メリークリスマス !!

クリスマスのメロディーが流れ、イルミネーションが彩りを添えています。

そこで、英国を代表する二つのグループのクリスマス・キャロルを、鑑賞

してみたいと思います。



正確にはアイルランドですが、音楽と文学が結びついて生活のなかに息づ

いている国です。首都ダブリンの州旗(独立前の国旗)が、ハープである

のも象徴的です。この国で10年間もロングランを続けている、セルティ

ック・ウーマンは、名実ともに歌姫の集まりです。セルティックとは、か

つてサッカー選手・中村俊介がグラスゴーで活躍した古豪チームの名前で

もあり、アイルランドとスコットランドのケルト文化を代表する名前です。

(視聴回数 4千万回以上!)


ダブリン・クリスマス https://youtu.be/17-M2iztIuw も必見 !


歌手クリス・ハートの奥様(日本人)が、歌を研鑽するためにアイルランド

に留学しているのもうなずけます。歌姫の一人クロエ・アグニューは、五カ

国語を自由に歌いわけて、観衆をエメラルドの瞳に引きつけています。

テレビで彼女たちのインタビューを聞いて驚いたことは、アイルランドの

英語が、スコットランドやイングランドの英語のようなアクセント(なま

り?)がなく、実になめらかなのです。アメリカ英語のように気取った

トーンもなく、歌うのにぴったりとの印象を受けます。

セルティック・ウーマンは、お隣の韓国や上海までツアーに来ています

が、まだ日本で生の声が聴けないのが残念でなりません。



世界で最も美しい図書館の一つ、英文学を愛する誰もが訪れてみたいと

いわれているのが、ダブリンにあるトリニティ・カレッジの図書館です。

歌声が聞こえてきそうなケルトの原書であふれています。日本でも上映

された児童文学の「ライオンと魔女」の作者CSルイスは、このアイ

ランドの出身でした。

そのCSルイスが、こんなすばらしいチャペルを見たことがないと言

って感動したのが、ケンブリッジ大学のキングス・カレッジにある

チャペルです。クリスマス・イブに、BBC国営放送が、国中に配信

するのが、この映像です。日本の紅白歌合戦のような位置づけになり

国民に対する歌の概念が、対照的なのが分かります。

https://youtu.be/TT3cfXd3Shk?list=PLhcITJvc9oCg7ijgB5qsQLHBXj_mztsJT




ウィーンのクリスマス https://youtu.be/zhqg4U32p9w

名門オックスフォード大学やケンブリッジ大学に、聖歌隊の学校(小学

生から)があるのを聞いて、驚いたことです。ビートルズのジョン・レ

ノンやポール・マッカトニーも、かつてリバプールの聖歌隊で歌ってい

たと言われています。

日本の歌番組が、一人の歌手を中心に取り上げられるのに対して、英国

のクリスマス・キャロルは、グループの歌が中心で、文字通り聴衆を巻

き込んでいきます。座席や儀式がストーリに包まれていき、自分をクリ

スマス物語の流れの中に位置づけていく。それが、本来のクリスマス・

キャロルなのかもしれません。