この、相手を知る、こととは競合他社の動向に限らず自分たちが刈り取りたいスペースの
ことを熟知することであると思う。
セレッソ大阪の来場者収入が増えているようだ。
たまたまイケメン選手が集まったからでなく、きめ細かい対応(戦術)の基となる戦略が
有用であったからと思います。
セレッソ大阪ファンの“セレ女”、なぜ急増?きめ細かいファン対応、試合の観客動員数で大幅増
http://biz-journal.jp/2014/05/post_4778.html
この話、セレッソさんが戦略的にこの客層を囲い込んだのかどうなのか、
議論したいポイントであるが、同時にこの戦略そのものに関心をひかれた。
「女性のサッカー選手人口」や「女性の好きなスポーツ」など、好きなアーティストとか
様々な要素を統計的に見ていったらきっと女性の若者にセグメントを切るという選択には
ならなかったと思うのですね。パイが少ないから効率悪いはずですよね?
ただ、少ないパイだから捨てていいという訳でもない話と、
数字だけでは見えにくい「顧客インサイト」というモノサシで見た時に合理的なジャッジなのでしょう。
顧客インサイト と書きましたが、このきめ細かいファン対応の中で、
「選手がハイタッチしてくれたり、写真撮影の撮り直しに応じてくれる」などの具体的話や「選手との距離の近さ」「ファンを大切にする姿勢」
などの話が伺えます。
選手たちの人間性にとても関心していますし、素直に対応されてると思いますが、
ここにビジネス的な観点で話すと、きっとクラブは、このファンの心の奥底に宿る人間的な欲望、つまりテレビや雑誌、広告などの看板やグッズで見かけるあこがれの選手に間近で会えるという機会を提供することで、ファンの忠誠心を高めロイヤリティを醸し出し、
「お金を払って今度は応援しに試合を見に行こう!」
という来場者収入を高める上でのKBF(KeyBuyingFactor)を上昇させていったというマーケティングに置き換えて話すこともできるかと思います。
ま、ピンクのユニフォームをまとったイケメンサッカー選手を走らせて金稼ぎしているキャバクラみたいな商売と言われたらそれまでかもしれませんが、商売というのは対価と引き換えに金を得る活動でその競争に勝たないことには生き残れないのも事実で。
大事になるのは大義。
一般的な産業に比べてこの点が「価値」という非常に曖昧なサービスを提供する
スポーツ業界では大事になるのですね。大義。
話がずいぶんそれましたが、サッカービジネス先進国である欧州や米国に追随すべく
まだまだJリーグにはマーケティングやITを取り入れる余地はあるのではと思った次第でした。

