ミュージカル
『ヤングフランケンシュタイン』
東京国際フォーラム ホールC
2017.8.19 SAT  18:00〜 

出演
小栗旬/瀧本美織/ムロツヨシ/賀来賢人
保坂知寿/吉田メタル/宮川浩/瀬奈じゅん
ほか

⭐︎あらすじ(公式HPより)
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⭐︎感想など⭐︎
とにかくムロツヨシワールド。舞台の冒頭がムロツヨシが引っ張り、笑いを作り出していく。わざとらしく「面白いこと言うよ?」という雰囲気でセリフを繰り出し、予想を超えた笑いを生み出してくれる。テレビでのキャラクターそのままに、期待したとおりの笑いをくれました。早着替えで何役もこなし、フレデリック(小栗旬)に「君ずっと出てるね」「何役目?」と、突っ込ませ、そこでもひと笑い。そして、二幕の冒頭ではミュージカル至上初の「吹き替え」というまさかの演出。
「千秋楽では歌いきってみせます!」と言っていたので、気になるところですね。

小栗旬は初出演ミュージカルだったようですが、演技力はもちろん問題なし。歌とダンスも申し分なかったと思います。というか、すごい!
すごく上手い訳ではないんだけど、フレデリックという狂気じみた、でも純粋な、人物を演じるのには充分だったと思います。へたうまなダンスも、キャラクターにぴったりで、むしろ、小栗旬て踊れるんじゃん!!かわいい!という印象でした。
演劇をやっていて、コメディは難しいイメージがある私としては、稽古、めちゃめちゃ大変そうだなぁぁぁぁぁ…小栗旬、すげぇぇぇぇ。と言いたくなる。
もしかしたら賛否両論あるのかな、と思わなくもないけど、30歳を過ぎて初挑戦のミュージカルで、あれだけ危なげなく、ミュージカルを、コメディを、演じきる小栗旬はやはり才能ある人物でした。

さらに、小栗旬の両脇を支える賀来賢人と瀧本美織の実力にも脱帽です。美織ちゃんは歌もダンスも上手!初登場シーンは「むかつく田舎娘」だったけど、最後はフレデリックと結ばれて欲しい!って思っちゃった。賀来賢人くんは、あんなキャラクターも出来るんだ!とびっくり。テレビなので私が見ていたのは、まじめで一途なお芝居が多かったかな?と思ったので。ムロツヨシと共にこの舞台の「笑い」を担いつつ、「モンスター」を作り出す失敗を犯すキーパーソン。要所要所で冷静なつっこみを見せつつ、笑いもとる。芸の幅の広さを感じました。ムロツヨシの存在感、稽古場で大きいんだろうな…笑わせるセリフのトーンがムロツヨシそっくりな賀来賢人くんでした。小栗旬もそんな感じだったけど。

保坂知寿、瀬奈じゅんの歌唱力と演技力には心地よさを覚えました。安心、安全、安定のおふたり。瀬奈さんのハイトーンからハスキーボイスまでの広い音域はさすがのもの。聞き惚れる。タイトなドレスもスタイルの良さが際立ってて素敵でした。
保坂さんはくせのあるおばさまが役が多いですね。でも、昔から変わらない、声のこぶしを回すような独特の声の出し方が好きなんですけども。
(劇団四季のピコが歌う「憧れていたのよ〜♪」のところの出し方。わかる人にしか分からん…)
名前を認識して「好きだ」と思った女優さんなので、舞台で活躍してるのを見ると嬉しくなります。保坂さんはこれからも応援したいな〜

と、なんだかストーリーよりも役者さんたちへの感想が中心になってしまいました。
全体的にはとても面白かったです。(ちょっと、下ネタがエグいなぁと思うところが多めだったけども…)
下ネタに限らず、「うーん…」と思う場面や展開があったものの、結局「どうなるのかな?」「、、、えっ!?」って思ったり。つい舞台を見つめてしまうのが、魅力なのかな。やっぱり。

狂気じみた研究をしていた祖父のようにはならない、と決意してニューヨークで医師をやっていたフレデリックが、祖父の研究ノートを見て、死体を蘇らせると実験をしたいと思う。そして、モンスターを作り出す。…これ、どうやって終わるんだ?というハラハラ感。
ハッピーエンドに落ち着いてよかった。よかった。
声を出して笑えるコメディは、役者の力量が試されると思うので満足でした。

それから、小ネタやパロディ?がいーっぱい散りばめられていて、ストーリーに引き込まれたり、現実に引き戻されたり、なんだか忙しかったw
10秒くらいしか使わない小道具が、山のようにあって、凝ってるなぁと感心。ね◯バス、こ◯ま、ピカ◯ュウ、スライ◯、、、「このハゲー!」の時事ネタも秀逸でしたね。

さっきも書いたけど、ムロツヨシのギャグのセリフ回しなのか、演出家の趣味なのか、「おもしろいこというよ!」って言うセリフ回しがワンパターンだったのが残念だったな。おもしろいんだけどね。
小栗旬、賀来賢人、ムロツヨシは別役もまた舞台で見てみたいと思ったのでした。
NODA・MAP第二十一回公演   
『足跡姫 時代錯誤冬幽霊』
東京芸術劇場プレイハウス
2月22日(水) 19:00〜
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「中村勘三郎へのオマージュです」
「残ることのない芸術の形態」

まさに十八代目中村勘三郎の足跡を、残すべく書いた脚本だ。
大きな衝撃はあるのだけれど、それは、やはり、肉体の芸術。言葉に残すのが難しい。
…といえば聞こえは良いけれど、たぶん私が、理解しきれてないし、表現力か乏しい。
ただひとつ。
宮沢りえ演じる、三、四代目出雲阿国の
「私の中のぐわぁーーーを表現したいんだ」
「私の中のぐわぁーーーは足跡姫だったんだ」
というセリフ(記憶なので厳密には違うかも)が、強く心に残っている。
言葉には表せない、だけど自分の中にある情熱のような、何か発散したいエネルギー。肉体表現としてしか現出しない、力強い何か。
それが「形に残らない芸術」の源である。

それに触れること、それを表現することは、私の中でとても重要な要素なのだ。そこに、私が舞台を観る、舞台に立つ、意味があるのだと思う。
形に残らない、映像では決して感じることが出来ない、生で観ることで感じることの出来る力強さ。それこそが、舞台芸術の価値であり、真髄なのだと再認識させられた。

宮沢りえって、こういう芝居する人だったんだなぁ…と驚嘆。出雲阿国に足跡姫が取り憑いていて、出雲阿国と足跡姫の見事な演じ分け。今、阿国の体を借りて喋っているのはどちらか。分かるだけじゃない、魂の部分の入れ替わりが素晴らしかった。舞台の上には、宮沢りえではない、出雲阿国と足跡姫がいた。
今日は一階席1番後ろの列にいたから、宮沢りえの顔をはっきり認識できる距離ではなかったのだけど、本番中はどうしても宮沢りえに見えなくて。だけどカーテンコールでそこに立っているのは、間違いなく宮沢りえだった。
宮沢りえの演技こそ、まるで憑依だなと思った。今後は、もっと他の出演作品も追ってみようと思う。

虚実が混ざり合い、劇中劇で表現される、入れ子構造的な表現は野田秀樹の得意とする分野なのだろうけど、その部分に関しては、もう少しゆっくり考えてから書きます(笑)
脚本買いたくなってしまった…
取り急ぎ、感じたことを、琴線に触れた部分が薄れないうちに、走り書き。









若干プライベートな話になるけど、
お上への反乱
革命
責任
押し付けるもの
支え合い
誰かの代わりに


今、私の前に立ちはだかる大きな壁は、私に新しい世界を見せてくれています。今まで見えていなかったものや、目をそらしていた世界が、成り行き上ではあるけど、良くも悪くも見えてきています。
 神様は、そのときその時で、きっと、必要なものを私に与えてくれているのだと思います。
越えられない壁はない!
初心だけは決して忘れずに、私が「こうありたい」と思う私で、歩んで行こうと思います。
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『世直し!河童大明神』
立花水馬
徳間書店

あけましておめでとうございます。
読み切ってもなかなかブログに残すことが出来ていない本が増えていき悲しい限りです。
自分の読書記録でしかないのですが、少しずつでも書き残しておきたいなぁと思うところです。
題名を見ても話の内容を思い出せない本があるのも、なんだか寂しいです。どうしたら内容を覚えておけるのだろう、、、?
さて、2017年最初の読書記録は、一昨年(2015年度)から何かと縁のある河童のお話。
読み終わったのは2016年のうちでした。
そうだ、後で2016年の読書一覧も、書いておこう。

さて本題のネタバレ感想文。
まずは、文庫裏のあらすじをまるごと引用。
とびだすピスケ1とびだすピスケ1とびだすピスケ1とびだすピスケ1とびだすピスケ1とびだすピスケ1とびだすピスケ1
「喜八どんが死んだと聞いたが、本当かえ?」父の弔問に訪れた奇妙な輩。生前世話になったと次々にキュウリを供えていく彼らは、河童だった!「世の為人の為」と合羽橋の架け替えに尽力した父に共鳴し手伝ったという間柄に、驚くばかりの喜助だった。ある日、子さらい事件が発生を人買い船が関係していると睨んだ喜助は「水は目であり耳」と河童が話したことを思い出し、助けを求めにゆく。
牛しっぽ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛からだ牛あたま

実は、ストーリーとしてはこれが全て(笑)
時代エンターテイメント小説、と言ったところでしょうか。
喜助が河童とともに事件を解決、さらには「河童大明神」と名乗って、世直しをしようというもの。商人や武士の思惑が巡り、自らの「利」を追い求める人がいる中で、庶民の立場で「世の為人の為」に活動する。
話の進め方によっては、続編も作れそうな設定だと思いました。ただ、河童とともに気持ちよく事件を解決するのは全体の半分を過ぎたあたりから。三分の二くらいは、いつから河童が活躍するのかな〜いつから一緒に戦うのかな〜とやきもきしながら(たまに心折れそうになりながら)読み進めるしかありません。
設定を固めて、読者への説明を済ませるまでに文庫本半分使っているあたりからも、もっといろんな事件をスカッと解決!してほしいなぁと感じる点からは、続編を希望!ですね。

読書に何を求めるか、どんな小説を面白いと思うか、には色々な意見がありましょうが、少し辛抱して読むから、結末が面白い本というのも多々あります。必ずしも、スピード感があって、スラスラ読めて、分かりやすいから面白いという訳ではないのでしょう。
知的好奇心とは難しいものですね。(雑)

ただし、この小説は「難しい」部類では決してありません。エンターテイメント小説です。
勧善懲悪が好きな人にはオススメ。
帯の煽りに期待した割に、河童の活躍が少なかったのがちょっと残念だったけど、読後感はとても良い話でした。
しばらく、時代小説を読んでみようと思っています。

2017年もよろしくお願いします!