スギヤマカナヨ さく
2009
偕成社
『ぼく、ほんちゃん
ほんのくにに すんでいる、ほんのこともだよ。
よろしくね。』
本のほんちゃんが主人公。
本が本としての勉強をします。
どういう扱われ方をするのか、(赤ちゃんにベタベタにされたりするの注意!)
どんな場所にいるのか(本屋さん、図書館、古本屋さん)
中身(どういう内容にして、表紙をどうやって)
そして、将来どんな本になるのかを決めていきます。
でも、ほんちゃんがなりたいのは、「メカほんちゃん」。
スイッチやリモコンがついていて、音楽が流れたりするやつ。
でもそれじゃあテレビでしょ!と、叱られ、兄弟のところへ。
立派な図鑑になっている兄弟。
図鑑にもいろいろ。しょっちゅう使ってもらえるものもあるし
あまり開かれないけれど、思い出になるものもあるし。
ボロボロになっても幸せだと言う赤ちゃん絵本、
代々読まれている本など、いろんな出会いがあります。
大事にしてもらえるように、どんな本になろうか悩むほんちゃん。
そこに新入り絵本が。
お母さんが「なつかしい」と言って古本屋さんから連れてきて
早速そこの女の子に気に入ってもらえた様子。
「ともだちに なれるところが ほんの いいところ」と教えてもらって、
ほんちゃんは「だれかの ともだち」 になれる本になりたいと思います。
さて、本になったほんちゃん。
本屋さんでどきどきしているんだって
この手元にある「ほんちゃん」がその本屋で待っていた「ほんちゃん」みたいな
かんじがしてきますよ。
次男と
この「ほんちゃん」は図書館で買ってもらって、いろんな人のところで
お泊りいっぱいして、
今はうちにきてまた2週間くらいお泊りして図書館に帰っていくんだねー、って
話しました。
じゃ、今日は「ほんちゃん」と一緒に寝てあげる???
うん!って抱えてもっていくかと思ったら、
さすがにそこは2年生。
愛想笑いでかわされました
大好きな本がもっと大好きになるそんな絵本だと思います。