上の子はこども園に通い始めてもうすぐ一年。
入園してから3ヶ月、毎朝必ず泣いた。性格的に予想はしていたけど、こんなに長く泣かれると思っていなかった。
毎日泣いているのは我が子だけ。胸が痛んだ。
泣くのは最初だけで、すぐ泣き止んでいますよという先生の言葉が救いだった。
夏休みが明けると、急に泣かなくなった。
こども園にも慣れてきた様子で少し安心した。
先生にはよく話しかけるようになったようだ。
先生には。
今度はクラスの子と、ほとんど言葉を交わすことができてないことが心配になった。
園庭があるので、見つからないように時々遠くから見守った。
いつも一人だった。
園庭をさまようように一人で歩き回る子の姿を見て涙が出た。
いつか一緒に遊べる友だちができたら。
上の子は極度の人見知り。
近所の人に話しかけられても挨拶も言葉も返さない。返せない。
そんな子が、今日は先生の付き添いなしで、クラスの子に、(遊びに)いれて!
と、話しかけることができたと聞いた。
とても勇気が必要だったと思う。
周りの子が当たり前のようにしているクラスのお友だちとのやりとり。それがこの子にとってはとてつもなく大きな壁。その壁を自分の力で乗り越えた。
その勇気の先に待っていたのはその子との楽しい時間。
帰宅後も嬉しそうに何度も何度もそのときの話をしてくれた。
一人で遊ぶことが必ずしも寂しいことではないし、大事な時間だけど、人と遊ぶ楽しさも知ってほしい。
母としても、とてもうれしい子の成長。
子育ては大変。だけど、時々、深い喜びを味わえる。