大野教会は、1893年に26戸の神浦・大野地区の信徒のためにつくられた巡回教会です。

設計は、ド・ロ神父ですが、信徒が労力と資材を持ち寄ってつくられたものです。

西側に角力灘(すもうなだ)を望む、山間にあります。

 

写真の島は、大野教会の敷地の西側から見える九州最後の炭鉱、池島です。最盛期は、8000人が住んでいたそうです。2001年に閉山になり、現在は、数十名の高齢の方が住んでいるのみのようです。軍艦島とともに「近代日本の産業遺産」として世界遺産となりました。8階建ての炭住アパート跡があり、今は坑内見学などの観光で成り立っている島だそうです。

 

角力灘に残る「電撃的な」近代化の「遺産」とそれに抵抗するかのような小さな「大野教会堂」

「歴史」を考えさせてくれる風景です。

窓の上部や玄関には、煉瓦半円形アーチが見られるなど、西洋式教会建築の型は見られます。

 

 

今は、年に1度のミサの日だけに使われているそうです、が現役の教会堂です。

そのため、内部の撮影は不可です。