今の世の中は、くそったれな出来事が多すぎます。
又三郎もそう思います。
きっと、世界は邪悪な勢力の陰謀で動かされているに違いない。
そう考えたら、世界がすっきりわかる。
そんな気持ちでネットを見ます。
世界を操っているのは、テンプル騎士団、薔薇十字団。
それとも
フリーメイソン
イルミナティ新世界秩序
そうだ。「シオンの長老たちの議定書」によるユダヤ人と共産主義者の陰謀に違いない。
ロックフェラー家、モルガンの血脈・・・等々。
日本は、と思いブログを見ます。
安倍政権への批判記事、新自由主義者小泉親子を切る記事・・・
その通りだと読み進めていくと、
最後は、彼らが”朝鮮人”だと言うのです。
世界を操っているのは、コンスピラシー(conspiracy 陰謀)なのでしょうか?
これだけ、陰謀論を一度に出されると、誰でも眉唾だと思うでしょう。
しかし、陰謀論は敵を誤り、ヘイトを呼び起こします。
たくみに私たちの心に入り込み
私たちの間に偏見の種を蒔きます。
例えば、関電と高浜町元助役の問題。
「同和利権絡み」とネットや週刊誌では騒いでいます。
まるで、「関電は被害者だ」と言わんばかりです。
違うでしょう。関電がブラックでアウトなのは明らかで、問題のすり替えです。
そして、すり替えによって同和関係者への偏見やヘイトを呼び起こします。
(リテラ記事がわかりやすい。)リテラ記事へ
周知の通り、この問題には“原発マネー”の関電側への還流疑惑が持ち上がっており、幹部の利益相反や特別背任も取り沙汰されている。そこで、関電側は「死人に口なし」とばかりに、森山元助役の“特異なキャラクター”を前面にアピールすることによって、自分たちの責任や犯罪性を頰被りしようというのだ。こんなことが許されるわけがない。
ところが、いま、多くのマスコミや国民は、関電側の思惑どおりに森山氏の“キャラクター”へ飛びついて「関電被害者論」の片棒を担いでしまっている。とりわけひどいのがネットだ。森山元助役の「恫喝」や「暴言」の数々が報じられるなか、ネット上では「この問題は同和利権絡み」「関電が怯えていたのは同和の圧力だ」なる話が流れ出した。つまり一種の「同和圧力説」だが、これは、明らかに問題の本質を取り違えているとしか言いようがない。(中略)
何度でも言うが、この問題の「黒幕」は関電に他ならず、追及すべきはその不正と“原発マネー”の流れ、そして政治家の関与だ。決して、卑劣な情報操作に惑わされてはいけない。