ついに、大阪府知事と大阪市長が、吉本と契約か?

いや、違いました。トランプ化現象ですかね。

さすが、大阪人です。商才があります。

選挙前の華々しさはどこえやらの都知事も同じか、

今では、どこかのブティックの宣伝をしているだけだし・・・。

 

ところで、大阪府知事の会見は、大阪弁なのでしょうか?

大阪弁?でふと、思い出した本がありましたので、志位講演はちょっと置いて、絵本の紹介です。

 

『4こうねんのぼく』 ひぐちともこ さく・え 2005年 草炎社

4こうねんのぼく

絵本ナビより

https://www.ehonnavi.net/ehon/9355/4%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%AD%E3%82%93%E3%81%AE%E3%81%BC%E3%81%8F/

「せんせいあのな、

ぼくちゃんとしゅくだいやったんやで。」

おとこのこが、おおさかべんで語るきのうの夜の話です。

 

きのうは、お父ちゃんの給料日でした。

お父ちゃんから電話があり、僕と弟と3人でに「おいしいものたべよって」

 

お父ちゃんが、「もうしゅくだいおわったんかって」

今日の宿題は「ほしのかんさつやねん」

 

ぼくらは、予定を変更しておかのうえこうえんにいくことにしました。

そこは「いっぱいのほしやったんや」

 

「あのな、とうちゃん。1こうねんってしってるか。

1こうねんゆうたらな、ひかりが1ねんかかってちきゅうにとどくきょりやねんで。

きょう、せんせいにおしえてもろてん。

 

ぎゃくに、1こうねんはなれたほしからちきゅうをみると、

1ねんまえのちきゅうがみえるんやて。

すごいやろう。」

「ぼくな、せんせいのはんしきいて、かんがえてん。

ものすごーく、めためちゃはやい

こうそくしゅんかんいどうがたロケットでな、

とうちゃんものせたるけどもな、

そのロケットで、6せん5ひゃくまんこうねんはなれたほしへいくねん」

「そのほしからめちゃめちゃようみえる・・・ようみえるぼうえんきょうでちきゅうをみたらな、・・・」

「そしたら、とうちゃん。

きょうりゅうがみえるやんな。・・・」

 

「それでな、また、ぼくかんがえてん。

それやったら、

4こうねんはなれたほしから、

ちきゅうの、にっぽんの、ぼくのいえをみたならな、

そしたらな、」

 

 

「きっと おかあちゃんがみえるな。・・・」

「おかあちゃんが、

せんたくほしてるのがみえるやんな。」

・・・・・・

 

 

「そやからな、ぼく、おおきなったら、はかせになるねん。

けっしんしてん。

そうか、それやったら、えらーいはかせに、カンパイやあ-ゆうて

とうちゃん、なんかいもカンパイしてん。

きょうのビールは、かくべつ

うまいのやって・・・」

 

距離と時間がわからなくなってしまう宇宙。

「1光年」という時間と距離が、こんな物語を生み出すなんて、この絵本を読むまで気づきませんでした。

 

いつも宇宙の話では138億光年の世界ばかりに関心がありました。

「たった4光年」なのですね。(惑星プロキシマbかな?)

亡くなったお母さんとの日々を見ることができるのは。

 

大阪弁で語られる物語にお母さんを失った悲しみはちっとも感じられません。

 

しかし、帰り道、2人の息子と「キラキラ星」を歌ったお父さんは

ビールのほろ苦さと酔いのために

たくさんの涙を流していたに違いありません。

 

(いつものように、ネタバレの引用になっていますが、

絵本は、絵が命だと思いますのでお許しください。

ひぐちさんの絵は、大阪弁とぴったりでした。

絵本ナビによりますと今は品切れ中のようです。

古書店や図書館でお探しください。

心のうがいには、『イソジン』より効き目がありますよ。)