永世名人目指してほしいですね。
さて、図は最終盤で先手だいぶいいはずなんですが、結構悩みます。
候補手は▲4二と、▲7五金、▲5四角成。どれでも勝てそうですが、読み切るのが難しい。