新宿路地ライダースを着たあの子は、笑っていたね。新宿の空でも夕日は綺麗なんだ。大通りをひとつ入ると、嘘みたいにひとがいない路地。こんな道がやっぱり好きだよ。煙草に火をつけると、用意されているように空き缶があってさ。そんな時、猫みたいにあの子はこっちを見てたんだ。ポーカフェイスのようだったけど、きっと笑ってた。微笑んでたね。煙草は、味がしなかったよ。目があっているとき、すべての雑音が消え無音だった。そして夜が来た。また俺は歩いたんだ。