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私がJazzを聴き始めた高校3年生の冬、それも受験間近に買ったアルバムが今日紹介する一撃のJazzでもある「Art Pepper meets the Rhythm Section」から「You'd be so nice to come home to」である。
後輩の実家が偶然にレコード屋さん(ちゃんと現存している)を営んでいたので、そこで10%引いてもらい購入した。
そのまま、家に帰ると思いきやこれも偶然に帰る途中、オーディオ屋さんが開店したばかりで(こちらはすぐに廃業したようだ)、寄ってレコードプレーヤにかけていただいた。
スピーカーは当時発売したばかりの「JBL 4343BWX」。音の良さに痛く感動したことを今でも覚えている。特に左右のセパレーションが素晴らしい。今聞いても、その印象は変わらず、うちのオーディオも突然のピアノとドラムの音で始まる。38cmのウファーから聞こえてくる低音もズッシと重い。
左のチャンネルからはペッパーのアルトサックスの中音がいい具合に謳ってくる。
当然わかっていると思うが、「the Rhythm Section」とは、
Red Garland(p),Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(ds)という当時のマイルス・デイヴィスのカルテットのメンバーである。世界最強であったことに間違いない。だから「the」が付く。
マイルスのときも、ペッパーのときもメインのホーンに合わせて最高の演奏をする。「the Rhythm Section」の所以でもある。
この演奏、ペッパー自身は後のインタビューで最悪の体調であり、あとで聴いて驚いたようだ。サイドメンバーが違うと体調も関係ないのかもしれない。