今年も福山のトライアスロンに出場してきました。

昨年のリベンジ、日本トライアスロン協会の公式レースで初の完走を目指して!

 

まず、結論から言うと今回はデュアスロン(スイムスキップでバイクとランのみ)で完走しました。

 

レースレポート&学び

 

・スイム(1.8km/600m×3周、制限時間90分)

前日から降り続いている雨により少し波と流れがあったように思う。

プールで練習してきたヘッドアップ(頭をあげて前方確認)も波のある川ではうまくできず…

改めて練習と実践の違いを突き付けられた。

 

ただ、今回大誤算だったのはゴーグルが壊れたこと。

まず泳いですぐにゴーグルが曇ったことも重なり視界がほぼ失われてる状態。

(この時は壊れかけだったけどそれに気付く余裕もなし)

そしてゴーグルの右に入水。それでも

「井上尚弥選手もドネア戦で片目で戦い抜いたんだ!できる!」

と言い聞かせるも自分には通用せず。

水中で泳ぎながらゴーグルを付け直すのは至難の業。

立ち泳ぎをして、でもゴーグルをつけるために手を使うと自分が沈む。

これを何度も繰り返しながら何度も溺れかけるわ水は飲みまくるわ。。。

そして1週目を終えた時点でのタイムは29分。

 

このペースならかなり厳しいがなんとかなる!

そう思い2周目に突入。しかし2周目でゴーグルが完全に壊れる。

ライフセーバーのボートにつかまり必死に直そうとするも直らず。

時間だけがむなしくすぎていった。

見かねたライフセーバーの方がゴーグルを貸してくれて巻き返しを図る。

見える!見えるぞ!波の高さにも慣れてきて、練習とは違う泳ぎ方でリズムを取り戻した行く。

そして2周目が終わり61分が経過。残り29分!ギリギリ行ける!

そう思っていたらまさかの審判から「水門が開くので3周目はいけません」

なにーーー!それまた聞いてないぞ!今回直接審判長に関門のことは聞いたのに。

しかし、ルールなので仕方ない。

「スイムスキップでレースの続行はできます。」と言われデュアスロンに切り替え。
「トライアスロンでのゴールじゃなきゃ…」と思いつつもすぐに気持ちを切り替えた。

 

1時間以上泳いで、ゴーグルは壊れ、時間を大幅にロスし、何度も溺れかけて、

水もたくさん飲んでしまい、足も両足ともつっている。

そんな状態でこの後のバイク&ランを走り切ることは今後のレースに絶対に役立つ!

そして何より応援してくれている人たちのためにもどんなカタチでもゴールをする!

そう思い次のバイク置き場に向かった。

 

・バイク(80km/10km×8周)

既に両足はつっている。雨もやむ気配がない。

そんな中でバイクスタート。しかしここは昨年の経験と試走時にたてた計画があった。

バイクも周回コースで全て平たんに見えるのだが往路は微妙な上り、復路が微妙に下りになっている。

だから往路は慌てず急がず体力の回復に努めた。

(ここで羊羹やアミノ酸タブレット、ラムネを補給)

そして復路でスピードにのる!

その作戦は的中!体力の消耗も少なく良いペースで走れた。

結果、目標タイム180分に対して、手元の時計で170分で完走。

途中でペダルをつかってアキレス腱を伸ばしたが足のツリは全く治らずランへ。

 

・ラン(18km/6km×3周)

得意のランだったが、足がずっとツッていたので正直不安だった。

しかも痺れもあってほとんど感覚がない。

(ランまでにいかに足に負担をかけないかが次の課題。でもスイムを克服すればかなりいけると思う。)

感覚がないまま走ってペースは遅いと思っていたら手元のタイムでは4分/km台のペース。

いや、おかしい。そんなわけない。自分ではスピードを全く感じていない。

しかし結果的に最初の3kmの平均は4分台だった。(これは驚き!)

1周目の往路は順調。復路で少しペースが落ちるも、それでも5分30/kmをきっている。

そして2周目の復路で疲れは一気にきた。スタミナはありあまっているのに足が動かない。一気にタイムが落ちる。

でもそんなときに一緒にレースに出ている友達とたまたま並んだ。

「今回は絶対にお互いゴールテープきろうね!大丈夫!絶対大丈夫!」

そうやって励ましあいながら走っていると自然と回復できた。

 

ひとりで走るより一緒に走る。

『早く行きたければ1人で行け。遠くへ行きたければ仲間と行け。』

そんな言葉があるように、同志と励ましあいながら走るとこんなにも元気になるんだ!

それを改めて感じた瞬間だった。

そして少しずつ回復して2周目より3周目の方が良いペースで走れた。

結果、目標タイム117分に対して手元の時計で109分で完走。


スイムで想像以上のハンデを背負った中、バイクとランは良いカタチで走り切れた。

これはまた次に繋がる最高の経験になった。

 

・自分がゴールしてから

友達はまだ走っていた。僕は沿道でエールを送り続けた。そして関門ギリギリで最終周に突入。

昨年はここで2人とも失格になったので昨年を超えた!そして最終関門の15:00がせまるが友達がなかなか帰ってこない。

ずっと祈り続けた。なんとか帰ってきてくれ。今年は完走なんだ!

そして本当に最終関門ギリギリに友達の姿が見えた。僕はこみ上げるものがあった。

ゴールテープをきった瞬間、友達は思い切り泣いていた。かっこよかった!

本当にくじけそうになりながらも、最後の最後まで諦めずに走りきったんだ。

その姿を見て僕も泣いた。そしてハグを交わしてお互いの健闘を称えあった。

 

 

スポーツって本当に美しい!!!

選手も応援する側もどちらも勇気をもらう。感謝が溢れる。
僕はスポーツが好きだら、今までたくさんのスポーツ選手の姿を見て勇気をもらい、夢を見させてもらった。

だから自分がチャレンジをすることで誰かの勇気になりたいと思った。

だけどレースに出て毎回思うことは、たくさんの応援してくれる人がいてくれて、

僕のほうがたくさんの勇気をもらっている。励まされてる。
だから、もっと役に立ちたいなと思う。もっと自分自身成長して恩返しをしたいなと思う。

だから、だから、これからもチャレンジを続けるよ!


大会運営、ボランティアスタッフの方、選手たち、そして応援してくれた皆さんに心から感謝しています。

ありがとうございました!


 

そして、、、

来年また福山トライアスロンがあるなら、年代別の3位以上を目指すよ!

自分の得意を活かすのも、自分の苦手を克服するのも、もっと自分自身の成長が必要。

ただの応援団じゃなくて、監督でも評論家でもなくて、やっぱり自分はキャプテンでいたいと思う。

 

このブログを見てくれている人で、誰か1人でも一歩を踏み出すきっかけになれたら嬉しいと思う。

誰だって、いつからだって、何にだって、チャレンジできる!

始めるのに遅すぎることなんかないんだから。 


…そしておまけの一言

トライアスロンって、誰かと比べるものじゃない。

もちろんレースだから順位はつくけど、常に自分との闘いなんだ。

自分と向き合い、自分を理解し、そして自分を超えていく。

最高のスポーツ。

ねぇ、みんな!一緒にトライアスロンしよーぜ!