2024/03/24

食あたりからなんとか復活して、学生と卒業旅行。懐かしき四国の4県プラス広島県。仕事や家のことを一切考えないようにした3日間は、本当に気持ちが軽かった。こういった時間がもっと必要だとつくづく感じる。学生のみなさん、ありがとう。

御子柴善之「自分で考える勇気  カント哲学入門」。哲学の本を読むのは好きなのだけど、如何せん私の能力の限界で読める本が限られるし、読んでもすぐ忘れてしまって、あまり身に付かないことが残念である。今回はここにメモして少しでも頭に残ればいいが。

カントの主著「純粋理性批判」は、感性(感じること)、悟性(概念を通じて理解)、理性(因果を推論する思考)の違いを議論。細かいところは理解が及ばないが、現在の科学からすれば、わりと普通のことを議論している印象。「実践理性批判」では、道徳的に善く生きつつ、自己を高め、他人の幸福を見据えて、皆で共に生きるべきと説く。難しい割には結論はシンプルなのかもしれない。論理が十分理解できたかはさておき、読んだ意味はあったと思う。

本書は岩波ジュニア文庫で、中高生がターゲット。分かりやすく書いてくれた著者には心から敬意を表するが・・・やっぱり中高生には読めないなかぁ。3回ぐらい読み返してなんとか理解した感じ。