一撃Jazz

一撃Jazz

一撃Jazzとは、Jazzはいろいろあれど頭に”ガッツン”とくる1曲を、取り上げたアルバムの中で特定し、皆さんに紹介しようとするブログです。特にJazzの初心者から中級者にかけての人を対象に何を聴いたらいいかわからないという人にうってつけです。

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私がJazzを聴き始めた高校3年生の冬、それも受験間近に買ったアルバムが今日紹介する一撃のJazzでもある「Art Pepper meets the Rhythm Section」から「You'd be so nice to come home toである。

 

後輩の実家が偶然にレコード屋さん(ちゃんと現存している)を営んでいたので、そこで10%引いてもらい購入した。

 

そのまま、家に帰ると思いきやこれも偶然に帰る途中、オーディオ屋さんが開店したばかりで(こちらはすぐに廃業したようだ)、寄ってレコードプレーヤにかけていただいた。

 

スピーカーは当時発売したばかりの「JBL 4343BWX」。音の良さに痛く感動したことを今でも覚えている。特に左右のセパレーションが素晴らしい。今聞いても、その印象は変わらず、うちのオーディオも突然のピアノとドラムの音で始まる。38cmのウファーから聞こえてくる低音もズッシと重い。

 

左のチャンネルからはペッパーのアルトサックスの中音がいい具合に謳ってくる。

 

当然わかっていると思うが、「the Rhythm Section」とは、

Red Garland(p),Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(ds)という当時のマイルス・デイヴィスのカルテットのメンバーである。世界最強であったことに間違いない。だから「the」が付く。

 

マイルスのときも、ペッパーのときもメインのホーンに合わせて最高の演奏をする。「the Rhythm Section」の所以でもある。

 

この演奏、ペッパー自身は後のインタビューで最悪の体調であり、あとで聴いて驚いたようだ。サイドメンバーが違うと体調も関係ないのかもしれない。