2024/05/31

ドリー・クラーク「ロングゲーム」。人生を長期的思考で成功させるための方策を数々提案する啓蒙書。この手の本はわりと好きで、有名どころは手に取ってきた。それで本書を読み始めると、どれもどこかで聞いたことがあるような提言のように思えて、いまひとつメッセージが入ってこない。本に対する否定的な感覚がまとわりつく。著者の人生モデルが限定的で一般化しにくいのかな、とか、アメリカと日本の違いもあるしな、とか、その原因を考えてみる。

あるところで、ふと気づく。自分に取って痛いところばかりを突かれてるので、メッセージに正面から向き合いたくなかったんだと。う~ん、全くもって恥ずかしい。

特に私にとって必要なのは、依頼に対して「ノー」と言って、自分にとって重要なことに使える時間を確保すること。わかっちゃいるけどね、なかなか。 ネットワークを作ることもしかり。正直苦手である。うまくできない。長い目でみて成功を目指すという点は経営学的にも正しいし、私もその考え方で、ある程度の成果を達成してきたと思っている。しかし、まだまだ改善できることは多いということだろうな。ちょっと苦い薬として、次に活かそう。